あの空の下で (翼の王国books)

著者 :
  • 木楽舎
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本棚登録 : 361
感想 : 72
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  • Amazon.co.jp ・本 (207ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784863240087

作品紹介・あらすじ

ANA機内誌『翼の王国』で連載された珠玉の短編小説12編とエッセイ6編が収録。
吉田修一氏としては、初の読み切り連載小説およびエッセイの単行本化となり、ファン待望の一冊です。

感想・レビュー・書評

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  • 「翼の王国」に掲載された作品集。
    読み終わって、どこかへ旅立ちたくなってしまうような夢ごこちを味わった。
    さらっと読めるが、なんとなく暖かさを感じさせる話ばかりだった。

    • koshoujiさん
      おはようございます。
      私もこれを読んだ後は「ああ、飛行機でさらっと旅に出たいなあ」と思いました。
      4月1日の今日。
      東京はきれいな青空...
      おはようございます。
      私もこれを読んだ後は「ああ、飛行機でさらっと旅に出たいなあ」と思いました。
      4月1日の今日。
      東京はきれいな青空が広がっております。
      故郷から旅立った私の、数十年前の大学入学式当日と同じような空の色です。
      同様に、若者が夢と希望に満ち満ちた、入学式が日本中で行われているのでしょう。
      とても気持ちの良い朝です。
      長崎の空ははいかがでしょう。
      お邪魔しました。<(_ _)>
      2012/04/01
    • sorairokujiraさん
      koshoujiさんへ
      今日の長崎は桜の色と青がとても綺麗な春の空でした。
      飛行機でさらっと旅に出るっていいですね。
      飛行機に乗ること自体が...
      koshoujiさんへ
      今日の長崎は桜の色と青がとても綺麗な春の空でした。
      飛行機でさらっと旅に出るっていいですね。
      飛行機に乗ること自体がハレの日です。私にとっては。
      夢と希望に満ちた入学式、いいものでしょうね。
      卒業式には、それ以上の夢と希望を持って旅立てるといいでしょうね。
      2012/04/01
  • ANAの機内誌で連載されていたようで短く軽く読める小説とエッセイが入っている。これから旅行をする、という時にぴったりの心が軽くなる一冊。

  • 短編集・エッセイ集
    やっぱり彼は長編で読みたい

  • 機内誌(新幹線に乗ったときに置いてある雑誌みたいなものの飛行機版)に連載されたエッセイと短編小説。

    ふらっと飛行機に乗って知らない町に来て帰る、という趣味をしていた人に出会った高校生が、大人になってから適当に飛行機に乗って帰ってくる趣味を自分も嗜むようになっている話にふしぎな味わいを感じた。すごくマイルが貯まりそうな趣味だ。以前テレビで、風間俊介さんがマイルを貯めるために飛行機に乗りまくっているのを見たことがある。飛行機には一部の人を狂わせる魅力があるのかもしれないな。

  • 「愛情たっぷりに育てられた子供は、優しい人間になると言われる。愛され方を知っているから、愛し方が分かるわけだ。[...]とすれば、愛されている観光客が、優しい観光客に変貌してもおかしくない。」(131ページ)

    旅にまつわる12の物語り。
    旅先で思い出す人、感じる気持ち、見い出す景色。
    どれも繰り返されることのない、貴重な体験だ。

  • ミニコメント
    読み切り連載小説とエッセイ。各地で空港で、物語は展開されます。

    桃山学院大学附属図書館蔵書検索OPACへ↓
    https://indus.andrew.ac.jp/opac/book/490943

  • 10年程前のエッセイと短編、確かに四十歳の感性で書かれてる。しかし翼の王国シリーズは、丁度良い枚数だな、家で読んでも。

  • 断片を切り取るのがうまいな。旅から、見える幸せのあり方。

  • ANAの機関誌。
    小説12編+初エッセイが、小説の2編の後に1編ずつ書かれている。
    どれもそれほど、心に留めるような作品ではないのだが、、、、

    さわやかさなのか?
    異国の地へのあこがれなのか?
    それとも、昔行ったことのある場所だからか?

