寂しさから290円儲ける方法

  • 産業編集センター
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感想 : 20
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  • Amazon.co.jp ・本 (258ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784863113671

作品紹介・あらすじ

「なにかお困りの方、メールをください――」
悩みを抱える人の元に出かけていって、おたすけ料理をこしらえて解決へと導く謎の男“麦わらさん”。相談料はたったの290円。男の目的は?金額にはどんな意味があるのか?優しくて可笑しくて、少し哲学が入った11篇の連作短編小説。

感想・レビュー・書評

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  • 一つ一つの物語が不思議な感覚に包まれていながら、場面を頭の中で想像しやすい進み方だった。なぜか、それぞれの短編がドラマ化されると面白そうだなとも考えていた。
    コンピュータが支配する世界で効率性だけを求める時代のなか、人間にしかできない非効率な動きの中に、幸せが存在する。
    「時代ではなく居場所を作る」

  • なかなか難しい本でした。
    悩みを解決しながら、自分を探してる話かな~
    最後は過去の自分に会う訳だし。

    ドリアンさんの文章が美しい。

  • 現代の大人の童話という味わいの作品です。
    見た目とペンネームからは想像できないヒューマニズムあふれる作品を書いています。「あん」で一気に知名度上げて、「新宿の猫」の出来がとてもよかったので、ここで一気に売れるかと思いましたが、そこでエンタメに舵を切るような人ではなかったですね。

  • ●なぜ気になったか
    著者の本は読んだことないが、不可解なタイトルと「少し哲学が入った小説」という紹介が気になった。どんな少しの哲学?、どんな話が展開?、読んでみたい

    ●読了感想
    僕が苦手な小説のひとつはこうゆうのなんだ、とわかった。1話目の終わりで「えっ、なにそれ?」と相性合わないのを感じ、ちょいと頑張ってみたものの読み続けられずに途中断念

    #寂しさから290円儲ける方法
    #ドリアン助川
    23/5/23出版

    #読書好きな人と繋がりたい
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    #本好き

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  • 『あん』の作者だ!と思い読んでみました。
    悩める人と一緒に色々な場所に出かけ、麦わらさんが作った料理を食べる。というお話。
    なぜ290円なのかという理由は最後まで読むと分かるので後ろから読まないで下さい。

  • タイトルが気になり。相談料290円の理由は最後にわかる。なんか浮世離れした感じの話だった。

  • 大人の童話という感想を書いている人がいて正しくその通りと思った。
    登場人物が抱えている悩みは、大人になると口に出すのはなんとなく憚られるけど皆んな抱えているものだと思う。それをファンタジーのような物語の中で表現していることで、すーっと心の中に入ってくるし、そしてアドバイスも心を軽くしてくれる。
    文章をそのまま受け止めるのではなく、本質として何を表現しているのかを想像しながら読むと、この本の深さを一層感じられると思う。
    大人って疲れるな…。そんな時にじっくり読みたい。

  • 2023年刊。これは、作者自身が作家として感じている日常から、明日にジャンプアップする為の、過去反芻と未来に向けたファンタジーなのでは?…と思ったり。
    形としては、日本を主として世界中の何処へでも行く、麦わら帽子を被ったお助けマン。ちょっと変態的な癖も有る。行く先々に纏わるウンチクも展開されつつ、お悩み解決、或いは糸口まで導く。小編が進むにつれファンタジー度が急峻に上がる。
    普通に「小説」を読みたい人には勧めない。筆者のファンタジーに付き沿う感じで読むと面白いのでは。

  • 読み始めころは「???」でしたが、だんだん面白くそして、わかってきました。読んで良かったです

  • ニヤリ。

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著者プロフィール

ドリアン助川 訳
1962年東京生まれ。
明治学院大学国際学部教授。作家・歌手。
早稲田大学第一文学部東洋哲学科卒。
放送作家・海外取材記者を経て、1990年バンド「叫ぶ詩人の会」を結成。ラジオ深夜放送のパーソナリティとしても活躍。担当したニッポン放送系列『正義のラジオ・ジャンベルジャン』が放送文化基金賞を受賞。同バンド解散後、2000年からニューヨークに3年間滞在し、日米混成バンドでライブを繰り広げる。帰国後は明川哲也の第二筆名も交え、本格的に執筆を開始。著書多数。小説『あん』は河瀬直美監督により映画化され、2015年カンヌ国際映画祭のオープニングフィルムとなる。また小説そのものもフランス、イギリス、ドイツ、イタリアなど22言語に翻訳されている。2017年、小説『あん』がフランスの「DOMITYS文学賞」と「読者による文庫本大賞(Le Prix des Lecteurs du Livre du Poche)の二冠を得る。2019年、『線量計と奥の細道』が「日本エッセイスト・クラブ賞」を受賞。翻訳絵本に『みんなに やさしく』、『きみが いないと』(いずれもイマジネイション・プラス刊)がある。

「2023年 『こえていける』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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