チャールズ・ディケンズの「クリスマス・ストーリーズ」

  • 渓水社
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  • Amazon.co.jp ・本 (174ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784863271470

感想・レビュー・書評

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  • 最後の「幽霊屋敷」がとても面白かった。

    「柊屋」
    宿屋の回想がたくさん続くが、訳の分からない話や気味の悪い話もあった。
    なんだか微妙な状況で、私は滑稽さも感じた。
    雪に閉じ込められて、よかったね、と。

    「英国人捕虜の危険」
    第2章が収録されていないのが残念だ。
    じわじわと面白くなっていった。
    身分の違いに苦しみながらも、清らかな恋慕を保つ男の姿が描かれている。
    ディケンズは、人間の強さや善良さを求めて描くことが多いな、と思った。

    「幽霊屋敷」
    P131の、早朝の雰囲気の描写が素晴らしかった。
    しんとした静寂の中、ゆっくりと光が部屋を満たして行く様子が心に浮かんだ。
    それは、透明で神聖で厳粛ですらある光景だ。
    幽霊屋敷に住む、という楽しい話だった。
    おかしくて、笑えた。
    妹が強かった。
    感情より理性を働かせ、原因を追究していく冷静さが、その行動が、面白かった。

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著者プロフィール

Charles Dickens 1812-70
イギリスの国民的作家。24歳のときに書いた最初の長編小説『ピクウィック・クラブ』が大成功を収め、一躍流行作家になる。月刊分冊または月刊誌・週刊誌への連載で15編の長編小説を執筆する傍ら、雑誌の経営・編集、慈善事業への参加、アマチュア演劇の上演、自作の公開朗読など多面的・精力的に活動した。代表作に『オリヴァー・トゥイスト』、『クリスマス・キャロル』、『デイヴィッド・コパフィールド』、『荒涼館』、『二都物語』、『大いなる遺産』など。

「2019年 『ドクター・マリゴールド 朗読小説傑作選』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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