    近くて行っていない台湾。
    読んでいると、行きたくなってしまった。

  • 吉田修一を好きになるキッカケになったANA機内誌の連載を集めた短編集。うち3編を読んだことがあったのは、それだけよく飛行機に乗ってたということか…。
    やっぱりいいよ!ウチが初めて読んだ「自転車泥棒」をはじめ、どれもなんかいい!うまく説明できんのがもどかしいが、人間の寂しさとか、温かさとか、そういうのがじわ~っと詰まってる感じ。

  • 913.6ヨシ
    2015.10.22

  • ANA「翼の王国」連載のショートストーリー&エッセイ。
    旅行にまつわる何気ない話、穏やかな気持ちになれるとともに旅行に行きたくなる。
    「空港を出た瞬間、身体にしっくりと馴染む国がある。」
    著者にとって台湾がそんな国だという。
    そう感じられる場所があることがとても羨ましい。
    (図書館)

  • 旅の空の下で、偶然出会った笑顔、親切、人のぬくもり…。
    一枚のスナップ写真を見てその時を思い出すような、ノスタルジーを感じる旅をテーマにした短編小説とエッセイ。
    言葉にはうまくできない気持ちや感情を、精一杯表してみようとするけど、なんとなくズバリと言い切れない。でも、その言い切ってないあたりがなぜか心に響く。

  • 旅の短編&エッセイ。

  • 飛行機内に置いてある機内誌の小説みたいだなと思ったら、ホントにそうだった。あっさりとした中にも作者特有の味があって面白かった。喜多嶋隆な感覚だよな。

  • 旅に関する短編小説集

    巻末の初出一覧の
    「翼の王国」ANA
    を見て全てが繋がった気がした

    どこかで読んだ事あるような
    旅をしたくなる物語が多かった


    相手を許してあげたいと思う気持ちと、相手に謝らせたいと思う気持ち。自分も含め、そのどちらが心を支配しているだろうか。

  • 2013.8.8読了。
    旅行に行った飛行機の中でこの中のひとつを読んだはずなのに、旅行の楽しさでどれだったか忘れている。
    確かに、「翼の王国」で吉田修一の名前を見たはずだ。

  • ANAの機内誌に連載された短編集。
    雲の上で読むのには、最適。

  • かりっと気持ちのよい昼下がり、
    アイスコーヒーを片手にのんびりと読むのに
    最適な本でした。

    飛行機に乗ってどこかに行きたい!
    なかでも、優しさあふれる台湾に、
    ものすごく行ってみたくなりました!

  • 著者の旅行記と短編からなる本でANAの機内の本に連載されてたらしい。非常に読みやすく、知らない海外にまつわるエピソードがとても新鮮に感じた。

  • 吉田修一の旅行にまつわる短編とエッセイ

    全部、ふぅん・・・そんなことがねぇ・・・程度
    でもなんか全部、イイ

    待ち時間、移動時間、寝る前の布団の中
    そういう、ちょびっとすることない時間に
    非常によくはまる本だと思う

    ANAの機内誌に連載されていたものだそうで
    狙って書いてるんだろうからスーゲー!と思う

    でもフツーっちゃフツーなので
    星は3つにしとく

  • 短編集。読む本無い時の吉田修一。感情の機微を描くの上手いと再認識。

  • エッセイとか「願い事」「ベスト・フレンズ・ウェディング」「流されて」が面白かった。

  • ANAの機内誌「翼の王国」で連載されていた短編小説とエッセイ。
    読むと旅に行きたくなる佳作ばかり。
    優しい人たちの優しい物語とエッセイ。

  • 旅のエッセーと短編

  • ANA機内誌『翼の王国』に掲載された短編を書籍化。数々の文学賞を軒並み受賞した吉田修一、初の読みきり連載小説&エッセー集となる。
    1編ごとに異なる主人公の些細な日常を、胸が詰まるほどリアルに表現した12の短編小説と、世界の旅エッセイ6編を収録

  • 掌編が12。「東京画」がちょっとよかったな。このひとの書く、ちょっとした後悔みたいなものがいちいちわたしの心を抉ってくる…

  • 2011/10/15
    自宅

  • ANAの機内誌「翼の王国」に2007年4月から2008年9月まで連載された、短編小説12篇と旅のエッセイ6篇から成る。特に旅先で思うことをしたためたエッセイが旅情を誘って良い。バンコク(タイ)、ルアンパバン(ラオス)、ホーチミン(ベトナム)などの東南アジアの街や、台湾のような熱い国が著者のお気に入りのようだ。

  • ANAの機内誌に連載されていた12のショートストーリーと6のエッセイ。
    短いストーリーだからアッサリしているけど、読んでいるとおもわず旅に出たくなる。

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著者プロフィール

1968年長崎県生まれ。法政大学経営学部卒業。1997年『最後の息子』で「文學界新人賞」を受賞し、デビュー。2002年『パーク・ライフ』で「芥川賞」を受賞。07年『悪人』で「毎日出版文化賞」、10年『横道世之介』で「柴田錬三郎」、19年『国宝』で「芸術選奨文部科学大臣賞」「中央公論文芸賞」を受賞する。その他著書に、『パレード』『悪人』『さよなら渓谷』『路』『怒り』『森は知っている』『太陽は動かない』『湖の女たち』等がある。

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