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- / ISBN・EAN: 9784861347931
感想・レビュー・書評
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ある日、屋上から身を乗り出していた同学年の奏真と出逢った隼人、それをきっかけに無口な彼に頻繁に話を振りだし、二人は次第に打ち解けるのですが奏真は隼人に対し恋愛感情を抱くようになります。隼人はそれを知っても誰にも言わないことを誓いますがしかし隼人には実は繰り返したくないとある過去があり、奏真への優しさはその罪滅ぼしに等しかったのです。
奏真は隼人の友人も含めつるんでいるうちに明るさを取り戻し笑顔が増えていくのですがそれとは裏腹に隼人は奏真が前向きになるほどに逆に自分が贖罪のために奏真を利用してそれを言わずにいる後ろ暗さに悩みます。
奏真の気持ちを受け入れないのに拒絶もしない、そんな友達以上恋人未満の関係を続けながらどんどん後悔の泥沼に嵌まって行ってしまう隼人の心理描写が秀逸だと思いました。
2巻に繋がるラストは隼人の過去に関してもっと踏み込む話になる終わり方をしているのでこれを読む方は続きが気になること間違いなしです。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
贖罪は愛情へ変わるのか
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作家買い。
過去のトラウマ系もの。
読んでいくうちはよくある、同性愛について悩む学生の話かと思っていたら、ラストに衝撃的な人物が。
続きが気になる。 -
★3.5
ひなこ先生にはもっとシリアスを描いてほしい -
ひなこセンセ初の連載ものでシリアス系です。重いテーマだけど、端正できれいな絵柄はシリアスに向いてるなと思いました。
高校生もの。周囲から孤立している転校生の奏真と、過去の出来事のせいで彼のことをすごく気にしてしまう隼人の、衝撃的な出会いから徐々に親しくなっていく姿までがデリケートなタッチで描かれていました。
奏真が独りでいるのは皆に自分を受け入れてもらえないのが怖かったからで、その理由を知ってしまった隼人は自分が友人を拒絶してひどく傷つけてしまった過去を重ね、その罪滅ぼしかのように奏真に対して優しく心を尽くし、親切に世話を焼いてしまいます。
…重いです。
隼人の親切を素直に嬉しく思って好きになってしまう奏真の気持ちもわかるし、昔と同じ轍は踏まないと思うがゆえに奏真の面倒を見てしまう隼人の気持ちも痛いほどわかるんですよね…
また昔のような事が起きたら嫌だと思うから奏真に優しく接してしまうんだろうな。好意はあっても純粋じゃない後ろめたさ?
そんなことに全然気づいてなくて、とてもうれしそうな奏真の笑顔を見るとばれたら大変な事になりそうでこわい…
それにしても隼人、あんなことやこんなことまでされまくりで、流されすぎですよね…?
黙ってそこまでさせるのは、後ろめたさはあっても嫌いじゃないからだと確信しましたww
あー、ドキドキさせられます!
二人の間の微妙な温度差がこれからどう転んでいくのか、めちゃくちゃ気になります。
それにたたみかけるようにラスト、「初めまして…」って現れたり…!
続きは来年なんですね。待ち遠しいです。 -
すね傷トラウマ系。…う~ん、好み的には微妙だ。