時代を超える!スラムダンク論語

著者 : 遠越段

• 総合法令出版 (2023年3月10日発売)

作品紹介・あらすじ

井上雄彦氏の『スラムダンク』（集英社）は、後世に伝えたいマンガのトップであると言われている。そして連載が終了して四半世紀以上がたった2022年の末に、井上氏が脚本と監督を務め、『THE FIRST SLAM DUNK』として映画が公開された。公開されてから8週連続で（2023年1月時点）、国内で動員数と興行収入第1位を継続している。
そこで本書では、改めて注目されている『スラムダンク』のアツいセリフを、新装再編版全巻のはじめから厳選。そして古典に造詣の深い著者が、セリフに対応する『論語』を紹介し解説していく。
論語を学んで実生活に生かしたいけれど、古典はどうにも読む気にならない。解説書を読んでも、いまいち意味を自分の中に落とし込めないという人には、本書がきっと助けになるだろう。ぜひ本書で、改めて『スラムダンク』と『論語』の世界を体感して楽しんでもらいたい。心を響かせてもらいたいと思う。

感想・レビュー・書評

[yellowさんの感想 · 2024年2月25日]

【剛毅木訥担蕩蕩】

　何かに固執せず、柔軟な思考で、心を穏やかに、のびのびと生きること。ただ、譲れないものは守るべし。


#君子は担として蕩蕩たり　
　心が平静で、のびのびと生きている
#巧言令色、鮮し仁
　ここぞという時に、思いやりのある言葉を
#行って得ざるものあれば、皆これを己に反求す
　うまくいかないときは、自分に原因があるのではないかと考えてみる
#剛毅木訥
　意志が強く、勇敢で、質朴、口数は少ない
#義を見て為さざるは、勇なきなり
#知者は惑わず。仁者は憂えず。勇者は懼れず。
#君子は貞にして涼ならず。
　譲れないものは守り、融通はきかせる
#四を絶つ。意なく、必なく、固なく、我なし
　自分勝手な推測をしない
　必ずやり通そうと無理強いしない
　自分の考えだけが正しいと固執しない
　自分のことばかり考えようと我執しない
#まことに仁に志せば、悪しきことなきなり。

[国士舘大学鶴川図書館・情報メディアセンターさんの感想 · 2023年10月31日]

https://opac.kokushikan.ac.jp/Main/Book?book_id=TS01657660&q=10&qt=0&qp=0&qv=50&qs=sort_title&qd=0

[rukaさんの感想 · 2023年6月21日]

スラムダンクは現代の論語らしい…。とにかく良い物は良い。言葉だけじゃなく漫画やアニメは尚更感動します。

著者プロフィール

東京都生まれ。早稲田大学卒業後、大手電器メーカー海外事業部に勤務。１万冊を超える読書によって培われた膨大な知識をもとに、独自の研究を重ね、難解とされる古典を現代漫画をもとに読み解いていく手法を確立。遠越段

「2023年 『一日一つ、教養が身につく 世界のことわざ100』 で使われていた紹介文から引用しています。」