アシタ (ピュアフル文庫)

著者 :
  • ジャイブ
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レビュー : 13
  • Amazon.co.jp ・本 (172ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784861764943

感想・レビュー・書評

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  • 少年少女の時期と大人の時期。そのはざまの時期を描いた短編集。

    ・聡史がいない日
    京子と奈々江、ふたりの少女の間を駆け抜けていった聡史を、少女たちの目線から描いている。
    端的に言うと聡史が二股かけている状況。最後は時がとまった聡史。青春を過ごした街から広い場所へ行こうとする奈々江、聡史を思い続けると決めた京子。彼を失った二人の少女の感情は陰と陽で対になっている。

    ・坂道
    部屋の窓から見える、病室。その病室には一人の老人が入院していた。孫のふりをしてお見舞いに訪れた主人公は、そこで彼の本当の孫である少年に出会い、肉体関係を持つ。
    実はその少年は主人公の異母兄弟。それを知りながら関係を持つ主人公。
    若く、生の中であがく主人公と、窓から見える病室に入院している老人の、死へ緩やかに向かう日々の対比が鮮やか。

    ・君と手をつなぐ
    「ピュアフル・アンソロジー 卒業。 」にて既読。

    ・雨の土曜日
    受験に失敗した男の子と、せっかく入った大学を中退してもう一度受験することにした女の子。
    二人は入ることになった予備校で、受付の女性を介して仲良くなる。
    受付の女性エイコさんは、どこか奔放で変わった女性だが、二人は彼女の人柄に惹かれる。
    しかしエイコさんは不倫の恋に苦しむ過去があり、最後は二人の前から消える。
    「私のことなんて忘れていいよ」と言い残して。

    ・アシタ
    表題作。
    中二のシイナと小六のタカナオという少年少女の過ごす夏休み。そこにかかわってくるのはアキというおばあちゃんの悲しく切ない過去。
    三者の触れ合いはほんの少しずつでしかないのに、かけがえのない強さのようなものを感じた。

  • 中に入っているいつつの短編は、どれもこれも淡々と進んでいくものばかり。
    ドラマチックに、大どんでん返しや驚きの落ち何かを期待している人には
    まったくもって面白くない話ばかりかと。

    誰も彼も、共感できるようで、出来ないような
    それでいて、ここまで考えられるのはすごい、と
    あこがれてしまいそうになるほどの感情です。
    ただ、ちょっときちんと読んでいないと分からないような所あり、で
    パラ読みにはお薦めできません。

    最初の話、真逆の彼女達には、いなくなった彼について
    贅沢者じゃないか、と思います。

  • 最初に収録されている作品が一番好きでした。
    どのお話のキャラも少し反社会的というか、世間では批判されるような子だったりするんですが、それでも鬱々としていなくて爽やか。
    なんか、今どうしようもなく駄目に感じていても「これでいいんだ」「大丈夫」って思えるような作品でした。

  • ピュアだ…

  • 坂道 が好きです。

  • 初めて読んだ作家さんです。普段ならミステリーやホラーを好んで読んでいるので、こういった作品を読むのはホント珍しいのだ。で、意外に面白く読めました。いや〜、割と好きな作風かも。まだまだデビューしたての方なので、今後に期待。

  • 絡まっていたり、まっすぐ正直だったり
    そんな十代思い出しませんか?

  • 無気力の時に選んだ本。

    本屋さんで、宮城県在住の同年代っていうか、2個↑?1個↑?
    だから、応援しよう!!!と思って買った本。

    中身はあまり入り込めなくて
    声が出てこなかったと思う。

  •  
     

  • 『坂道』が一番好きでした。
    塾の先生の話は別ので読んでましたが、なんだか前より入りやすく感じた。

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