- Amazon.co.jp ・本 (218ページ)
- / ISBN・EAN: 9784861346552
感想・レビュー・書評
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▼あらすじ
世間的には有名進学校に通う良家のお坊ちゃんで、八方美人の事なかれ主義に見える郁海。だが幼い頃、雨の日に父を亡くした郁海は、心に傷を抱えていた。母の再婚相手の家でも孤立している郁海は、夜の街で中年男に絡まれていたところを一人の青年に助けられる。折しも降りだした雨に、郁海は博人と名乗った青年とともにホテルへ。それは過去に囚われたふたりの運命の出逢いで?ー!?
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郁海(受)が博人(攻)に惹かれる気持ちはきっかけがあるから一目惚れでもまぁ何となく分かりますが、博人が郁海に惹かれた理由は正直良く分からない…。
二人の抱える過去にばかり重点が置かれていて、徐々に惹かれいく心理描写(特に博人)がちょっと少なかったかなーって印象。
それでも作品に流れるしっとりとした雰囲気は良かったです。
これといって特に派手なイベントが起きる訳じゃないけど、穏やかで淡々と物語が進むので個人的にはかなり読みやすかったです。
ただ、それ故に読み終わった後は少し物足りないというか釈然としない部分が残ります。なので後もう一捻り、もしくは何らかの刺激があればなぁといったところ。 -
やっぱり恋愛ものは徐々にお互い惹かれていく過程を読みたいものですが、初めてあった時に何故あんなに郁海(受)は博人(攻)にあんな行動を取ったんでしょうね?それがとっても不可思議で物語りに入り込めなかったな~。 運命?って言葉で片付けるしかないかも知れない二人の過去の出来事なので、それもありなのかもしれないけれど、郁海の性格ってそんなんじゃないのにな~と思うと余計に違和感が残る。 もっとこの二人の出会いをしっかりしたもので描けていたらもっと切ないしいい作品になるんだと思うんだけどな~。