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- Amazon.co.jp ・本 (336ページ)
- / ISBN・EAN: 9784863290945
作品紹介・あらすじ
〈考えることは、生きること〉渡辺京二による思考のヒント。「われわれの生は、数えきれぬ図象との出逢いで成り立っている」半世紀以上におよぶ思索の軌跡。9つのテーマ、101の短章が導く、考える悦しみとその意味。その思想は何に共鳴したのか、どのように鍛えられたのか。101の短章に込められた思想の核から学びとれるものは何か。そこに、静かに耳を傾けるとき、思考のヒントが見えてくる。
感想・レビュー・書評
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「逝きし世の面影」で知られる評論家の渡辺京二の種々雑多なエッセイ。飼っていた猫の話や少年時代を過ごした大連の話には惹かれた。あと、経済学者カール・ポランニーの紹介は興味深かった。過去の経済を人類学的視点で見直し、過去の経済は人間生活全体を振り回すものではなかった。近代の経済は、市場経済が社会を全面的に従属させる独自な領域として自立してしまっているーということを喝破しているということらしい。白川静の業績にもふれており、漢字の原義の系統的な復元によって、古代人の精神構造と社会生活が浮かび上がってきたと評価している。本当に種々雑多で、著者の立ち位置などはよく分からないし、難解なところもあった。
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著者の『短章集』
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