未来を実装する――テクノロジーで社会を変革する4つの原則

著者 :
  • 英治出版
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  • Amazon.co.jp ・本 (472ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784862763044

作品紹介・あらすじ

今必要なのは、「社会の変え方」のイノベーションだ。

電気の社会実装の歴史から、国のコンタクトトレーシングアプリ、電子署名、遠隔医療、加古川市の見守りカメラ、マネーフォワード、Uber、Airbnbまで。

世に広がるテクノロジーとそうでないものは、何が違うのか。数々の事例と、ソーシャルセクターの実践から見出した「社会実装」を成功させる方法。

ロジックモデル、因果ループ図、アウトカムの測定、パブリックアフェアーズ、ソフトローなど、実践のためのツールも多数紹介!

感想・レビュー・書評

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  • 飛ばし読み

    成功する社会実装4つの原則
    ①最終的なインパクトと、そこに至る道筋を示している
    ②想定されるリスクに対処している
    ③規則などのガバナンスを適切に変えている
    ④関係者のセンスメイキングを行っている
    これにつきるのかな。

    作品紹介・あらすじ----------------------------
    今必要なのは、「社会の変え方」のイノベーションだ。

    電気の社会実装の歴史から、国のコンタクトトレーシングアプリ、電子署名、遠隔医療、加古川市の見守りカメラ、マネーフォワード、Uber、Airbnbまで。

    世に広がるテクノロジーとそうでないものは、何が違うのか。数々の事例と、ソーシャルセクターの実践から見出した「社会実装」を成功させる方法。

    ロジックモデル、因果ループ図、アウトカムの測定、パブリックアフェアーズ、ソフトローなど、実践のためのツールも多数紹介!

  • テクノロジーなどのイノベーションの文脈でよく「社会実装する」と表現される。イノベーションがなかなか普及しないからこそ、こういう言い方をしなくてはならない事情もあるがどうもこの「社会実装」という言葉は日本特有らしいのだ。

    生活の質がある程度良くて、不便さを特に感じていない、お年寄りばかりの国ならではの日本らしいトホホな話である。地方のお年寄りに「何か不便はないか?」とヒアリングしても「特にない」と返ってくる。都会から来た、あるいは先進国から来た人なら便利さとの差分に「不便さ」を感じられるが、徐々に自給自足に最適化してきた人々にとってはテレビやインターネットを観なければ、自分の生活を「できる範囲」に最適化するのが自分のためにも最善策となる。

    本書は、BtoBの言葉に置き換えると「テクノロジーで生み出した商品・サービスのキャズムを超えて業界のデファクトスタンダードを取るための本」とも言える。
    商品開発段階については馬田さんの前著「逆説のスタートアップ思考」と合わせて読むと良い。上述の「地方のお年寄りが自分たちの問題や課題を認識していない」問題への対処としては「Sense Making」というキーワードで説いている。「相手にとって意味を成す状態にする(社会実装するという文脈では、その人が自分の課題を認識しその解決策まで共有する)」という意味だが、馬田さんの新著「解像度を上げる」にきっと詳述されているのだろう(僕は未読)。ちなみにこの本棚で馬田さんの言う「Sense Making」に近い意味として田中宏和さんが提唱された「Communitying」でタグ付けしてる。

    参考:「Marketing」、さようなら。「Communitying」、こんにちは。
    https://note.com/tanakahirokaz/n/nb6e84839362e

  • 途中まで読んだ(p296まで)

  • 著者も述べているようにテクノロジーがすべてを解決できるわけではないが、優れたテクノロジーであっても社会がそれを受け入れて活用することができなければ社会は変わらないし変えることはできない。
    社会実装の4つの原則、インパクト、リスク、ガバナンス、そしてセンスメイキングについて解説。

  • 読み始めたところですが、面白い。
    自分がいま1番関心があるところに正にミートしている。
    社会的課題の解決にいかに貢献するか、ヒトや社会とともに取り組むか。

  • 私が今必要とする知識はなかったです
    起業しようとしている人には良いのかもしれない

  • 成熟社会において、新技術の導入により、不利益を被る人も多くなったり、相対的にメリットが小さくなったりしていて、昔に比べて社会実装が難しくなっている。行政や既存業界のルールへのアプローチで対比的なUberとAirbnb の事例が参考になった。社会実装が進まない一番の原因は市場にデマンドが無かった、これに尽きる、というのは確かに当然かもしれないが耳が痛すぎる。「社会課題の有無確認の上、インパクトを定め、ガバナンス形成して、リスクを緩和しながら目的地までの向かい方を規定し、ステークホルダーとセンスメイキングする。」
    やはり新しい概念の社会実装を考える場合は、受け入れてもらうための「段取り力」が必須。個人の業務レベルでも段取り力については強い苦手意識があるので、これも刺さった。

  • 世の中に送り出したい商品やサービスがある起業家や新規事業担当者は読むべき本。気づいている人が少ない「不満」や「不便」をビジネスに転換するために、市民や自治体、政府までを巻き込んでマーケットを創出する方法が書いてある。

  • 中身充実してる。しっかり理解したい

  • 参考文献の提示も多く、手元に持っておいて参照できると便利そうと思ったので後ほど買おう。図書館でなんとなく見つけた本、みたいなのって無意識のアンテナが働くのか当たりが多い気がする。

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著者プロフィール

東京大学 FoundX ディレクター。
University of Toronto 卒業後、日本マイクロソフトを経て、2016年から東京大学。東京大学では本郷テックガレージの立ち上げと運営を行い、2019年からFoundXディレクターとしてスタートアップの支援とアントレプレナーシップ教育に従事する。スタートアップ向けのスライド、ブログなどで情報提供を行っている。著書に『逆説のスタートアップ思考』『成功する起業家は居場所を選ぶ』『未来を実装する』。

「2022年 『解像度を上げる』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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