コンビニたそがれ堂 (ピュアフル文庫 む 1-1)

著者 :
  • ジャイブ
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本棚登録 : 590
感想 : 78
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  • Amazon.co.jp ・本 (180ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784861765179

感想・レビュー・書評

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  • 【あらすじ】

  • ちょっぴりホロリとくる、大人向け児童書。
    読みやすい!

  • 【あらすじ】
    駅前商店街のはずれ、赤い鳥居が並んでいるあたりに、夕暮れになるとあらわれる不思議なコンビニ「たそがれ堂」。
    大事な探しものがある人は、必ずここで見つけられるという。今日、その扉をくぐるのは・・・・・・? 
    慌しく過ぎていく毎日の中で、誰もが覚えのある戸惑いや痛み、矛盾や切なさ。それらすべてをやわらかく受け止めて、昇華させてくれる5つの物語。
    <解説・瀧 晴巳>

  • 再読。

    ちょっとせつないけど、ほわ~っとしあわせになれる1冊。

    冒頭のおはなしはかわいらしい。
    小さいころのちょっとした後悔ってのは誰にでもあるんじゃないかなーっと思う。
    そんなつもりじゃなかったとか、あんなこと言わなきゃよかった、とか。
    ふと思い出すたびにチクリと胸の奥が痛くなるような。
    でも雄太は、そんな思い出になってしまう前にコンビニたそがれ堂を
    訪れることができて、よかった。

    お人形のおはなしは、なかなか重い。
    以前子どもを一番傷つけるのは母親だ、と人が言うのを聞いたことがある。
    それは本当のことかも、と思う。
    一番近くにいて、強い感情を互いにもっているからこそ、
    でも、親子だって、違う人間。言わなきゃ分かんないこと、言っても分かんないこともある。
    感情のままぶつかることも多いから、
    その分、傷つけることも、傷つけられることも多い。
    なんの気なしに親に言われた一言が、ずっと忘れられないことだってある。大切に想われてるってのは分かっていても、
    それでも、消えない傷はある。
    えりかちゃんはママのこと大好きなんだろうけど、
    彼女がママに、傷つけられているのも事実で。
    そして、それはママが傷つけられたせいで・・・・。
    お話の中では、一応うまくまとまったけど、現実、傷つけるだけの親も
    いるわけで、そのへんは、やっぱなんか納得いかないんだよなー。
    どんな親の元に生まれるのか、
    なんか思うんだけど、それもまた運、だよなー。

    桜子さんの話は、そんなことあったら素敵よね、と思える。
    桜子さんは、花咲家のおはなしに登場してた。ので今回これ、再読したくなったのだ。
    ラジオは好きだ。
    なんだろ?なんか、より近い、感じがするんだよなー。
    多分、この町の人たちは桜子さんに会ったことはなくても、
    知ってる人みたいに思ってるんだろーな。

    あんずの話は、泣ける。
    誰かを支えられるような、優しい人になりたいなあっと。
    花火と、星と、ジャスミンの香りと、
    ちょっときゅんとする、すてきなおはなしです。

    電化製品も、付喪神になるのかもっと思わせたのはテレビのおはなし。
    なんか、最近は家電とかサイクルが早くて、壊れたら直すより
    新しいのを買った方がよいって感じになっちゃいがちだけど、
    そーゆーのってちょっと寂しいっとゆーか。
    ひとつのものをながーっく大切に。
    そうやって暮らしていけたらいいのになあ。


    とゆー感じで、改めてよいなあっと思えたシリーズ。
    これ買ったの何年前かなあ?
    いまはジャイブからはなくて、ポプラ社からのシリーズになるんだよなー。
    ふいに、手に取りたくなったり、人に貸したくなるからやっぱ買い、かもなー。

  • 何気ない通りなのに何気か気になる時がある。灯りが他と違う感じがしたり、雰囲気が凛としているような気がしたり‥兎に角気になるのだ。この「コンビニたそがれ堂」もそんな不思議な路地にある。探し物が必ず見つかり、心を軽やかにしてくれるのだ。ファンタジーのジャンルで括るにはスケールが大き過ぎ!私だったら何をみつけるのだろうか。

  • もとは児童書 ということなので、知らずに読んでいると、物足りない感じに思われるかも
    ファンタジーの世界です。


    駅前商店街のはずれ、古い路地の赤い鳥居が並ぶ辺りに、夕暮れになるとあらわれる不思議なコンビニ『たそがれ堂』

    大事な探し物がある人だけ見つけられる

    そこには、この世で売っている 全ての物が並び

    この世には売っていないはずの物までも、なんでも揃う魔法のコンビニ



    「あんず」が気に入ったかな?
    家族に大切に育ててもらった猫が、人間の姿になり大好きなお兄ちゃん達に、最期のお別れをしにあらわれる...というお話。

    たそがれ堂に猫が入り、人間になれるキャンディーを食べる という...
    超ファンタジーwww


    本当に、物にも想いがあるんじゃないか
    と思ってしまった私は、単純なんだろうな

  • オトナのファンタジーのつもりで読んだ私がいけないのかな。今ひとつ芝居がかっている風に感じてしまいました。

    こどものころ出会いたかったな。

  •  もとは児童文学だと知らずに読んでしまい、話の単純さに少し肩透かし感はあった。でも、いい作品ではあった。簡明な文章なのになぜだか妙にじーんとくる感じは不思議。
     解説の文章がすばらしくて作品のよさを倍増させている。

     ただ、銀髪金目っていう外見設定にはだいぶ萎えた。

  • 桜子さんの声を聴いてみたい。

  • 夕暮れになるとあらわれる不思議なコンビニたそがれ堂。
    探し物をしている人のみがたどり着けると言われています。
    そしてここで必ず探し物をみつけることができます。
    もとは児童書で、それを文庫本で大人仕様にしたようです。

    癒し系の本です。

    ずっと探し続けているもの、
    あのとき失くしてしまったものがとても気がかりだ、
    そんなもの、ありますか?
    そういう人は、たそがれ堂に行けるかもしれません。
    私は…、ありません。(笑)

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著者プロフィール

1963年長崎県生まれ。『ちいさいえりちゃん』で毎日童話新人賞最優秀賞、第4回椋鳩十児童文学賞を受賞。著書に『シェーラ姫の冒険』(童心社)、『コンビニたそがれ堂』『百貨の魔法』(以上、ポプラ社)、『アカネヒメ物語』『花咲家の人々』『竜宮ホテル』(以上、徳間書店)、『桜風堂ものがたり』『星をつなぐ手』『かなりや荘浪漫』(以上、PHP研究所)、げみ氏との共著に『春の旅人』『トロイメライ』(以上、立東舎)、エッセイ『心にいつも猫をかかえて』(エクスナレッジ)などがある。

「2022年 『魔女たちは眠りを守る』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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