サーバントリーダーシップ

制作 : ラリー・C・スピアーズ 
  • 英治出版
3.50
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感想 : 44
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  • Amazon.co.jp ・本 (576ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784862760401

感想・レビュー・書評

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  • 古典。奉仕のリーダシップ。
    産まれた時代と今の時代と出版年月含めて会心の書。
    過去のリーダシップ論に対して物事の複雑性を抱える構えがVUCA時代だからこそ似合う。
    今改めて執事のような傾聴のあるリーダシップ論が語られるのは必然で
    このような形のリーダシップ論は今後も語り議論されるだろう。
    その元にあたることができる。

  • サーバントリーダーシップについて他の本で学んだ後だったので、正直思ってたのと違った。。寓話や体験から奉仕型のリーダーシップを説いていたこともあり、なかなか難解だった。ただ、最初に提唱した当時はきっと衝撃的だったんだろうな。
    349冊目読了。

  • んー、なんかよくわからなかった。

  • ”著者が使命感をもって広めようとした「サーバントリーダーシップ」の論文集(マズローの『完全なる経営』のようなテイスト)。この時期に出会えてよかった!
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    T:
    P:
    O:
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    ・リーダーがフォロワーに尽くすのがいちばん自然だとさらりと述べた。そして、「導くこと」と「奉仕すること」は両立する、と自信たっぷりに、これまたさらりと述べたのであった。(p.6 監訳者序文)
    ・ガンジー:われわれを破壊させる7つのもの→★*L
     ・労働なき富
     ・良心なき快楽
     ・人格なき学識
     ・道徳なきビジネス
     ・人間性なき科学
     ・献身なき信仰
     ・理念なき政治
     (p.26 前書きに代えて by スティーブン・R・コヴィー)
    ・J・H・ベッチャー「自尊心を持ち続けるためには、他人に不快な思いをさせてでも、正しいと知っていることをするのがいい。その場だけ、他人を喜ばせようとして、間違いだと分かっていることをするよりは」。(p.29 同上)
     #む、むむ?…
    ・人間は、自分を導く人が共感してくれ、あるがままに受け入れてくれると一回り大きくなる。たとえ、能力の点からはやり方を批判されても。この考えに基づいて、自分と歩む者を全面的に受け入れるリーダーは必ず信頼されるだろう。(p.66)
    ・「あなたたちの中で罪を犯したもののないものが、まず、この女に石を投げなさい」(p.76)
     キリスト。『新約聖書』「ヨハネによる福音書」8章7節
    ・INCとLTD(Limited)
     今日の商品やサービスのほとんどは、そのように責任が制限された組織によって供給され続けるだろう。しかし、奉仕される人が、その過程で愛を与えられるべき人的サービスには、コミュニティが必要である。(p.91)
    ★トラスティ??信託を受託するもの (trustee)
     組織には2種類のリーダーが必要だ。組織の内部にいて、実際に毎日の任務を遂行していくリーダー。そして、外部にありながらも密接に関わり、距離があることを利用して、実際に活動するリーダーたちを監督するリーダーである。後者は「トラスティ(受託者)」と呼ばれる。(p.94)
     #理事?、役員? 日本国内を例にとると、具体的にはどういう人だろ???
    ★サーバントを見分けるには(p.98-99)
     ヘルマン・ヘッセ『東方巡礼』のレーオ。
     →全集に収録(「東方への旅」と訳されている本もある)。読んでみよう!
     ケン・キージー『カッコーの巣の上で』のマクマーフィ
    ★サーバント向きの、二十代前半から半ばまでの男女が出現しつつある。(中略)彼らのほとんどは三十代になるまでに、社会を形成する大きな責任を負う準備ができているだろう。(中略)リーダーになる準備を最優先にさせるべきである。(p.104)
    ・トラスティにとって最も重要な資質は、組織を思いやる気持ちがあるということ、つまり、組織が関わるあらゆる人間に配慮するという天田。(p.117)
    ・われわれの社会にある大きな組織は、能力ある人間が育つ場所をもっと作るべきだ。(p.164)
    ・組織の管理におけるトラスティのおもな役割は以下のとおりである。(p.170-171)
     - 目標を定めること(長期的な計画も含めて)、組織の責務や一般的な前提、あるいはコンセプトを定義づけ、目標に到達するための計画を是認すること。
     - トップの経営陣を任命すること。
     - 適切な頃合いを見て、組織の業績を評価すること。
     - 上記の評価でわかったことをもとにして、適切な措置をとること。
    ・新しい企業倫理
     仕事のために人間が存在し、また、人間のために仕事が存在する。違う言い方をすれば、企業は製品やサービスを顧客に供給するために存在し、また、意義のある仕事を人に与えるために存在するのだ。(p.239)
