今だから話せる都営地下鉄の秘密

著者 :
  • 洋泉社
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本棚登録 : 59
感想 : 12
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  • Amazon.co.jp ・本 (207ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784862487698

作品紹介・あらすじ

浅草線-水ようかん状の地質にトンネルを造るという難題、三田線-直通運転を東武にも東急にも断られ…、新宿線-多摩と千葉のニュータウンを結ぶはずだった、大江戸線-オイルショックで立ち消えになるも奇跡的に復活。都営地下鉄全線の建設に携わった現場技術者が語る秘話。

感想・レビュー・書評

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  • 鉄道

  • 浅草線、三田線、新宿線、大江戸線の敷設にかかわった著者の話。もうちょっと詳しく聞きたいような内容もいくつか。

  • あまり本題とは関係ないですが,自動車が普及して都電はなくなっていっちゃったんですね…。
    都電荒川線の存在感が薄いのには納得です。

    あと,なんで「上野広小路駅」とかの駅があるのかも納得です。
    百貨店と絡んでるんですね。

  • さすが地下鉄1号線(浅草線)の路線計画に関わった著者らしく知識量がハンパない。敷設の際の苦労など非常にリアルに語っている。また地下鉄工事の工法やそれぞれ特徴的な構成とされている駅の成り立ちなど、丁寧に説明されている点が美点。
    戦前からあった地下を一部使ったのですか?と、地下好きとしてはやはり作者の先生にぜひとも聞いてみたいと思った。

  • 面白い。新宿線が本八幡スタートも納得です。

  • プロパーの技術手者ゆえの説得力は大きい。評論家筋が書いた内容とは一線を画する。

  • 図版(図面)が分かりにくい、東京メトロを営団としている、といったのはありますが、扱っているネタに親近感がありました。そういえば、メトロの本はあるのに、都営の本は見かけないですね。ひょっとして、表紙の「都営地下鉄」の文字色は、路線の色なのでしょうか。本八幡なんて数人しか乗客がいないので、延伸できなかったのは痛いですね。北総・公団線は、全部掘ったと松戸の不動産屋さんが言っていました。あのあたり(白井から東)は、道路も無駄に豪華です。

  • 「鉄っちゃん」でも無いが本書を買ったのは口絵写真に大きく地下鉄車輛がクレーンで吊られ、地下鉄構内に降ろすところがあったからだ。

    何故って、そこには懐かしい春日三球・照代の「地下鉄は一体何処から入れるんでしょうね?考えると夜も眠れなくなっちゃいます。」と云う一世を風靡した問い掛けへの回答があったから。それ以上でもそれ以下でもない。完結明瞭、説得力充分の購入動機。

    著者は都営地下鉄の建設工事に長年従事した方で、各路線の工事の苦労を中心に地下鉄のトンネルの掘り方、路線ルート決定法、営団・都営の違いなどなどを豊富な絵も交えて説明しているのだが、かなりマニアックで付いていくのがややツライ。と言う事で軽く流し読みで終了。

    個人的には車輛をトンネルに入れるところが判っただけで充分過ぎるほどもとを取ったことにしよう。

  • 【新刊情報】今だから話せる都営地下鉄の秘密 686.2/シ http://bit.ly/t9IoM1 水ようかん状の地質にトンネルを造るという難題に挑んだ浅草線、多摩と千葉のニュータウンを結ぶはずだった新宿線…。都営地下鉄全線の建設に携わった現場技術者が語る秘話

  • こういう本にはめずらしく、現業の土木屋さんが書いた本。
    都営地下鉄の秘密という題名ですが、建設の苦労話が半分くらいです。
    モノの本にはよく、都営浅草線の隅田川界隈の建設は大変だったと一行で書かれていますが、実際何が大変だったのかが書いてあります。

    このように内部の人が当時の話しを思い出しながら記述してくれるような本が増えることを、電車好きとしては期待しています。

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著者プロフィール

1940(昭和15)年1月、東京市本所区生まれ。幼少の頃から両国駅の転車台を見に行き、鉄道に興味を抱く。一時期鉄道友の会入会。
1959(昭和34)年5月、東京都交通局入局。同日地下鉄建設部配属。都営地下鉄4路線の建設計画・設計および保守管理業務に携わる。
2000(平成12)年3月、東京都交通局定年退職。在職中は余暇を利用し、全国の鉄道を見て歩き旅を行う。現在は機関車牽引列車の撮影および撮り貯めた写真の整理・デジタル化に取組中。

「2023年 『長野県・新潟県の鉄道』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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