なぜ私は怒れないのだろう

著者 :
  • 産業編集センター
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感想 : 9
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  • Amazon.co.jp ・本 (204ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784863113169

作品紹介・あらすじ

本書は「怒れない人」のためのアンガーマネジメント本です。
怒りの感情をコントロールするために米国でうまれたアンガーマネジメントでは、「怒れない」こともきわめて重要な状況・症状として捉えます。必要な時に正しく怒り、不必要な時には怒らないためのトレーニングがアンガーマネジメントです。怒りは生き物が持つ、ごく自然な防衛感情です。あなたの人生をより良く、実り多きものにするために、怒りは絶対に必要な感情なのです。

世の中を見れば老若男女を問わず、直接自分には関係のないことに対してまで怒っている人がたくさんいます。けれど、その影で声を上げずに我慢している人も多くいます。正しく怒れない人の特徴はおおよそ7つに分けられます。本書ではタイプごとに解消すべき事柄を提示し、怒り方のポイントやコツを伝えます。巻末には「うまく怒れない人のケーススタディ」を掲載しましたので、すぐにお役立ていただけると思います。

感想・レビュー・書評

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  • 怒り上手はリクエスト上手

    アンガーマネジメントの目標は、怒る必要のあることには上手に怒り、それ以外には怒らなくてすむこと。本書は私のような「怒れない人」のための本だ。

    そもそも怒りとは何かや、怒るのが苦手で面倒だと思う理由を見ていく中で、自分の課題に気づけた。
    怒ることを必要以上に恐れることはなさそう。周りに上手く怒る人がいたら真似したり、「怒ることに自信が持てるようになる10の習慣」を1つは意識したりとできそうなものからやっていきたい。

  • なぜ怒れないのかを言語化してくれ、怒るために必要なことをわかりやすく教えてくれる本
    個人的には怒り上手はリクエスト上手という節が一番腑に落ちた
    怒ることに自信が持てるようになる10の習慣という章において、マインドフルネスやリフレーミングなどの要素が紹介されているが、それらのソースや用語がないため読者が自ら調べて習慣を強めることができないのは残念なところ

  • タイトルですごく気になった本
    怒れない事情に対して、すごく共感できる笑
    女性が怒るとヒステリーとか言われるし、大事なポイント
    10個の習慣は意識してみようと思う

  • 褒めて伸ばす文化とSNS文化が怒れない人をつくった。
    怒られることに免疫がない。
    コーチングは、承認からは入れ、と教えている。
    SNSは承認欲求のメディア=いい人を演じたい欲求がある=不平不満は言わない、建設的な意見を言う、人。怒るのは小さな人間と思われる恐れから、怒れない。

    大切なものが傷つけられるときは怒らなければならない。
    不満があるのは、自分が成熟していないせい、ではない。
    人権が侵害されるとき、我慢は美徳ではない。

    マスクはみんながつけているから。同調圧力に弱い。
    世間の評価は無責任なもの。世間の評価と自分の人生は関係がない。

    いい人でいたい、と思うことが怒れない理由。
    怒ることは恥ずかしいこと、という世間の目がある。
    アメリカでは、直情的に怒る人がおおい。日本人は抑え込む人が多い。

    上手に怒れない=怒り方の手本がいない。
    怒っても仕方ないとあきらめている。
    間違えてはいけないと考えている。あとで気づいたら素直に自分の間違えを認めれば度量があると思われる。

    自信がないから怒れない=謙虚さが足りないから怒れない。
    怒ることは責任が伴う。責任を取りたくないから怒りたくない。

    怒ることのゴールを決めていない。どうしてほしいのか、が分かっていない。感情のまま怒っても気持ちよさはない。
    どう怒ったら長期的な快楽が得られるか。常にこれを考えて怒る。
    怒るときはゴールを決めておく。

    マイナスの感情をなかったことにしない=メモ
    小さな幸せを見逃さない=メモ
    小さな成功を気付く=メモ
    ありがとうをたくさんいう、言われることに慣れる。
    承認/承認されること、に慣れる。

    SNSから距離を置く。誰かと比べない。
    大切なものを一つ見つける。
    マイナスをプラスに変える=多様性を受け入れる。
    目の前のことに集中する。

    気が弱くて断れない、ということはない。自分が我慢すればいい、と思っているから断れないだけ。
    嫌われてもいい、と考える。

  • あなたは穏やかだよね。まるで仏のよう
    そう言われて振り返ってみれば、ただ怒らない人になっていた。正しくは怒り方がわからなくなっているひとだ

    怒る人はなぜ怒るのかわからないし、怒られる理由もわからない。挙げく怒られている自分を責める

    本著は大人しすぎて苦しくなっている万人に進めたい。そして怒りは形を変えて表現してほうがいいものとして本著を活用してほしい
    自戒をこめて

  • もっと突っ込んだ話が聞きたい

  • 怒るはリクエスト。正しくリクエストを出そう!!

  • 怒れない人は損をする:
    怒れない人が増えている
    人を怒れなくした理由その1:褒めて伸ばす文化/人を怒れなくした理由
    その2:SNS文化
    怒るべき場面、対象がわからない
    怒れない人は損をする
    自分が我慢すればいいと思っている人へ
    怒らないことでいい人を演じようとしている人へ
    怒ることの大切さ

    あなたが怒れない7大理由:
    いい人でいたいと思っている
    怒ることを恥ずかしいことだと思っている
    怒り方がわからない
    怒っても仕方がないと思っている(怒ることを諦めている)
    間違えたくない
    自分に自信がない
    責任をとりたくない
    怒りを怒りだと感じていない
    怒っている人を見ると怖いと思う

    何のために怒るのか:
    怒り上手はリクエスト上手
    リクエストを具体的にする4つの視点
    上手に怒れている理想の人を探す
    怒れない負のパターンから抜け出す

    怒ることに自信が持てるようになる10の習慣:
    習慣その1:マイナスの感情をなかったことにしない
    習慣その2:小さな幸せを見逃さない
    習慣その3:小さな成功に気づく
    習慣その4:「ありがとう」をたくさん言う、感謝されることに慣れる
    習慣その5:承認する、承認されることに慣れる
    習慣その6:誰かと比べない
    習慣その7:大好きなモノを一つだけ見つける
    習慣その8:付き合う人を選ぶ
    習慣その9:マイナスをプラスに言い換える
    習慣その10:今目の前のことだけに集中する

    怒れない人のためのケーススタディ:
    打たれ弱い部下への怒り方
    前職でのパワハラがトラウマになっている
    怒ることが面倒くさい
    悲しさが先にきてしまって怒れない
    その場で怒れない
    寝ると怒りを忘れてしまう
    会社でパワハラにあっている
    能力が低いが悪気はない後輩に怒るべき?
    同僚から舐められていると感じる
    仕事で付き合っているだけの人への怒り方
    嫌われるのが怖くて怒れない
    リモートワーク中の部下への怒り方とは
    夫婦喧嘩で言い負かされてしまう
    価値観の違いに疲れた

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著者プロフィール

一般社団法人日本アンガーマネジメント協会代表理事。日本のアンガーマネジメントの第一人者。アメリカのナショナルアンガーマネジメント協会では最高ランクのトレーニングプロフェッショナルにアジア人で唯一登録されている。著作は中国、台湾、韓国、タイ等でも翻訳され累計50万部を超える。

「2020年 『みんなの怒りスイッチをさがせ!』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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