タッチ・ミー・アゲイン (ビーボーイコミックス)

  • リブレ
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  • Amazon.co.jp ・マンガ
  • / ISBN・EAN: 9784862633316

感想・レビュー・書評

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  • 「タッチ・ミー・アゲイン」アイラブユー、ミートゥー。なんだこれ。ひいぃぃぃってなるくらい萌えました。
    「息を止めて」恒夫が好きすぎてどうしたらいいかな。
    携帯おったり声が遅れて届いたりオカマがド変態だったり、とにかくなんかぜったいこれだめ!ってなるようなことあるのに全部大好きなのはなぜなのでしょう。
    すごい。

  • 初めて読んだヤマシタトモコ作品。
    読んで、あー尽く見た目の王道というものを覆しているな…だいすき!って思いました。
    淡々としているのでドキドキやハラハラ、事件や衝撃的な展開なんてものはないですが、味わい深くて人間くさいお話ばかりです。寧ろ日常の些細な事件はたくさんありますが。


    『タッチ・ミー・アゲイン』
     高校の同級生で、あるとき友情の域を超えてしまって…という王道な設定と言えばそうかもしれませんが、終始話のテンションの低さに驚きました。なにこの低空飛行とリアリティ。もだもだしてる三十路前にひどくときめきました。遠田が好みすぎる。
     どうして“あのとき言えなかったのか”をお互いがずっと自分に問いかけている。一度は触れた関係だけど、一度触れてしまったことで余計に大切にしたいからこそ壊したくないっていうのが強くなってしまった、という感じ。でも一生“友人”でいるのもしんどいしむつかしいとぐるぐる悩んじゃう。
     大人になるだけ臆病で保守的になっていくけど、失いたくないからやっぱりまた境界線を超えてしまう。きっと年齢を重ねた“いま”じゃないとできなかったのかなとも思いました。
     押切モノローグの「もう一度おれにふれて そうすれば これを最後の恋にするのに」というのが印象的で忘れられない。
     そしてこの話のすごいところは8頁×5話の構成をそう感じさせないところ。

    『息をとめて、』
     見た目かわいい純粋な三十路ゲイと狡い大人な三十路ノンケの話。
     ヤマシタ先生の話って、いちいち人間というものを的確に表現しているのに感嘆する。芥さんの「誰かに好かれてる安心感が欲しいんだ」とか「あんたがずるくなかったことなんてないじゃない」とか。やけにリアリティを感じる台詞が多くて心臓が痛くなる。
     芥の「だって好きだもん!!」と佐方さんの「なあ おれそんな芥さん好きだぜ? 息がとまるほど(はあと)」が愛しくてしょうがない。

    『ヘヴィ・シュガーの嫌がらせ』
     実はこの単行本の中で一番好きな話。カカオ100%のチョコレートってどぎついっていうのと同じニュアンスを感じる。
     “さあ”の「なんだってしてやるよ おまえにも」って台詞が好きすぎて呼吸困難になりそうでした。サディストの定義に納得。
     この神がかり的な台詞を組み込みつつ日常会話でストーリーが展開していくのには毎回すごいと感心します。

    『Candied Lemon Peel』
     オカマ攻めの渋い髭受け。この本の中で一番きらめいてる話だと思います。
     ヤマシタ先生もあとがきで仰ってますが、わたしもいくら綺麗な見た目でも女装は女装でしかないうえに攻めっていうのがポイント高いです。しかも最初は檸檬がゲイだったってうのが妙に納得。そして檸檬はガチゲイのバリタチ(変態)に好かれそうっていうか好かれてるのかと更に納得。
     非常にたのしいお話でした。

    『noutatore nel cantero!』
     好きすぎて死ねるって、ないけどある。想いすぎてどうしようもないって感情は恋でしかない。

    『スターズ☆スピカ☆スペクトル』
     ファンタジー。部屋に死んだはずの知り合いが幽霊として立ってるって話。
     これを読む前に似たような設定を小野塚カホリさんの単行本で読んでいたので設定に関する衝撃はなかったのですが、やはり独特な展開と構成が上手かったです。
     再び辿り着くことのできない距離に後悔。この話のラストをポジティブに捉えるべきかネガティブに捉えるべきか。尾坂って無口で暗い奴っぽいのにモヘアのニットとか着てるもんで、こいつ天然だよな…って未だに悩んでます。

    『うしめし』
     日常系ホモ。ヤマシタ先生の描かれる髭面の受けってどうしてこんなにかわいくてエロいの。

    あとは表題作とかの描き下ろしが4つほど。

  • ヤマシタトモコ先生に益々ハマりました

  • 初めて読んだ時は息を止めての芥さんが好きだったけど何回か読んで表題作とcandiedLemonPeelも好きになってきた。だいたい好き

  • 表題作『タッチ・ミー・アゲイン』他6作の詰まった短編集。
    ゲイとノンケの話が多く、片想いから両想いへの過程を丁寧に、様々な形で描かれている。
    触れられるのに触れられない、互いに分かっていながら見ないフリをする、駆け引きというよりはただただ不器用な二人の距離感がイイ。
    個人的には『スターズ☆スピカ☆スペクトル』の、読者は勿論、登場人物も何も出来ない感じが好み。
    オマケもおもしろい。

