「脳」と「本」の持つ可能性を最大化する 武器になる読書術

著者 :
  • 総合法令出版
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  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784862808158

作品紹介・あらすじ

※本書は2017年9月、小社より刊行した『サクッと読めてアウトプット力を高める 集中読書術』を改題したものです

“読書で”頭の回転を速め、アウトプット力も高める!
わたしたちが学校で教えられてきた「ゆっくり・じっくり」の読書方法。しかし、脳科学と認知科学の分野では、この読み方がビジネス書や新書、専門書などの書籍には適さないことがわかっています。実際、「時間をかけて1冊読み終わったのに何も頭の中に残っていない」という経験をしたことがある方も多いでしょう。
そこで本書では、情報や知識を体系的にまとめた本で効果を発揮する読み方を解説。「ウィルパワー(意志力)」と「ワーキングメモリ(作業記憶)」といった脳のしくみを最大限活用した効果的な読書方法を紹介しています。「ビジネス書を活用できない」「専門書を読み進められない」「そもそも読書が苦手」、そんな人にこそ知ってほしい、実践してみてほしい読書術です。
これまでの読み方を手放せたとき、あなたの読書は劇的に変わっているはずです!

感想・レビュー・書評

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  • 過去作のリメイク本です

  • 紙の本を読み始めてイマイチよく読み方がわかっていない時に出会ったのがこの本。

    結論、ビジネス著書などのコンテンツ情報系(小説以外)の本は「飛ばし&繰り返し読み」これが一番効率がいい。

    しかも、効率がいいだけじゃなくて、脳にも優しい。
    脳にはワーキングメモリー(脳のメモ帳)というものがあり、情報・知識を一時的に蓄えておく領域なんだけど、一定以上の情報を詰め込むことができない。

    だからこそ、要点を掻い摘んでいくことが大事、そのために飛ばし&繰り返し読みがある。

    はじめに〜終わりにまで、一文字一文字みて
    「読破したー!」と喜んでいても、それは自己満の読書で終わりにまで行った時には、大部分の読んだ内容を忘れかけてる。

    行動にも活かせない。


    そこでこの本を読んで自分が実践している読書術を紹介する。

    ❶関連テーマ本複数冊買う
    ❷はじめにとおわりに、そして目次をざっくり読んでから本文の良さげなポイントを見つける(飛ばし読み)
    ❸自分の中に落とし込めるまで重要ポイントを読み返す(繰り返し読み)

    そうすることで複数冊読む上で、同じことを言ってるポイントが出てくるからその概要を掴む。

    ・頻出キーワードに丸をつける
    ・頻出キーワードの定義に線をひく
    ・まとめの言葉を見つけ丸をつける

    これが一番最適。

  • 『どんな本でも大量に読める「速読」の本』から著者のファンです。宇津出さんの本は久しぶりに読みましたが、相も変わらず『どん速』で書いてあること(KTK法の推奨)を強く主張しておられます。同じ内容の焼き回しで出版を重ねることを忌み嫌う読者も一定数存在しそうですが、気にする必要は全くありません。一貫性のある主張は信じられますし、自分は実践して効果を感じているうちの一人です。
    高速大量回転法(KTK法)を端的に言い換えるとすれば「クイック&ダーティー&リピートリーディング」で「QDRリーディング」とかでいいんじゃないでしょうか。
    速く(Quick)繰り返し(Repeat)読むための汚く(Dirty)であるわけで、本に対するハードルを下げ、所有物であるという親近感を醸成させるDirtyこそ最重要項目なのだと思いました。
    兎にも角にも実践あるのみです。

  • 本を読んでいて、読んだ内容をすぐに忘れてしまうため、あまり身になっていないという悩みがあって、一から読書術を少しでも学びたいという目的があって、書店でこの本を選んだ。

