脱・道路の時代

著者 :
  • コモンズ
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感想 : 2
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  • Amazon.co.jp ・本 (228ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784861870385

感想・レビュー・書評

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  •  美濃部くんに、LRTって採算がとれないんじゃないか、とFBで書いたら、上岡先生の本を読んで勉強してくださいと言われて購入した本。

     たぶん、美濃部くんは別の本をいっていたのだと思う。

     道路特定財源がある時代の本だが、おもしろい。

    (1)交通量推計は、マニュアルにそっているというだけでいいかげんなものがおおい。

    (2)渋滞しているからといって道路を増やす場合の自動車交通の誘発効果が意外と大きい。

    (3)道路渋滞が減るから低炭素化につながるというのは、逆のケースも多い。

     特に、最初の交通量推計とか、費用対効果分析とか役所のマニュアルに沿っていますといってコンサルタントのブラックボックスになっているが、ちゃんとチェックできる能力をつけたいと思う。

     しかし、先日、遠野市にいって、廃校した中学校の維持管理を民間に任せて維持管理費を浮かせる話をしていたあとに、国と県が道路がつくってくれていて助かるという話が市長からでてきたのには面くらった。道路のニーズって無限にあるのかな。

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著者プロフィール

1953年 東京都生まれ。
1976年 早稲田大学大学院修士課程修了。技術士(化学部門)。
1977~2000年 化学プラントの設計・安全性審査に従事。
現 在 環境経済研究所(技術士事務所)代表、法政大学非常勤講師(環境政策)。
主 著 『交通のエコロジー』(学陽書房、1992年)、『自動車にいくらかかっているか』(コモンズ、2002年)、『持続可能な交通へ――シナリオ・政策・運動』(緑風出版、2003年)、『市民のための道路学』(緑風出版、2004年)、『脱・道路の時代』(コモンズ、2007年)、『高速無料化が日本を壊す』(コモンズ、2010年)、『脱原発の市民戦略』(共著、緑風出版、2012年)、『原発も温暖化もない未来を創る』(共著、コモンズ、2012年)、『日本を壊す国土強靱化』(緑風出版、2013年)、『原発避難計画の検証――このままでは、住民の安全は保障できない』(合同出版、2014年)

「2015年 『「走る原発」エコカー 危ない水素社会』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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