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- Amazon.co.jp ・本 (174ページ)
- / ISBN・EAN: 9784863271470
感想・レビュー・書評
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最後の「幽霊屋敷」がとても面白かった。
「柊屋」
宿屋の回想がたくさん続くが、訳の分からない話や気味の悪い話もあった。
なんだか微妙な状況で、私は滑稽さも感じた。
雪に閉じ込められて、よかったね、と。
「英国人捕虜の危険」
第2章が収録されていないのが残念だ。
じわじわと面白くなっていった。
身分の違いに苦しみながらも、清らかな恋慕を保つ男の姿が描かれている。
ディケンズは、人間の強さや善良さを求めて描くことが多いな、と思った。
「幽霊屋敷」
P131の、早朝の雰囲気の描写が素晴らしかった。
しんとした静寂の中、ゆっくりと光が部屋を満たして行く様子が心に浮かんだ。
それは、透明で神聖で厳粛ですらある光景だ。
幽霊屋敷に住む、という楽しい話だった。
おかしくて、笑えた。
妹が強かった。
感情より理性を働かせ、原因を追究していく冷静さが、その行動が、面白かった。詳細をみるコメント0件をすべて表示
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