    著者は、この本の中でとにかく「飛ばし&繰り返し読み」を推奨していた。本を読む際、いきなり文字を追って順に読んでいっても、脳で処理しきれずパンクしてしまい、その結果何も記憶に残らないという現象が起こる。テクニックとして、「飛ばし&繰り返し読み」を行うことで、本自体の流れ、雰囲気、内容等を大まかに浅く捉えて、それから細かく内容に入っていくことで記憶に定着させやすいという。また、ビジネス本は全てを読む必要はなく、自分に必要な箇所だけを読めば良いので、「飛ばし&繰り返し読み」をすることで不必要な箇所はカットすることが出来る。
    「飛ばし&繰り返し読み」による効率の良い読み方をすることで、ワーキングメモリ(作業記憶)に負荷をかけずに読むことが出来る。読書中の集中や内容の定着など、このワーキングメモリに大きな負荷をかけてしまうと集中が出来ないとか内容が覚えられないという非効率的な読書になってしまう。だからこそ、飛ばし読みこそが、省エネな読書となりワーキングメモリに負荷をかけず、メモリを有効活用できる読み方となる。また、繰り返し読むことで、記憶の定着に繋がる。

    著者は、まず読むこととして、本を軽く捉えることができるように、表紙を切り捨てるなど思い切ったことを勧めてきた。変に几帳面ということもあり、なかなか表紙を切り捨てる事は出来ずにいたが、捨てはせずとも表紙を取って読んでみると、ページをめくる事が容易に思えた。これでも、一つの成長と捉え、次は書き込むことに挑戦したいと思っている。この本を読んで、本との距離感を縮めることが出来たと思うと、この読書でも一つの収穫があったのではないか。

  • 飛ばし読み&繰り返し読みで良い
    頑張らないで良い
    目次→まえがきあとがき→問いを設定→見出しだけ何回かさーっとみる。引っかかりを問いに変える→本文をわからないところ飛ばして読む→繰り返して読む→止まらずに読み続ける
    本によって読み方異なる
    ウィルパワーを使わないようにする
    ファインマンもわからなくてもとりあえず飛ばして後から繰り返し読むって言ってたな

  • スマホ時代に「本」を読むべき理由と読み方:
    なぜ今、本を読むべきなのか?
    本の可能性を最大限に引き出す「武器になる読書術」
    集中には「短い集中」と「長い集中」がある
    学校で"洗脳"された読み方から卒業しよう
    ゆっくり&じつくり読みが読書の質を下げるワケ
    「飛ばし&くり返し読み」こそが本当の精読だ!
    読書はダウンロ—ドではなくコラボレ—ション
    小説とビジネス書では構造・読み方が違う

    ウィルパワーとワーキングメモリを使いこなす「武器になる読書術」:
    本をサクッと読むためには「がんばらない」こと
    ウィルパワー(意志力)をムダ遣いしない読み方
    ウイルパワーを鍛えるための3つのポイント
    脳のメモ帳「ワーキングメモリ」の読書における活用法

    いつでもどこでも読み始められる読書のコツ:
    まだ、カバ—をつけて読んでいるのですか?
    読書は「時間があるときにするもの」ではない
    「飛ばし&くり返し読み」で読書のハ—ドルを下げる

    止まらずに読み終える人の「本との向き合い方」:
    「理解しなきゃ!」が読書ブレ—キを生む
    「わからないこと」にぶつかったらどぅするか?
    今すぐわかろうとせず読み進める
    「わからない」をエネルギーに変える
    「わからない」を好奇心に変える
    「わかった!」を積極的に集める

    「潜在記憶」と「本の難易度」を操り、集中をキープする:
    「質問」があなたの意識をコントロールする
    「努力すればわかるようになる」と思えるか
    「問い」を持つには「潜在記憶」の反応に巻き込まれないこと
    「意識の矢印」を本に向け続けるコツ
    自分で本の難易度を変えれば「フロ—」状態は保てる
    読書における難易度の調整方法とは?
    範囲・分野を絞って読み始めよう

