子どもがすくすく育つ幼稚園・保育園 ~教育・環境・安全の見方、付き合い方まで
- 内外出版社 (2018年5月23日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (216ページ)
- / ISBN・EAN: 9784862573841
作品紹介・あらすじ
現在、子どもを預ける施設は、公立・私立の幼稚園や認可保育所だけでなく、認定こども園、小規模保育所などの様々な種類があり、選択肢が増えていて、保護者はどこにするか迷いがち。しかも、中には安全面や教育面、環境面に大きな問題があるところも……。
そこで、これまで全国の施設を実際に取材し、また事故の検証を行い、同時に各自治体や園に依頼されて講演を行ってきたジャーナリスト・猪熊弘子さん、弁護士・寺町東子さんが執筆したのが本書。幼稚園や保育園などでの事故を防ぐにはどうしたらいいかという安全面のこと、早期教育から自然保育まで多種多様になっている教育面のこと、社会問題化している保育士不足や規制緩和などを含む環境面のこと、さらに園との付き合い方のことまで幅広く、子どもたちがすくすく育つために、本当に大事なことを伝えます
感想・レビュー・書評
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幼稚園、保育園といった施設の種類より、その園がどういう園なのか、指針に沿った保育をしているかどうかが大事である。という部分に納得。
私的には、
①『10の姿』の項目が大切にされているか
②『主体性』がキーワード
③未就学児に勉強は必要なく『遊び』がいかに大切か(自然に触れる遊びがより望ましい)
の3つを念頭に、園選びをしていきたいと思った。
後半では、過去に起きた重大事故の事例などが多く記載されており、読んでいて苦しくなった。
また、保育園の選び方系の本には珍しく、実際に自身の子どもに重大事故が起きた場合にどのような行動を取ればいいか、という事が詳細に説明されている。
実際起こりうる事を他人事とせず、考えないといけない問題だと思った。
★保育士配置基準(特に1歳児)は見直されるべき
★立入調査の重要性
など。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
幼稚園保育園の選ぶ際、教育方針や環境といった点について特に参考にしようと思って手にした本だが、改めて大前提としての安全性の重要さを痛感させられた。
園での死亡事故事例は、途中で読むのを断念しそうになるくらい、同年齢を持つ親としては辛いものばかりだったが、子供の命を守るために、保護者として心得ておくべきポイントや、万一重大事故が起きてしまった際の対応等はとても参考になった。 -
これ無くして幼稚園、保育園は選べません。
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保育園での事故事例がいくつか載っており参考になった。
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保育園・幼稚園選びで気をつけるポイント
・大人1人が見る子供の数
・園庭の有無 -
購入:2018/9/4
購入して最初に開いたページが「香川県香川町 小鳩幼児園 虐待死事件」だった。
なんだよこれ、あり得ない…1歳4ヶ月の子を布団に叩きつけさらに殴打してクモ膜下出血で死亡させる。午前11時に死亡したことを認識していながらSIDSと言えば免責されると考え昼寝時間の終わる15時過ぎまで放置。その後母親に「息をしていない」と電話し救急車も呼ばずかかりつけ医に連れて行き死亡が確認された。
こんな保育士が存在するのか…虐待保育園として地元じゃ有名で園児が数人にまで減少していたため、園長一人で保育していたことも原因か。
ラストの方、施設側が弁護士を立てて遺族の知りたいことに一切答えてくれなくなったとき、真実を知るには裁判を起こすしかなくなる。それに対して「お金目当て」「子どもの命で金稼ぎできていい身分」などと誹謗中傷する人たち。ほんとに腹立つ。それも「保育園に入れるやつはDQN。ちゃんとした幼稚園に入れないからだ」とか知識無さすぎの人が言ってたりするから手に負えない。