- Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
- / ISBN・EAN: 9784861823367
作品紹介・あらすじ
学校のオーケストラとパンクロックとサーフィンをこよなく愛する日系少女ユミ。大好きな祖父のソールが不治の病に侵されていると知ったとき、ユミは彼の口からその歩んできた人生の話を聞くことにした…。つらいときに前に進む勇気を与えてくれる物語。
感想・レビュー・書評
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ユミはおじいちゃんの余命が残り僅かと知る。現在のユミパートとおじいちゃんの過去の話が交差する。よかったです。
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ユミは学校のオーケストラでクラリネットを吹いていた。おじいちゃんのソールが癌だとわかったとき、ユミは言った。「ソールのことぜんぶ話して」そこでソールは語り始めた。子どものころのこと、日本でヒロコと出会って結婚したこと、そしてユミの父さんオースティンのこと…。一方ユミのオーケストラは解散させられそうになり、ユミは支援コンサートを企画するが、次々と困難に見舞われて…。いろんなことがあった10か月間の心に響く物語。
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読んで良かった。
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ユミの父方の祖父ソールが、余命5、6ヶ月と宣告された。
両親の離婚後、ユミは毎週土曜日に、父親と一緒にソールの家に行っていた。
ソールのことが大好きなユミ。
ソールに寄り添ったら、涙があふれてきて止まらなくなった。
「ソールの人生に起きたことをぜんぶ知りたい」
サーフィンが好きで、学校のオーケストラでクラリネットを吹き、
友だちもいて、今が一番幸せなとき。
時間が止まれば良いのに。
でも、自分の思うようにばかりものごとは進んでいかない。
オーケストラの存続の危機、母親の再婚、引越し、そしてソールの病気。
ソールの人生を聞きながら、ユミは一つ一つの壁に向き合っていく。
ソールの奥さんは日本人。
日本人の勤勉さや日本の美しさもソールは語ります。
親近感がわきます。 -
祖父のソールは癌で余命10か月と診断されるが、余計な延命処置を拒む。そして、大事な孫娘のユミに自分んのこれまでを語って聞かせる。一方ユミは、大好きなサーフィンや男の子のこと、解散に追い込まれたオーケストラの仲間とコンサートを開こうと手を尽くす。ユミの現在と、ソールのこれまでの話が交互につづられ、余命10カ月を迎える。
愛する孫娘に、妻(ユミの祖母)との出会いや自分の生き方を語り、それを聞くユミは自分のやりたいことをつらぬく意思を学んでゆく。