ジョナサン・ストレンジとミスター・ノレルI

  • ヴィレッジブックス
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感想 : 14
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  • Amazon.co.jp ・本 (345ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784863320932

作品紹介・あらすじ

19世紀、ロンドン-いま一人の紳士が英国魔術を復活させようとしていた。世界幻想文学大賞、ヒューゴー賞、ローカス賞受賞。

感想・レビュー・書評

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  • 個人的に久しぶりのファンタジーでのメガヒットでした。

    ストーリー自体をみると結構堅苦しい話です。
    ナポレオン戦争時のイギリスが舞台で、 そこにはすでに失われてしまった(と思われていた)魔道について、ただ研究を行っているだけの「魔術師」たちがいました。 しかしそんな中、本物の魔法を使える「実践魔術師」であるミスターノレルが、自分の力で戦争に勝とうと政府に働きかけていきます。
    ダイモンという特別な存在で、一気にファンタジーの雰囲気を盛り上げていたライラと違って、この本は読み始めて一時間しても本物の魔法の影すら出てきません。なので初めは、ちょっと面白い歴史書でも読んでいるような気分でした。
    けれどあるとき突然、ひとつの文章から、この本が魔法の物語であることに気づき、真っ直ぐ魔法の世界へと落ちていきます。
    白・赤・黒で揃えられたカバーもすごく綺麗なので、とても本棚に飾っておきたい本でした。

  • 読了時の感想は最終巻に残しますが、本書の構成について一言。

    物語の枝葉になるエピソードや登場人物の言葉に注釈が付いています。よくあるように各章の末尾に注釈があるわけですが、これを参照するのが面倒でした。

    中には物語に彩りを添える興味深いものもあります。でも、ついつい読み飛ばしがちになります。このスタイル、どうなんでしょうね。

  • 「ハリー・ポッター」の大人版?
    ノレル氏はそこそこに出てきたけど
    ジョナサン・ストレンジは最後に
    それにしても英国って・・・
    なんだかな~~

  • 英国のファンタジー小説にありがちなぶちぶちと話の途切れる書き方です。うまく転がって行ってくれない進み方が苦手でした。進み方もスローでページの水増し?とも思えます。
    面白くなくなないですが、読むのが少し苦痛に思えます。

  • 黒魔術を復活させた老人(英国唯一の実践魔術師)が恐れるのは、新しい魔術師の出現。その理由は、自分の無知や経験のなさを見破られるから。また、自分への名声が横取りされるかもしれないから。人間味あふれる登場人物に圧倒される壮大なファンタジー。全3巻です。

  • ファンタジーだけど、わくわく感なし
    長編をむりやりぶった切って3冊にしてあるので、1巻から順に読まないとダメ
    主人公はプライドの高い冴えないおっさんと、それよりちょっと若い(と言っても30代)おっさん
    1900年代初頭のイギリスでは魔術は机上で議論するものとなっていた
    そこへノレル氏(年いった方のおっさん)が実践魔術士として国のためになる魔法を行うのだが、魔術を実践できる証拠としてサー・ポールの奥方を生き返らせる。ただしこの魔術には「アザミの綿毛のような髪の紳士」という妖精が絡んでおり、これが禍根のタネとなる

  • 19世紀、イギリスでは魔術が使われなくなっていた。ヨークの街では魔術師達の会合ヨーク会が行われていたが、論文を読みあったりするだけで、理論魔術師だけであった。ある日、新入会したセカンダス氏により、ギルバート・ノレルという実践魔術師を知る。
    ノレルは遠く離れた地から、大聖堂の石像に語らせるという魔術を使い、ヨーク会を解散させた。そしてイギリスに魔術をよみがえらせたいという野望をもつノレルは、ロンドンへと居を変えた。しかし世間は彼に重きをおいていなかった。
    現職の大臣であるサー・ウォルターに気に入られるために、病死した婚約者を生き返らせるという魔術を使う。そうすると・・
    二人の魔術師がイングランドに現れるという予言、ひとりはノレル。あとひとりは?
    これ面白いですよ。主人公らしきノレルだけでなく、まわりの登場人物たちも個性的でしっかりとその人物像が描かれている。

  • 途中で挫折。だめだ、これのおもしろさがわからん。ハリポタと同系統くさいニオイがする。イギリス的ブラックなユーモア(ユーモアとまで言い切れん言い回し)がなくはない、程度のおもしろさ。で、注釈で勢い削がれて…。

  • タイトルと装丁に一目惚れして購入。期待に十二分に応えていただきました。ひっじょうに面白い! すっごい面白い!
    少しばかり前置きが長いきらいがあって、中々表題にもなっている主人公の一人、ジョナサン・ストレンジに辿りつかないのがちよっと最初読んでいて不安を感じるところではあったけれど、一巻の中盤からいきなりぐん、と面白くなる。
    魔法の描写が凄いんだ。日常の隙間から魔法がするすると入り込んできて、何事もなかったような顔をしてそこにいる。その感覚がたまらない。
    二人の実践魔術師以外があまりにもふつうの人々であるから、なのかとも思うんですがもう理由なんてどうでもいい。本当に面白い。

  • 19 世紀のイギリス、魔術の復活、
    とくれば面白くないわけがないのだけれども、
    なんか微妙・・・。
    全 3 冊の 1 冊目。
    ラスト辺りに少し光が見えたような気もするので、
    2 冊目に期待。

    2005 年 ヒューゴー賞長編小説部門受賞作品。
    2005 年 ローカス賞第一長篇部門受賞作品。
    2005 年 世界幻想文学大賞。

  • 大人のためのハリー・ポッター

  • 読書という労働・・・。本好きにお勧め。

  • 話題のファンタジー。大人版「バーティミアス」みたいな感じですかね。ようやくタイトルロールのもう一人が登場いたしました。

  • ヒューゴー賞、ローカス賞受賞のファンタジー小説。ハリーポッターシリーズよりはちょっと年齢層が高めか。脚注が充実しており、ノンフィクションっぽい雰囲気を出している。舞台は1800年前後の英国。魔術はすでに忘れられつつある時代。ギルバート・ノレルは国内で唯一の実践魔術師として、魔術の復興に奔走する。政治家の妻レディ・ポールを死から甦らせたことで、脚光をあびたノレルは、英仏戦争でも活躍し、政府内での地位を確立してゆく。が、レディ・ポール復活のために召喚した妖精をコントロールしてゆくことがだんだん難しくなっていく。

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