ねこ捜査官ゴルゴンゾーラとハギス缶の謎 (ヴィレッジブックス F マ 13-1)
- ヴィレッジブックス (2009年2月20日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (402ページ)
- / ISBN・EAN: 9784863321250
感想・レビュー・書評
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洋書を読む時は、翻訳家が誰か、が重要だ。
楽しそうなタイトルとは裏腹に、とにかく読みづらい。主人公のキャラクターも掴めないまま、読了。
羽田時津子さん、相性悪し。 -
イギリスの麻薬捜査官スミスと麻薬捜査猫のゴルゴンゾーラの活躍…というより珍道中。すごく冷静なスミスの語り口で植物園の池に浮かんだり、スコットランド高地地方におけるゲームをでっち上げられたりすると、ちょっと待て!と突っ込みたくなること請け合いです。で、そっちに気を取られて肝心の捜査の進展具合どころか人間関係すら分からなくなってしまうという…。読み終わって時間がたつと、結局どんな結末だったか全く思い出せず、スミスの苦しい変装や「フランケンシュタインのような傷跡のある緑の髪のパンク野郎」しか記憶にないのです。観光名所も覚えてないしゴルゴンゾーラのことすら長毛だった気がする程度。個性の強すぎる探偵役も問題ですね。
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コージーミステリを目指しているのだろうと思って分類しましたがいっそナンセンスものとしてふっ切ってしまった方が良かったかもしれない、という微妙な仕上がり。猫もので、イギリス作家で、とかなり期待して読んだものの、無鉄砲な麻薬取り締まり捜査官の主人公(でもとてもそうは思えない)がいきあたりばったりでがむしゃらに突撃していくと、行く先々で人がバタバタと死んでゆき、それらは後からきちんと納得のいく説明がされることなんてなく、ただの賑やかし目くらましとしてちりばめられただけであって、殺されっぱなし。まったくの不完全燃焼。ストーリーもあるようで無いようだし、読んでいてまったく集中できないし疲れる本でした。猫の描写が無かったならば、★はひとつ。とにかくタイトルにまでしておきながら、スコットランドの名物料理であるけれどあんまり知られてないハギスの説明がゼロなのは、ひどい。
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猫が出てなきゃ、★1.5ぐらいって内容。ミステリでもないんだけど。せいぜいコメディサスペンス。
真面目にやってるのに、凄く間が悪い間抜けな女性潜入捜査官、ってキャラはコメディなのかと思うけど、文章にぜーんぜん面白みがなーい。怪しい人がそのまんまで、意外性なんて全くないし。
まあまあ猫が登場するんだけど、‘ねこ捜査官’としての活躍は微妙かなぁ。もっと‘捜査’に活躍してほしいところ。
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麻薬捜査官とその相棒である猫が、エディンバラ近くのホテルの麻薬密輸疑惑捜査に乗り出す。
まずタイトルに偽りありで。全然ハギス缶は謎じゃないし、捜査官という猫もミステリ部分にはほとんど絡んでこないし。
コージーのほのぼのしたところもないし。事件の捜査はしていないし、ただなんとなくの推理で主人公は突き進んで転ぶか藪に突っ込むかだし。
最終的に殺人事件は忘却の彼方に置かれているし。主人公が優秀な捜査官ということになっているけれど、本当に優秀なのか、ただ本人がそう思い込んでいるだけなのかも分からないし。これは内容からすると後者にしか見えないけれど。
すべてにおいて描写が不足しているので、緊迫感とか恐怖感とか爽快感とかが感じられず、結果主人公に感情移入できなくなっている。
これでせめて猫が癒しになっていたらまだよかったんだけど…。
うん。久しぶりに酷いミステリを読んだ。