卒婚のススメ 人生を変える新しい夫婦のカタチ (静山社文庫)

著者 :
  • 静山社
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  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784863892798

作品紹介・あらすじ

うまくいかない結婚は「離婚」するしかないのだろうか。著者の杉山氏は事実婚の経験者。はじめて耳にした「卒婚」という言葉を足がかりに、自分たちなりの充実した後半生を生きる夫婦をたんねんに取材して、新しい妻と夫の生き方を提示する。お互いが幸せに生きるために選択した、離婚ではない、6組の夫婦の「卒婚」ストーリー。

感想・レビュー・書評

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  • NHKのTV番組でも紹介されていたのですね、私は見ていませんでしたが、離婚でも未婚でもなく「卒婚」というなんだか前向きな言葉に惹かれ読んでみました。
    ”卒”というキーワードからのイメージとしては、ふつうの夫婦関係に疲れた二人がまったく新しかたちの関係を築いてゆく、という「変化」そのもの、及び変化の始点・終点のギャップ、振り幅にこそ醍醐味があるんだろうと思っていたのですが、紹介されているみなさんの多くが最初からふつうの夫婦関係とはちょっと違うスタンスをお持ちの方で、端から”卒”婚されているのでは、と思うケースが多かったです。私のイメージした卒婚に一番近いのは6章で紹介されているご夫婦でしたね。まぁ、このあたりは個人の感想、イメージですので、読み手によってさまざまな解釈がありえるかなと思います。
    で、肝心の卒婚というテーマを貫く考え方についてですが、自己犠牲をともなう関係ではなく、自分を大切にする関係であることが重要、マズローの五段階欲求説に従えば自己犠牲をはらっているかぎりは低次の欲求を満たすことができない、それゆえ相手を思いやる(=高次の欲求)こともできないのだと。卒婚することによって、まず自分自身を大事にすることで低次の欲求を満たすことができ、はじめて相手や周囲を思いやること(=高次の欲求)ができる、ということなのだと理解いたしました(これに近いようなことが本文にも登場したような気がしますがどこに書いてあったか忘れてしまった…、もしかしたら書いていなかったかも)。
    こうした概念が(卒婚というふうに特別視するのではなく)もっとふつうのこととして大勢の人に伝わるとよいと思います。特に日本人の家族観や人間観では一歩引いて、とか謙虚であることが美徳とされていて、それが転じて相手に気を遣いすぎてしまうことがありますから。

  • あさイチで紹介!
    お互いが幸せに生きるために選択した、離婚ではない、6組の夫婦の「卒婚」ストーリー。

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著者プロフィール

1951年静岡県生まれ。早稲田大学第一文学部卒業後、 鎌倉書房『マダム』、日経ホーム(現・日経BP社)『日 経ウーマン』編集部を経てフリーランスライターになる。85年に長女を、 87年に次女を出産。働く女性や子育て のほか、広く教育に関わるテーマで取材・執筆活動を行 う。著書に『人生なかばのギアチェンジ』(オレンジペー ジ)、『お子様おけいこごと事情』(岩崎書店)、『与謝野 晶子 温泉と歌の旅』(小学館)、『今からはじめる! 就 職へのレッスン』(ぺりかん社)など多数。

「2020年 『卒婚 これからの結婚のカタチ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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