軍師の死にざま: 短篇小説集

著者 :
制作 : 末國 善己 
  • 作品社
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本棚登録 : 52
感想 : 14
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  • Amazon.co.jp ・本 (349ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784861821011

作品紹介・あらすじ

山本勘助、竹中半兵衛、黒田如水、真田幸村、山中鹿之助…。戦国大名を支えた名参謀たちの生きざま・死にざまを描く、名手11人による傑作短篇アンソロジー。

感想・レビュー・書評

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  • 豪華時代小説家による軍師アンソロ。

    ●雲州英雄記 (池波正太郎)
    ●鴛鴦ならび行く (安西篤子)
    ●城を守る者 (山本周五郎)
    ●まぼろしの軍師 (新田次郎)
    ●竹中半兵衛 (柴田錬三郎)
    ●天守閣の久秀 (南條範夫)
    ●黒田如水 (坂口安吾)
    ●くノ一紅騎兵 (山田風太郎)
    ●軍師二人 (司馬遼太郎)
    ●権謀の裏 (滝口康彦)
    ●戦国権謀 (松本清張)

  • 池波正太郎、司馬遼太郎、柴田錬三郎、南條範夫、新田次郎、松本清張、山本周五郎らが、軍師を描いた短編集。
    それぞれに面白いもの、そうでないもの、色々あるが、様々な軍師が描かれていて興味深い。
    文体や表現方法が違うため、読み進むたびに、その作者に慣れるのに大変だった。

  • 戦国時代に活躍した軍師を主人公にした歴史小説を集めた本。
    池波正太郎・山本周五郎・柴田錬三郎・司馬遼太郎・松本清張…そうそうたるメンバーだ。

    ただ、面白い!と思えるものもあるが、そうでもないものも。主人公となった軍師の個人的な好みもあるので、仕方ないのかな。

  • 山本勘助、竹中半兵衛、黒田如水、真田幸村、山中鹿之助など有名な軍師を書いた作家の作品を集めた短編集。

    私は半兵衛ファンなので柴田錬三郎さんの「竹中半兵衛」の感想を。
    こちらの作品はもし大坂の陣まで半兵衛が生きていたらどうしたか…という設定の下書かれた小説と紹介されています。
    が、どちらかというと半兵衛の有名な逸話や生い立ちを主として書かれている作品に感じました。大坂の陣での半兵衛の活躍を期待していた自分には少々物足りなかった。
    最終的に半兵衛は自分の部下が連れてきた国松をどうしたのでしょうか。
    私に読解力が無いせいか今一つわからなかったです。死んだのか、生きているのか読者の想像にお任せします・・・とのことなのかな。


    また、やはり山田風太郎さんは創作物の戦国を書かせたらピカイチだと感じました。
    とんでも設定でも面白く書かれているのは流石です。

  • 池波正太郎が山中鹿之助、安西篤子が太原雪舟(今川義元軍師)、山本周五郎が千坂対馬(上杉家)、新田次郎が山本勘助、南條範夫が松永久秀(織田信長に攻め滅ぼされる)、坂口安吾が黒田如水、山田風太郎がくの一もの、司馬遼太郎が真田雪村・後藤又兵衛、滝口康彦が鍋島直茂(肥後佐賀の国領主、西軍につきながら寝返り生き残った)、松本清張が本田正純(徳川家康の事務方)

    以上の11篇、軍師と呼べる人から、あれ?と思うものまでありますが、日本人好みの人情物は山本周五郎、意外に南條範夫の松永秀久が秀一、坂口安吾の文体で時代劇を読むと辛い、山田風太郎の胸が出たり引っ込んだりする「くの一」はSF、最後の松本清張の事務方のような地味な素材で時代劇を描くのは予想のほか面白かった。池波正太郎さんの山中鹿之助は、確かにやや痛い人物表現。

  • 10/05/14 戦国大名を支えた名参謀たちの生きざま死にざま。

  • 豪華な作家陣による軍師にまつわる短篇集。時代小説ファンにはたまらない贅沢な一冊。

  • 超絶豪華な軍師アンソロジー!
    まず、執筆者の面子に度肝を抜かれました。
    さらに内容にも度肝を抜かれました。

  • まあまあかな。
    寝る前に読むのには軽くて良い。
    有名な私でも知っている軍師ばかりなので、読みやすかった。

  • 読書中…

  • 名だたる大家たちの短編小説アンソロジー。
    戦国の世を権謀術数でわたったオトコたちの人生が描かれております。

    必ずしも史実に忠実ではないかもしれませんが、歴史読み物をお楽しみください。

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著者プロフィール

大正十二(一九二三)年一月二十五日、東京市浅草区聖天町生まれ。昭和十(一九三五)年、下谷区西町小学校卒業、株式仲買店勤務。昭和十四年より三年ほど証券取引所にあった剣道場へ通い、初段を得る。旋盤機械工を経て昭和十九年、横須賀海兵団入団。敗戦の翌年、東京都職員として下谷区役所の衛生課に勤務。昭和二十三年、長谷川伸門下に入る。昭和二十五年、片岡豊子と結婚。昭和二十六年、戯曲「鈍牛」を発表し上演。新国劇の脚本と演出を担当する一方、小説も執筆。昭和三十年、転勤先の目黒税務事務所で都庁職員を辞し、作家業に専念。昭和三十五年、『錯乱』で直木三十五賞受賞。『鬼平犯科帳』『剣客商売』『仕掛人・藤枝梅安』の三大シリーズや『真田太平記』等、数々の小説で人気を博す一方、食や映画、旅に関する著作物も多く上梓した。受賞歴はほか吉川英治文学賞、大谷竹次郎賞、菊池寛賞等。平成二(一九九〇)年五月三日、入院していた東京都千代田区神田和泉町の三井記念病院で死去。小社では同じく単行本未収録のエッセイ集『一升桝の度量』(二〇一一)と初期戯曲集『銀座並木通り』(二〇一三)を刊行している。

「2022年 『人生の滋味 池波正太郎かく語りき』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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