U理論――過去や偏見にとらわれず、本当に必要な「変化」を生み出す技術

  • 英治出版
4.02
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感想 : 53
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  • Amazon.co.jp ・本 (608ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784862760432

作品紹介・あらすじ

未来から現実を創造せよ。人・組織・社会の「在り方」を鋭く問う現代マネジメント最先鋭の「変革と学習の理論」、待望の邦訳。

感想・レビュー・書評

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  • 過去の経験から学ぶのではなく、未来から学ぶ方法が書かれています。
    「プレゼンシング」がこの本の肝です。

    1.この本を一言で表すと?
    ・未来から学ぶ方法

    2.よかった点を3〜5つ
    ・ダウンローディング
     →自分の思考が、かなりの部分がダウンローディングに依存しているのではないかと思い知らされました。

    ・4人のCEO(p165)
    →実際に会社にいそうで現実味があり、納得できた。

    ・U の実践と24の原則(p544)
     →Uの左半分の下りの部分が、他の本にはない特徴。プレゼンシングの部分がとくに重要ではないかと感じた。

    ・プレゼンシングの経験から現れた未来の可能性に照らして自分自身の可能性に照らして自分自身の意図を「試し」、明確にする。
    →プレゼンシングを経験しない結晶化は意味がないということ。会社の理念なども同じことが言えると思う。

    2.参考にならなかった所(つっこみ所)
    ・内容自体はいいと思いますが、全体的に、表現が抽象的で難解。
    ・「感じ取る」を実際にやってみて、何も感じなければどうすればよいのか、いつまで待ち続ければよいのか。
    ・「領域構造」の図はよくわからない。


    3.実践してみようとおもうこと
    ・毎朝、静寂の中で自分と向き合う時間をつくる

    4.みんなで議論したいこと
    ・この理論を、具体的にどのように活用しますか?

    5.全体の感想・その他
    ・この理論を実践して、結果を出した人はどれくらいいるのだろうか?
    ・書かれている内容がかなり抽象的で、実際にやってみないとわからない部分が多いと思う。
    ・自分自身に、Uの左半分の経験がないのがわかりにくさにつながっているかもしれない。

  • 分厚さにびっくりしたが、とても読みやすく自分の経験と照らし合わせて読み進めると理解しやすい。内省するのに自分にとってはとても大切な本。

  • 僕は幸運にも、訳者の中土井さんのU理論についての1日セミナーを受講できたけど、それでもわかったようなわからなかったような。500頁を超える難解なこの大作と向き合うには、それなりの決意と覚悟がいるような気がする。僕は今回途中で挫折したけど、本当に自分と向き合いたい時が来たら読んでみようと思う。でも、この内容が腹落ちした時は、人間を超える何かに進化した時かも知れない(笑)。自分なりの解釈で、何かヒントが得られたらそれでOKって割り切った方がいいかもね。

  • ビジネス書に分類されているものの、内容はほとんどスピリチュアルや哲学に近い本。
    既存のパターンの使い回しによるソリューション(本書では、ダウンローディングと呼ばれている)では、現在の我々が共有する課題や問題は乗り越えられない。著者は、我々が共有する根源的な問題を解決するためには、新しい創造、すなわち個を超えた源(ソース)につながり、最高の可能性を持つ未来を出現させることが必要と説く。
    村上春樹がインタビューで、自らの創作手法について、意識の地下二階に潜って、何かを掴んで浮上することと語っていたが、それに類似している。
    本書では、著者の洞察・経験に基づいて、最高の可能性を持つ未来を生成させるための、プロセス・手法が詳述されている。
    かなり長いし、読んですぐに役に立つタイプのビジネス本でもないが、3.11以降の個人や企業が目を向けるべき方向が示された、数少ない本ではないかと思う。

  • 十年以上本棚に置かれ、何度も完読を挫折した本。
    内容としては、大まかに以下と解します。

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    ■前提:
    今日、我々が直面する課題(環境問題、紛争など)は、複雑性を増している。対処するには、本書が提唱するU字型のステップを踏んで「出現する未来」にアクセスしなければならない。

    ■U字型のステップ:
    ①ダウローディング、②観る、③感じ取る、④プレゼンシング、⑤結晶化する、⑥プロトタイピング、⑦結晶化する、といった7つのステップを経る必要がある。①→④は「出現する未来」へのアクセスに必要で、④→⑥はアスセスして得た智慧を実践に落とし込む為に必要である。

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    何度も途中で心が折れて読むのを止めた理由は、書いてることが長く、抽象的で、何の話かわからなくなってくるからです。非常に言語化し難い思想を頑張って説明してくれようとするから、必然的にそうってしまうのでしょう。何とか読み終えた今も、上述の①→③までは、頭で理解できるし、身体感覚的にも分かる気がするのですが、④以降は、「そういう状態になることもあり得るのかな?」としか理解しようがありません。本書に記載されていることが、本当だとしても、恐らく実体験を通してしか、理解できないものなのでしょう。

    理系、文系を問わずに色々なジャンルの本を読むと、ここに書いてある内容と通じる考えによく出会うので、出鱈目な空想が書かれているわけではないと思います。本書の真偽や内容が役に立つかどうかの判断は一旦保留した上で、心の片隅に置いておき、いつか実体験を通して「こういうことだったのか」と思える時が来れば良いなと思います。

    有名な本である一方で、内容が長くてフワフワしているので、私と同じく途中で何度も本を閉じた人も少なくないと思います。ただ、分からないところはそのままにして、兎に角、最後まで一度読んでみることをお薦めします。

  • 力作でボリュームがスゴイ。オカルトチックというかニューエイジっぽい感じもあります。人によっては拒否感が生じるかもしれません。しかしそれはメンタルモデルを取り扱っているからで、ある意味必然性もあるのかと思いました。かなり納得できるところも多いです。

  • NDC(9版) 336.3 : 経営管理

  • 自分の思考が、ダウンローディングに依存してないか自己俯瞰するべき。

    後半に行くほどスピリチュアルな感じになっていくので苦手。

  • 個人が変革でなく、社会を変革するための理論。
    内面に向かい合い集中し、手放し、その後再び集中して作り上げる。
    最近ブームのサウナなどにも通じるものかもしれない。

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