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- Amazon.co.jp ・本 (235ページ)
- / ISBN・EAN: 9784862486400
感想・レビュー・書評
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桶狭間の戦いに関して、従来の定説である「迂回・奇襲」を真っ向から否定する桶狭間論。作者の藤本氏の言うように従来の説には疑問点が多い。その論は『信長公記』を根拠としているから説得力がある。
桶狭間の戦いは、織田信長が今川方に城である鳴海城を砦(付城)で封鎖し、鳴海城に危機を救うために今川義元が出陣したというのが真相らしい。つまり織田から仕掛けた戦争であり、今川義元が上洛を志していたというのは怪しい。そして、真正面から今川の軍に攻めかかり撃破した、というのが事実だと筆者は主張しているわけだ。
藤本氏の作品は『信長の戦争』というのを読んだ事があるが
桶狭間の戦いのみを取り上げたこの本も非常に面白かった。梁田政綱の諜報に対して莫大な恩賞を与えたというのも怪しい話だというのも新鮮だったし、新しい発見が多かった。藤本氏の論理の進め方も巧みで、勉強になった。