- Amazon.co.jp ・本 (193ページ)
- / ISBN・EAN: 9784861766800
感想・レビュー・書評
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あゆむ~&●●(伏字)の年越しエピソード。一気に読めて楽しかった。人生に笑いは必要だよね。
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思ったよりも、話が進まなかった・・・。
進路について触れるものの、流れる時間が短いというか。
甘酒って、ひと樽被って正体なくなるほど酔うのかしら?
漫才的なかけ合いや、登場人物は面白いんだけどな。
相変わらず、続編に期待。 -
中三の冬休み。ということは、本当にもうすぐ卒業なんだなあ。
高校はいっても続くんだろうか(笑)
相変わらず、見事な漫才でした。
「このばたかれ。産まねえよ、赤ん坊なんて産まねえよ」笑。
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“秋本貴史。
こいつのおかげで、いや、こいつのせいで、ぼくの煩悩は108×2.5ぐらいの数値に跳ね上がっているはずだ。通常の二・五倍。肝機能や血糖値なら即、入院ものだろう。このまま付き合ったら、ぼくの将来は危うい。入院して、点滴なんかされて、食事制限をされて、クリスマスも正月も夏至も冬至も節分も、良い歯の日も啓蟄も湊第三中学校の文化祭の日も、ベッドに寝ている……なんてことにはならないだろうが、体育館とか路上とか商店街のイベントの舞台とかでマンザイをさせられている可能性はある。かなりの高確率で、ある。”
内容のほとんどがマンザイっぽくなっていて読むのが楽しい。
ただ、よく()が出てきて少し読みにくかったかな。
“「何でそんなに、自分を縮こませるんや」
臆病者と謗られた気がした。
おまえはいつも、臆病に縮こまっているんだな、と。
「おまえなんかに……何がわかるよ」
自分でもおどろくほど低い掠れた声だった。
「おまえなんかに、おれの何がわかるよ」
誰にも迷惑かけないで、いつだって自分の脚で立っていられるような、おまえみたいなやつに何がわかるんだ。メグに本気で恋されているくせに、メグを「妹みたいに好きだ」とあっさり言い切ってしますようなやつに。何がわかるんだ。
「おれだって、謝りたくなんかねえよ。みんなに支えてもらったり、助けてもらったりばっかりで……そういうの、情けなくてたまんなくなること、あるんだ」
こんな気持ち、秋本、おまえにはわからないだろう。「ごめんな」も「ありがとう」も美しい、優しい言葉だけれど、確かに美しくも優しくもあるけれど、その言葉を惨めだと感じてしまうことだってあるんだ。誰かに頼って生きている、その刻印としか感じられない時だってあるんだ。秋本、ぼくは対等でいたい。おまえと対等に向かい合いたいと思う。なのに、ぼくはいつだって、おまえに支えられて、助けられて「ごめんな」と「ありがとう」を繰り返している。
そういうの、やっぱ情けないだろう。
あぁ、力が欲しいとぼくは願う。
自分一人でちゃんと立っていられる力、誰かを支えられる力、誰かを救える力、何かを変えられる力、『大切な友だち』に何かあったとき手を差し伸べられる力、思いを真っ直ぐに伝えられる力……今すぐ欲しい。”