猟奇刑事マルサイ

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感想・レビュー・書評

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  • 「まったくだ、猟奇事件は人類発展の副産物だな」

    乱歩が生きていたら、必ず彼を認めたはずです。乱歩の言う残虐の郷愁──ほんとうに「奇跡的な」猟奇事件を描きます、この人は。すごいです。公言はいささかはばかられますが、やっぱり大越孝太郎の「猟奇」こそ、生き生きとしていて、そしてリアルで、素晴らしいと思います。
    解説で蜂巣敦さんも仰っていますが、とても1人の人間の脳味噌から流失したとは考え難い、奇跡に近い「犯罪資料」たちが、禍々しく燦然と、この一冊に収まっています。どの事件をとっても確かに猟奇的でありながら、犯人たちの思想、嗜好、欲望は驚くほど人間的で、時としてそれは生き生きと見えます。本作には監禁され調教される女性たちの話が多いですが、彼女たちの思考の変化、順応性はかなりリアルな気がして、説得力があって圧巻です。なんでこんな漫画を描けるんだ、ホントに(笑)
    見てはいけないものを見ているようだ、と人々は言いますが、それの何がいけない? 本作の猟奇のプロファイルこそ、我々が目を逸らしているだけで直視していない事件、人間猟奇の究極性のように思います。
    『ラチカン』『シリコンラバー・ドーターズ』『孤高の鬼』は猟奇度がかなり高めでありながら、どこか哲学的なテーマを感じてとても好きでした。

  • 性癖にはくるよね
    丸尾末広さんとか、好きなら手元に置いておきたい作品かな私は。

  • バリエーション豊富でいい。捜査陣の特色が展開に絡んだらもっと…という気持ち。

  • この人はもっと評価されていいと思う。「人間椅子」の和嶋慎二がゲスト出演(?)してるのには笑った。

  • とにかくすばらしいですから。

  • エロ漫画だと思って買ったら猟奇漫画だったw
    でも猟奇大好きだからオールOK!
    寡作ながらもレベルの高い作家さんなので、是非売れて欲しいんですが、
    コレが売れる世の中ってまずいよねw
    出てくる女性の美しさに活目!

  • 古本屋さんでうっかり良く確認せずに買ってしまい
    ページがぼろぼろでした
    是非新しいものを。

  • 月喰ウ蟲の世界観が好きなので、よく見ないで飛びついて買ってちょっと後悔・・・・・・

  • 話がすごい。
    というか、発想が??

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著者プロフィール

大越孝太郎 ★漫画家。1986年、青林堂刊行のガロ12月号にて『アカグミノカチ』でデビュー。デビュー以来、一貫して「猟奇」をテーマに描き続け、カルト界での評価はもちろん、一般のファンやプロの描き手にも信奉者は多い。代表作に『月喰ウ蟲』『フィギッシュ』『天国に結ぶ戀』『猟奇刑事マルサイ』など。    Cuvie ★漫画家。同人活動などを経て、2001年にデビュー。様々なジャンルにわたり、繊細な心理描写と魅力的な画風を駆使した作品を手掛け、絶大な人気を博する。現在、ヤングチャンピオン烈にて『NIGHTMARE MAKER』を好評連載中。代表作は『ドロテア ~魔女の鉄鎚~』、『ハコイリ』、他にも作品多数。    沙村広明 ★漫画家。1993年、アフタヌーン四季賞夏のコンテストにて四季大賞を受賞した『無限の住人』でデビュー。年末より連載化した同作は、現在も大人気連載中。2008年にはアニメ化もされた。他にも『おひっこし』『シスタージェネレーター』『ハルシオン・ランチ』(以上すべて講談社・刊)など作品多数。

「2012年 『ネメシス 2012年 秋号 ♯10』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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