    ・コンサルタントに頼って答えを見つけるのではなく、最も有能な部下にこの問題の解決を任せる一番の理由は、こうした分野ではそもそも正しい答えを見つけるよりも、その正しい答えを社内で実践するほうがよほど難しい場合が多いからです。(p.254)
    ★支払う者がサービスを受けられるのが当然なように、働き手の人生が実り豊かなものとなるために仕事が存在すると、企業の社長は考えるべきです。(中略)社員の人生の目的(金を稼ぐという意味ではなく)が労働によって達成されること、それが仕事の存在意義の少なくとも半分を占めているということです。(p.258)
    ・大学の掲げるべき運営目標
     「現代社会に奉仕し、奉仕を受けるための準備を学生にさせる」(中略)
     これまでの話から、大学の壁の外側には「現実の」会があって、今いるこの場所は何か別のもの、「現実の」社会に出て行くための練習場だという考えを私が却下する理由がわかるはずです。(p.312-315)
    ・人は経験から学ぶ生き物だ ??必ずしも、経験のしもべになる必要もなければ、経験に拘束される必要もない。終始一貫した生き方が形づくられるとき、ドナルド・カウリングがそうだったように、あらゆる貴重な経験が、その人の生き方に組み込まれていくのだ。(p.419)
    ★キリスト教の理念を掲げるこの大学が、出資者や、健全な経営判断をともに行う人々の心に常に訴えかけられるなら、将来は大学の存在理由と、確固とした社会的立場を提示できるに違いありません。カールトン大学は、現状の収益を少なくとも倍にする必要があります。収益の拡大は、近い将来の課題です。カールトン大学は、大規模な大学になることを望んではいません。学生数をただ増やすことが望みではないのです。カールトン大学の見据えるものは教育力です。人生への備えとなる訓練を大学が引き受け、アメリカのほかの組織に真似できない教育を施すのです。これこそがカールトン大学の夢であり、展望であります。(p.428)
     #ビジョン!
    ・ロバート・フロストの詩「指示」(p.495-499)
     われわれは何者なのか、われわれはどこへ向かって旅をしているのだろうか
    ・サーバント・リーダーは自分の信じた道を突き進むから、ほかの善人たちとは違う。結果的に、彼らは「経験から物事を学ぶ」のであり、投資したり、リスクを冒したりするときには確固とした精神が備わっている。世間的に見れば、サーバント・リーダーは無邪気な存在に思われるかもしれない。一般的な制度的構造に彼らが容易に身を任せることはないだろう。
     (中略)
     サーバント・リーダーは自分の生きる前提を常に考察しなければならない。ここまで見てきたように、彼らのリーダーシップは手本を示すことで信頼を保ち続けるのだ。(p.522-523)
    ★組織の変革戦略について by ピーター・M・センゲ
     グリーンリーフはこの問題をよく理解していた。「変革」と「学習」は基本的にまったく異なるものだ。学習には変化が伴う。歩行することやスキーを習っても、何も変わらなければ、学習したとは言わないだろう。しかし、変革に学習は必要ない。学習の核となるものは新たな能力の発達、つまり、ある確実な結果を得る能力が新たな段階に達することにある。(中略)これと同じ原理を集団学習や<組織>学習に適用し、集団の能力を新たに発展させるのだ。(p.530)
    ・リーダーシップを示す立場にある人は、なぜ複雑な問題を単純化するのだろうか。理由はふたつあるだろう。(p.534)
     #?答えを知っているかのように振る舞いたがる、?人は簡単な解決策しか扱えないとわれわれが思っている
    ・人は、誰かが自分を変えようとしていると感じると、たとえうわべでは支援を口にしても、心のどこかで変化を拒んでいる傾向があるのだ。(中略)
     「支持」とは大抵の場合、意味のない類のコミットメントだ。今日はある考えを「支持」する人々でも、明日は違う考えを「支持」するだろう。(中略)自らを変革しようというコミットメントがあってこそ、行動が起こせるのだ。(p.537)
    ・本当のコミットメントは、ほかの人々が選択できる扉を開いている。コミットメントをする本人の選択についてだけではない。真のコミットメントは、実際にほかの人のための選択を生み出すのだ。(p.544)
    ・人が「リーダーが腰を上げないかぎり、何も起こらないよ」というとき、その言葉には上層部への権力の集中が込められているのは明らかだ。(中略)上層部の人間しか変革を生み出すことはできないと断言されているのだ。これは組織の力が奪われるだけの話ではなく、あってはならないことだ。(p.547)
    ・「人を動かす」ことなど自分には向いていないと思う人が増えてきたように思われる。(中略)私がお会いした人の中に、サーバント・リーダーなら試してみたいと思う人がかなり多かった。(p.554)
    ・私は、情報システム部、法務部、財務部、資材部、人事部など本社スタッフ部門は、実際に現場で付加価値を生むラインで活躍する人たちに対して、サーバントでなければならないと主張した。(p.558)
    ★スピアーズによるサーバント・リーダーの属性(1998)
     1)傾聴(Listening)
     2)共感(Empathy)
     3)癒し(Healing)
     4)気づき(Awareness)
     5)説得(Persuasion)
     6)概念化(Conceptualization)
     7)先見力、予見力(Foresight)
     8)執事役(Stewardship)
     9)人々の成長に関わる(Commitment to the growth of people)
     10)コミュニティづくり(Building Community)
       #お!”

