カリスマ編集者の「読む技術」 (新書y)

著者 :
  • 洋泉社
3.12
  • (7)
  • (11)
  • (36)
  • (9)
  • (4)
本棚登録 : 189
感想 : 33
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784862483508

作品紹介・あらすじ

あらかじめ名著があるのではない。自分にとって出会うべき名著があるだけだ。名著幻想から自由になり、既成概念にとらわれない多読が、自己の可能性をたぐり寄せる。誰もができると思っている「読む」ということ。それだけに意識的に実践されていない盲点が潜む。しかし、読むことは確固たる「技術」である。ベストセラーを何冊も世に送り出してきた敏腕編集者がプロの「読む技術」をはじめて明かす。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • p.160
    「読んだ本は古本屋に売ります」
    これは出版社と書店を敵に回すような意見ですが、本がたまってきたら売るのが一番であると考えています。どうしても手元に残しておかなければいけない本というのは数十冊のレベルでしかありません。
    → せまい我が家では自分用の本棚もせまい。大した冊数の本を持っているわけではないけど、すでに本棚は一杯で溢れている。かさばる本と読まない本はブックオフにでも売るかなぁ。

  • おもんない。
    なにがいいたんやこいつ。
    ベスト3を作るとこくらいしか参考にならんやった。
    というか、おもんないと思い始めてから読み出すと、ずっとおもんないな。

  • 辛口の評価が多いが、こうした技術本は読んでひとつでも得られたことがあればそれだけで儲けものと思うようにする。貴重な時間を無駄にしたくはないので、「ああ読まなければよかった」ということはなるべくないようにしたいものだが…。
    定規を当てて読む、というのを実践してみたが、これが思ったより効果的で集中できる。もちろん本を読む目的によっては必要ない場合も。「これいいな」と思う部分をチョイスして参考にしたい。

  • ベストセラーを送り出してきた編集者が「読む技術」とは何かについて書いた本。

  • 編集者の立場から読むということに対して扱っている。

    ・雑多に多くの本を読む。
    ・買わないと自分のモノにならない。
    というこの手の本に良く見受けられる主張に出会う度に、図書館大好きな評者としては「出版業界の都合だな」と話半分で聴くことにしているのだが、この本の著者は「要らない本は売る」と出版者側にとっては不都合なことも書いているのでブックオフ/AMAZONマーケットプレイス大好きな評者は軽く驚いたりもした。

    よく読んでいると自認している読者に向けた「読めていますか?」という問い掛けは面白かった。
    それにしても論理展開の問題が歯切れのよい問題ではと思うのだのが(読み返しても著者解答に納得がいかない)。

    名著は人それぞれであるという主張からブックガイドがない(三冊だけ挙げられているが)ので、読むということが身についている人/苦ではない人むけだろう。


    個人的には「読み込む」という作業の必要性を感じた。

  • 今回、改めて読書系というかブックガイドというか、そういう書物界隈の新書を、まとめて入手してみたんだけど、その中でも、根本的な部分に関する論考ってことで、最も気になってた一作。まあ、結論としてはダメだった。今までの読書法本やブックガイドにない、みたいなことを最初に述べてるけど、結局、自分が実践している読書法の一つを論じられているに過ぎない。速読法とか、もうええわって感じ。最初の1/3くらいで止めようかと思ったけど、結局最後まで流し読み。けど、得られたものはほぼゼロでした。要らん。

  • "読むことを学んできた人がいるのだろうか?読むことも技術であり、読む本質について整理していく本を目指したもの。けして、読書という技術を手軽に身につけるためのノウハウの本ではない。さてその中身を整理してみる。

    読むとは? サイクル
    ?自分の思考を整理する→?習慣化する→?行動する
    このサイクルを回すことが読むこと。

    コミュニケーションには、話す、聴く、書く、読むとあるが、ちまたでは、話す、聴くばかりを重視しており、書く、読むがおろそかになっていないか?という問題提起をしている。

    読むコミュニケーションを紹介している。
    著者との会話を通して、自分が得る知識を活かしてアウトプットにつなげること。それが、読む書くコミュニケーション。
    自分の血となり肉となった本は、何か?=一番好きな本は何か?

    さて、自分の場合はと考えてみた。
    好きな本 ベスト3 ?暗殺者(ロバート・ラドラム)?人生の100のリスト?思考は現実化する
    かな?もっと時間をかけて本棚を散策するとまた違った順位になるかもしれないけど、今時点ではこんなもんかな。
    好きな映画 ベスト3は ?SW SAGA?セント・オブ・ウーマン?レッド・オクトーバーを追え 2009年3月

    読む術としては、読み続けることができるようなサポートが記載。

    本当に読めているか?では、クイズ形式で読むことの本質に迫っている。
    プロの読み方では、目的意識を持って、時間を意識しながら読む方法、本一冊を俯瞰してから読むなど、読むことをアウトプットにつなげることを前提に、しかも効率よくつなげる工夫が紹介されている。参考になる。

    読書とは生きるコンセプトである。というまとめ。

    読むことが楽しくなってくる本だった。"

  • 2009年刊。書籍編集者による読書術。選書術・多読術も。編集者経歴に魅かれ読み出したが、期待値が高すぎたか、まあまあかなという感想。一部心惹かれる叙述があるが、①読書は他人軸を取り入れて幅が出てくる。他人からの情報…は、私という世界を広げる意味で重要。②食わず嫌いに本当の興味が潜む。③参考文献提示の常態化の提唱らがそれ。読メの存在は①②に有益。殊に感想を書き、自分では選書しないテーマの書を選書する方々は得難い。それが突き抜けているか、フィクションとノンフィクション両面に関心持つ方なら猶更。
    ただ、まあ理工系書を、感想を述べつつ載せる方が多くないなぁ…と。無いものねだりかも知れないし、なかなか難しいのかなぁ…。

  • カリスマ編集者さんが読む技術を語ったらしいですけど、まぁそういった類のことは一部で(しかも使い古されたような話)、あとは、自分すごい!じぶんばんざい!って言ってました。つまりしょーもない本です。


    もしかしたら彼女と話が合う方は面白いかもしれませんね。でもそれは「読む技術」が得られるから面白いのではなく、ただ、単に面白いだけでしょうよ。読む技術だけなら他に良書があるんじゃないすかね。

    題名と内容が合ってないのよ。何言いたいかわかんないし。体系的じゃなくて、思いついたままに書いていったものにカバーつけて売り出した、みたいな。カリスマ編集者は自分の本を編集することはできなかったみたいで。

    あれ?辛辣すぎる??ごめんなさい。
    でも読んでていらいらしちゃったもんでー
    やっぱり慎み深さは大事。

  • 2014/7/10 ジャンルを絞って偏り少なく本を読む。インプットしたら、アウトプットもしないとバランスが悪い。

全33件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

編集者・作家。1968年横浜市生まれ。立教大学文学部ドイツ文学科卒業。高野山大学大学院修士課程密教学中途退学。就職情報会社を経て、出版社へ転職。書籍編集長を経て独立。
書籍編集に従事するなかでビジネス書から音楽書、科学書、写真集など幅広いジャンルを手がけ、10万部を超える異色の作品を数々送り出した。専門は、国語力と仏教。
主な著書に『怒らない働き方』(新潮新書)『ブッダと始める 人生が全部うまくいく話』(三笠書房)『空海 人生の言葉』(ディスカヴァー21)『22歳からの国語力』(講談社現代新書)などがある。

「2014年 『空海ベスト名文 「ありのまま」に生きる』 で使われていた紹介文から引用しています。」

川辺秀美の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×