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- Amazon.co.jp ・本 (230ページ)
- / ISBN・EAN: 9784863450479
作品紹介・あらすじ
古典的なスカラー場やマックスウェル場を扱うラグランジュ形式を紹介。また、輻射(電磁場)の量子化を行い、レイリー散乱(光子‐原子弾性散乱)やトムソン散乱(光子‐電子散乱)などを量子力学的に扱う方法を示す。更に、ディラックによる相対論的電子論とその応用に関する本格的な解説を行うほか、ディラック場にも量子化を施して量子場の相互作用の扱い方を論じ、弱い相互作用による素粒子の崩壊過程に言及する。
感想・レビュー・書評
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相対論的量子力学と場の量子論に関する魅力あるテキスト。空孔理論から反粒子の生成消滅演算子への発展が丁寧。最後の弱い相互作用の記述も、ハミルトニアンの予想などに関して、理論物理学的センスを学ぶことができる。
また、翻訳で学べて本当に良かったと思える本。とにかく独学者には訳注がきわめて示唆的で、翻訳者に深く感謝したい。
誤植は軽微なものがわずか。
ニュートリノの質量問題だけ時代の制約があるが、これも訳注で補われている。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
素粒子では経路積分からファンマンダイアグラムの計算に進むスタイルが主流だが本書では演算子形式で話を進めるので量子力学の摂動論を習い終えた人がスムーズに相対論的場の量子論の学習に移れるという点で価値があります。
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