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- / ISBN・EAN: 9784862632975
感想・レビュー・書評
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持ってたのに読んだと勘違いして読んでなかった 表題作は8ページ×12話なんだけどちょっとびっくりする位完成度が高い これデビュー作の単行本?なのかな?ARUKU先生ワールドはすでに完成していて、あだち充かよ(デビューから完成されてる度合い)て思いながら読んだ 弱いものに優しくて損をしている主人公と、その主人公に唯一無二の価値を見出すスパダリ(って雑にくくってしまうけど)っていう変わらずの構図も楽しいし、パタゴニアに行ったりイスタンブールに行ったり、世界観が広いところがとても好き あと3コマ目の小物が6コマめの背景に入ってたりするところも、世界観がきちんと考えられている感じがしてとても好き
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絵も独特だし、ストーリーもキャラも回を追う毎に別物のように変わっていってる気がするんだけど、引き込まれる。一筋縄ではいかない。短編も含めて、全部が一般的なラブストーリーのハッピーエンドがひとつもない。伏線や問題を解決していないまま(敢えてなんでしょう、きっと)完結するので物語っぽくないというか、とにかく独特なのです。中毒性あるなー。
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イケメン×寡黙な青年
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★3・6
最初はコミカルな感じで始まった2人の恋模様が、話が進むにつれてシリアスになってきて、展開が目まぐるしく変わっていくのに引き込まれた。やっぱりARUKUさん作品は不思議な魅力があるなぁ。後半の、君は間違っているとcleaningがアンハッピーな感じでイヤだー;;幸せにしてあげてー;; -
後半、二人の環境のあまりの変化に驚いた。
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面白かった。
流れるような文章を描く作家さんですね。
根暗スキーとしては読みやすい。
特に短いお話が好きでした。クリーニング屋さんとか。 -
絵はちょっとクセがあって、好みが別れるかもしれませんが、心の動きが丁寧に描かれていて読み応えがあります。(エロナシ)
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この物語は、外見の美しさがあればこそ、というお話ではなくて、外見の美しさにさえ気付いていないほどに三日月くんが孤独な青年であること。そんな彼が、自分の領域にずかずかと入り込んできた村山に恋焦がれられることによって、他者の存在を意識せざるを得なくなる、と言うお話だ。他者も三日月くんの存在に気を留めていないが、同時に三日月くん自身も他者を個別認識せずに、いっしょくたに「煩わしい存在」として片付けてしまっている。孤独を認識している人間のおごりがここにある。おごりはあるのだが、そのおごった孤独者をそれごと引っ張りあげて欲しい、と思うわけで、村山のアプローチは正にそれである。
色々しんどい時に、主人公の三日月くんが
(あのころと同じ深さで傷つくのか)
って言葉か必ず蘇る。年重ねると「これは平気」となる部分もあるが、10代の時に経験した「痛さ」は幾つになっても消えない。
私は自分の子供を持つことは生涯ないだろうけど、ARUKUさんの主人公の子供時代の佇まいや、へび子さんの三郎と五郎兄弟の子供の頃の話とか、胸がかきむしられる。でもこれは母性ではない…やっぱ未だに子供の自分が心の中にあり、子供を見る大人の目ではなく子供の目で子供に同調するんだと思う。大人の都合より、子供側で考えてしまうんだよね。それは現実に私が子供持った事ないからだろう。大人の方が我慢すべきだ、って発想になるんだよな。我慢や辛抱が出来ないのになんで子供を持とうとするんだ、って考えちゃうんだよね。子供は親を選べない、と言うのがずっと自分の中にあるからだろう。
BLの核心を突いた「帯」に書かれた名文句。この頃の遥々アルクさん名義の『ビター×スイート』にも「心に残る読書体験。」と書かれている…いつからただの煽り文句が幅を利かせるようになったんだろうなぁ。 -
一杯のコーヒーを楽しみに孤独に過ごす寡黙な青年・三日月。そんな静かな日常に快活なイケメン・村山が現れ突然の告白――。村山との出会いは三日月の人生をコーヒーのように甘く、時に苦い味わいで彩っていき…。描き下ろし大量収録の著者初単行本。
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表題作は8ページずつの連作。
一話ごとにとても濃くて、ショートさを感じさせずに凄くまとまってる。
個性的な作家さんだけど慣れるととても癖になる味をお持ちで、漫画というより映画みたいな見せ方があって素敵。
月夜に窓際で飲むジンジャーエールのグラスに月が映っているくだりが美しくて、そういう小さな感動がたくさん詰まった作品だと思う。
他の短編も楽しめた。
クリーニング屋さんの話が、まるで外国映画のような雰囲気で切なくて好きだ。 -
甘いだけではない人生のビターな部分をふいに思い起こさせてくれる作品集。
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中編+短編がいくつか。
絵が癖があるので、最初は取っ付きにくかったのですが。ストーリーテリングはとても好みでした。ちょっぴり詩的。
最後の短編、cleaningの切なさにやられました。
おとぎ話みたいな箱庭の世界が愛おしいです。 -
Cleaningが特に良かったです。
くっつくだけがBLじゃないんだなあと再認識させてくれたお話。
寂しい恋の綺麗な物語。
全編身分違いの恋の話でした。 -
絵とか話の展開とか雰囲気とか 不思議な感じ
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アルク先生の初単行本です。近所の本屋にはなくて・・・。どうしても読みたくて遠くの本屋まで行きました。
表題作は可愛い・・・けどどこかぞくぞくする場面もあるお話でした。
零話が好きです。
私的に一番気に入ったのは雑巾姫です。
アルク先生の受けさんが涙を堪えている表情は、なんだかとても見ていて切なくなります。可愛くて愛おしくなります。
あと、ワンシーンワンシーンごとに映画のカットを見ているようでとても素敵です。本当に一コマ毎にドラマやキャラクターの心理が伺えるようで、すごいいいなあと思います。アルク先生のこだわりを感じます。
これでアルク先生の既刊は全部コンプリートしてしまったので、すごくもだもだしてます。もっとアルク先生のお話が読みたいです・・・!次のお話も楽しみにしています! -
雑巾姫がツボでした。
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絵柄も話も微妙。感情移入も出来ないのに、気付けば読み終えてしまった。
終わり方も唐突で結局よく分からない不思議系。