- Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
- / ISBN・EAN: 9784862761576
感想・レビュー・書評
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✔︎要点
9ヵ国の赴任経験を得て自身が体得した、”海外で仕事をするために心がける15条”をエピソードを含めて紹介。現地の文化知り、外国人の立場を生かす、逃げずに一緒に闘うといった姿勢や、コミュニケーションのあり方について説明されている。
✔︎感想・意見
✔︎調べたいこと
✔︎本を読むことになったきっかけ
海外赴任者向けの人材育成のため
✔︎本の中で気になった言葉
多角的なコミュニケーション
不安なのは駐在する人だけではなく現地も不安
多種多様なものを包括し異文化を受け入れた上で適合させるように調整していくプロセスが真のグローバルであること
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海外で働く際に必要なマインドを著者の実体験から感じることができた
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豊富な海外勤務の経験から得た気づきや考えを丁寧に分かりやすく書いてある。少し距離を置いて冷静に考えると、至極まっとうな当たり前のことを書いているだけにも読める。現地の人を知ること、現地の生活と文化に馴染むこと、現場の悩みを真摯に受け止めること、海外勤務者向けの講義で箇条書きされそうな内容ではある。ただ、この本の良いと思った所は、その主張に全て著者が問題に直面し悩み、解をひねり出して得た成果と経験が裏付けられている点だ。リアリティと信ぴょう性を強く感じる。また、著者の人間性にも共感する点が多かった。海外に出ても仕事や生活は人との結びつき。真摯で誠実な姿勢を持ちながら、現地の人を良く知ることが成功の秘訣という前向きなメッセージは、グローバルな世界で戦いたいと思う自分の背中を押してくれた。
値段が若干お高めで「今どきの流行に乗ったライトビジネス書籍か」とか、当初は星2つぐらいの姿勢で読んでいたが、読み進めるうちに、内容の相性が相まって、星4つに至った。 -
著者の東芝・ソニーでの海外勤務(アラブ・ヨーロッパからアジアまで、駐在員から、現地法人の社長まで!)の実経験に基づいて、どう考え、どう動くべきかを纏めた本。コンパクトに纏まっていますが、本当に多様な経験をされていて、すごいなぁと思う限り。
自分はドメスティックな会社に入ったのですが、最近はグローバル化の波が押し寄せてきていることもあって、心構えを知っておきたく、本を手にとってみた次第です。海外勤務の予定は全くありませんが…。
「スキルよりも大切なもの」というサブタイトルのとおり、大事なものは単に英語ができる、というものではなく、関心をもって現地のことを知り、取り入れ、行動することなんだというのを実例で示しています。結構良い話もあって、興味を切らさず読了できました。(ベトナムのブラビアのCMはついYoutubeで見てしまいました)
ここまで現地にコミットして、お互いに理解が進んだら、当初は何も知らなかった土地でもきっと日々楽しい仕事ができるだろうなぁ、と思う次第。
たとえ、国内志向の人で望まぬ海外転勤を提示されたとしても、この本を読めば少し気持ちを切り替えて、前向きに考えるための役に立つんじゃないかと思います。
それだけでなく、もはや明日鎖国したら日々の暮らしが成り立たなくなるような今の時代、「海外」というものとの付き合い方は誰もが知っておくべきなのかもしれません。その意味では、例えば著者が苦手意識を持っていた韓国に赴任し、現地を自ら理解していく中で考え方も変わっていくという姿は、お手本のようです。
20年間、9カ国に赴任した著者が「どんな国でも、そこに目を向けてこちらが微笑めば、必ず微笑み返してくれます」と言うのは、素晴らしいことだなぁと感じました。