辞める研修 辞めない研修ー新人育成の組織エスノグラフィー

著者 : 田中研之輔 山本和輝

• ハーベスト社 (2019年3月6日発売)

感想・レビュー・書評

[ちゃこさんの感想 · 2021年7月31日]

少しエスノ部分と結論に乖離があり理論先行感は否めない。
ただ結論部分の話はしっくりくる。組織社会化を狙う企業と自己の目的達成をはかる社員の間にある差分に目を向け、バランスが崩れると働く意味の喪失に結びつかない。そのために研修生と相互作用を取り続け、彼ら自身のキャリアと結びつけながら構築していく必要があるのだと学んだ。

著者プロフィール

1976年生まれ。法政大学キャリアデザイン学部教授。博士（社会学）。一橋大学大学院社会学研究科博士課程を経て、メルボルン大学、カリフォルニア大学バークレー校で客員研究員をつとめ、2008年に帰国。専攻は社会学、ライフキャリア論。著書に『先生は教えてくれない大学のトリセツ』（ちくまプリマー新書）、『ルポ　不法移民』（岩波新書）、『覚醒せよ、わが身体。』（ハーベスト社）、『丼家の経営』（法律文化社）、『都市に刻む軌跡』（新曜社）、『走らないトヨタ』（法律文化社）他多数。訳書に『ボディ＆ソウル』（新曜社）、『ストリートのコード』（ハーベスト社）。株式会社ゲイト社外顧問。

「2019年 『教授だから知っている大学入試のトリセツ』 で使われていた紹介文から引用しています。」