  • 短編集。どのお話も詩的で好き。もっと読みたい、ってとこで終わってるのが心憎い。
    表題「タッチミーアゲイン」互いの想いを押し殺し七年も表面上の友達づきあいしてただなんて想像絶する。互いが互いの側にいるために忘れたふりをして。
    「キャンディ・レモン・ピール」見た目は美しいけど中身がえらくオトコ前な英介のCVは三木眞一郎さんでお願いします。

  • 表題作も好きですが同収録の「息を止めて」が大好き。綺麗め天才肌×綺麗めオヤジですが受けのずるさとか臆病さとか、それを罵りながらどうあがいても好きな攻めとかが、とてもツボ。

  • 初めて読んだヤマシタトモコ作品。以後ヤマシタ作品にどっぷりとはまるきっかけでした

  • 相変わらずヤマシタさんの描く受けがツボ過ぎる!短編だけど、どの話も続きがもっと読みたくなる!!個人的にはキャンディ・レモン・ピールがお気に入り

  • くぁっ!!これは全部好きな一冊!

    大きくかいつまむと、表題作は7年間友達のふりを続けた2人の話。
    一度だけの未遂をお互い「なかった事」にしてる時点で、脈はあると思うんだけど…確認するの勇気いるよね(笑)
    【息をとめて】
    可愛い顔した芥のオゲレツさが最高に好きだ!
    「ノイローゼの変態」とは良く言ったな(笑)
    【Candied Lemon Peel】
    ドSなデッカイ女装ゲイが開き直るとすげー怖いっΣ( ̄□ ̄;)
    オマケ漫画も合わせて読むと、れっちゃんの哀れさが涙を誘う…(´;ω;`)ブワッ

    ヤマシタさんのBLは、綺麗系の変態攻め×地味めな男前受け って組合せが最高に好きだ!
    よってこの本は大好物(笑)

  • 『タッチ・ミー・アゲイン』気持ちより身体で先に繋がってしまい、どうしたらいいか分からなくなってしまって、起こった事をないものとして、繋がりは絶たずにいた友人関係からの恋の話。口より手が出る遠田が男前過ぎる。
    『息を止めて』この頃、BLに戻ってきたばかりで、ヤマシタ作品の毒気に圧倒されまくっていた。リアルBLと言うモノはここまで台詞で言ってしまうし、いわゆるJUNE系列の耽美畑から舞い戻った私には、可愛い系のデザイナーの芥がバリ攻めと言うキャラ設定がもう、たまらなくエロく感じた。
    『キャンディ・レモン・ピール』女装子攻めを初めて読んだ記念すべき作品。いわゆるギャップ萌えと言うヤツだが、受けがどっちかと言うと短髪で男らしい風貌、と言う二重のギャップに萌えまくった。
    『スターズ・スピカ・スペクトル』切ない…

  • 学生の頃に一度だけ関係を持った2人だが、お互い気持ちを吐露することなく、ずるずると親友を続けている。
    あふれ出そうな恋愛感情を押し殺してる2人に胸がギシギシした。
    ギシギシしたけど書き下ろしでほんわかするのはヤマシタさん流ですね。
    犯ったるからこっちこいやてめーが言える関係で安心した。

  • 最も好きな漫画家さん。
    中でも、candied lemon peelが一等好き。

  • 可愛い攻め。オカマ攻め(しかもド変態)。イケメン攻め。
    そしてどれも一般のキラキラ美少年イケメンとは程遠いおっさん臭ほの香る受け!
    最高に萌える受けを描かれるヤマシタ先生の作品大好きですよ……ホント……。本人が好きかというとなんだか違うんですが。

  • 表題作ももちろんいいですが、短編の「スターズ☆スピカ☆スペクトル」が特に好きでした。この四日部屋に幽霊が出る…というやつです。追いついた四日分の言葉の洪水に泣き崩れる主人公…切ない!

  • 初めて読んだヤマシタトモコさんの作品です
    こんなBLもあるんだ!と衝撃を受けました^^

  • 表題作と、息をと、スピカがすき。
    スピカには、涙が止まらなかった。

  • 理想のオカマがここにいた。

  • ヤマシタトモコさんっぽい作品でした。
    ヤマシタトモコさんの作品って、ゲイの男がノンケの男を好きになる話が多いですよね。そして、ゲイのほうが殆どタチww

    どの作品もすごく私的にツボでした。受け側が「何で俺が・・・!」みたいな葛藤を抱きつつも結局抗いきれずにやられちゃうところとか、個人的にすごく好きです。そしてオッサンが大好物です。30代で新たな道に入るとか大変ですよね(笑)

  • 短編集なのですが、どれも深い!

    表題作は、7年前一度だけ身体を繋げた二人が、その後は親友の顔をし続けてる話。
    親友としてのつきあいを続けてるんだけど、二人がそれぞれに相手への想いを持ち続けていて…。
    攻めは手が早くて暴力的ではあるんだけど、彼の心の中も受けの心と同じくらい、とても切なかったりします。

著者プロフィール

1981年5月9日生まれ。 2005年のデビュー後、すぐに「ねこぜの夜明け前」で講談社「アフタヌーン」主催の四季賞、夏・四季賞を受賞。 19年には「違国日記」がマンガ大賞4位に入賞する。主な作品に『BUTTER !!! 』『ひばりの朝』『さんかく窓の外側は夜』(本書原作コミック)『花井沢町公民館便り』などがあり、幅広い層の支持を得ている。

「2020年 『さんかく窓の外側は夜  映画版ノベライズ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

ヤマシタ・トモコの作品

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