    実践!「武器になる読書術」6つのステップと5つのコツ:
    「守.破.離」の「守」としてのステップ
    楽に頁をめくれる状態を作る
    つまずきそうになつたら「目次」に戻る!
    まえがき・あとがきをざっくり読む
    本文の見出しだけを見ていく
    本文のわからないところを飛ばして読む
    本に書き込む「追加編集」で読みやすさが段違いに!
    くり返し出てくる言葉を丸で囲む
    頻出キーヮードの「定義」に線を引く
    意味の変わり目で「区切り線」を引く
    内容を箇条書きや図解にする
    まとめの言葉を探して丸で囲む
    止まらずに読み続ける

    頭の回転を速め、アウトプット力を高めるために:
    「武器になる読書術」で鍛えられる3つの「頭の回転の速さ」
    「全体」と「部分」の行き来を速めて本の内容を要約する力をつけよう
    全体と部分の往復で「抽象化力」を身につける
    「思い出す」スピードを速めて知識.情報を使いこなそう
    記憶の「つながり」をバラしてアゥトプットカを高めよう- 「武器になる読書術」がアウトプットカを飛躍的に高める

  • 読書術の本を読むのは、この本で2冊目でした。

    1冊目に読んだ本は、平行法を使って視野を広げると文字が浮かび上がって見える、というなんとも理解しがたい本でした。

    このような経験もあり、速読や読書術について毛嫌いしていたのかもしれません。読書術の本を読むのは、実に約10年ぶりでした。

    『武器になる読書術』の魅力は、速読術にありがちな目のストレッチを必要としないことはもちろん、1ページを5秒で読むなどという具体的な制約がないことです。

    おかげでぼくは、「本は丁寧に読まなけらばならない、内容は完璧に理解しなければならない」といった無意識下の制約から逃れることができました。

    こちらにまとめと考察も載せていますので、興味のある方はぜひご覧ください。

    https://www.100-acres-of-forest.online/blog/humanities/books/reading/bukininaru-dokushojutsu/

  • 読書法  飛ばし読み&繰り返し 
    効率的に整理、体系化された知識が得られるのが読書の利点
    これを考えた時ただ最初から最後まで読むことは無意味
    ワーキングメモリ、ウィルパワーの消費を少なくして読むこと
    そのためにも全体把握と部分を何が役立つか、役立ったか意識しながら充実のツマミ読みを!

    読書は時間がある時するものではない 時間ない時にするものと意識すれば無駄な読み方はしないはず

    リズムもきっと大事

    読書術+脳について書かれておりマインドセットや集中、、そのための自己肯定感まで触れている

    頭の回転の良さとは3つ
    抽象具体、全体部分の行き交いが速い
    過去、記憶からの引っ張りが速い
    他へリンクさせるのが速い
    上記は新たに生み出すものはない=天才ではない、誰でも意識すればできる

  • 読書は気楽な気持ちで、頑張って読もうとしなくて良い。人間の記憶する容量は限られているので、飛ばし読みでちょこっとずつ脳に知識を入れていくイメージを持つ。わからないところが出てきても、止まらず突き進む。繰り返し飛ばし読みでまた振り返れば良い。読書に対する嫌なイメージを払拭できたかなと思う。

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著者プロフィール

宇都出雅巳(うつで・まさみ)

速読×記憶術の専門家。トレスペクト教育研究所代表。

1967年生まれ。東京大学経済学部卒。出版社、コンサルティング会社勤務後、ニューヨーク大学に留学(MBA)。外資系銀行を経て、2002年に独立し、トレスペクト経営教育研究所(現・トレスペクト教育研究所)を設立。35年以上にわたり、記憶術と速読を実践研究し、脳科学や心理学、認知科学の知見も積極的に取り入れた独自の勉強法を確立。その勉強法を使って自らも資格試験に継続してチャレンジしている。TOEIC990点を獲得したほか、難関とされるCFP試験に一発合格。2021年には公認会計士試験にも合格した。そのほか、受験生・ビジネスマン向けの講座・個別指導、企業研修や予備校講師の指導も行う。NHK・Eテレなどメディア出演も多数。現在は監査法人に勤務。

「2022年 『2倍速で読めて、忘れない 速読日本史』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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