  • 長くて途中で挫折。コンセプトの起源は理解できるが、現状に合わない部分もある

  •  第1章 リーダーとしてのサーバント

     第2章 サーバントとしての組織

     第3章 サーバントとしてのトラスティ

     第5章 教育におけるサーバント・リーダーシップ

     第6章 財団におけるサーバント・リーダーシップ

     第7章 教会におけるサーバント・リーダーシップ

     第8章 サーバント・リーダー

     第9章 官僚主義社会におけるサーバントとしての責任

     第10章 アメリカと世界のリーダーシップ

     第11章 心の旅

  • 2021.04.21 品川読書会で紹介を受ける。
    http://naokis.doorblog.jp/archives/shinagawa_reading_comm_44.html

  • 私にとって、かっこいい表紙と帯に騙された、読んでいて時間のムダだなと思った本。何が言いたいのか、文章の意図が全く分からない上に、大量にある。もっと簡潔に、

    途中まで読んで得たことは以下。
    リーダーは慕われることが大切。慕われるためには、信頼されること。目標を示すこと。説得力を持たせること。未来を創造し、予見することで周囲を安心させること。未来を予想し、準備し、落ち着きを持つことで、周囲を安心させること。リーダーシップとは前へ踏み出す勇気。

    oxymoron(オキシモロン)とは、真剣な遊び、計画された偶然、柔よく剛を制すなど、逆の言葉の組み合わせのこと。

  • 内容はめちゃくちゃ難しい。翻訳も回りくどい言い方になって、直感的に理解できない。
    読み切るのに相当の読書力が必要だと思う。

    サーバント、つまり奉仕するというアクションで、どうやってリーディング、
    つまり組織の方向性を説得させ、向けさせるかということについて、
    壮大な概念を元に説明している本だ。

    ゆえに、殆どの人にとって、ついて行けない内容だ。
    無理してこんな本を読まなくてもいい。ページ数は多く、読み切ったとしても頭の中に何も残らないだろう。
    ある意味、聖書を読むようなものなので、一回精読したからといって身につく類ではない。
    何度も読み聞かせ、自分の行動の原則とすべき内容。

    いやでもだから、さ、これを無理して読む必要無いんだって。



  • mmsn01-

    【要約】


    【ノート】

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