ろばのいる村――フランス里山巡り

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  • Amazon.co.jp ・本 (216ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784861823817

作品紹介・あらすじ

ひなびた村に心の慰めとして飼われるろばたちを探して訪ね歩き、田舎町の美しい自然の情景や、おだやかな生活を営む人びととの心あたたまる交流をやさしく、ときにユーモラスに語る、詩情に満ちたフランス紀行。各地へのアクセスガイド付。

感想・レビュー・書評

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  • 人との交流の描写が良かった

  • ロバが好きで、以前はときどき動物園へ会いに行ったりしていました。ロバといえば〝プラテーロとわたし〟〝わたしのろばベンジャミン〟〝バルタザールどこへいく〟などがすぐに思い浮かびます。なので、書店で見かけたこの本も、直ちに手に取り衝動買いしてしまいました。
    高校で国語科教諭をしておられた著者は、定年退職後フランス各地の歩き旅を続けてこられました。本書はフランスの鄙びた村々を、ロバを訪ね歩いた際の記録です。ロバのことはもちろん、旅で出会った人々や美しい自然が、詩情豊かに描かれています。
    ロバの魅力は、哀愁をおびた愛らしさにあります。良く知られた親しみのある動物であるにもかかわらず、国内でロバを見かけることはほとんどありません。この本を読んで、また動物園へ会いに行きたくなりました。

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著者プロフィール

1935年、三重県生まれ。58年、三重大学教育学部卒業。以後三重県内の高等学校の国語科教諭をつとめ、96年定年退職。爾来、国内とフランスの各地に主として徒歩の旅をつづけている。詩誌「石の詩」(渡辺正也主宰)同人。狩俳句会(鷹羽狩行主宰)会員。[著書]第一詩集『四季』(近代文芸社、1991年)、第二詩集『遠い村』(名古屋丸善、1995年)、第三詩集『家族の風景』(思潮社、2006年)、『星明りの村──フランス・ロマネスク聖堂紀行』(作品社、2008年)、『木苺の村──フランス文学迷子散歩』(作品社、2010年)、『ろばのいる村──フランス里山紀行』(作品社、2012年)、『銀幕の村──フランス映画の山里巡り』(作品社、2015年)、[主な受賞歴]『家族の風景』により第5 回現代ポイエーシス賞。2006年。『少年たちの四季』(30句)により第9 回俳句朝日賞。2007年(本書所収)。

「2016年 『句集 少年たちの四季』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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