- Amazon.co.jp ・本 (204ページ)
- / ISBN・EAN: 9784863918306
作品紹介・あらすじ
角を立てない「文句」の言い方。嫌味なく、自分を「売り込む」方法。無駄な「不安」を減らすコツ。ありそうで、どこにもない。サザエさんは、正しい"悪知恵"の宝庫です!
感想・レビュー・書評
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ものは思いよう 嫌なことがあっても自分の考え方次第。と、なにも問題のないときには思えるが、実際問題の最中でいかにこういう考え方ができるかが大切。折に触れて思い出したい言葉。
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ご紹介するのは“おかの きんや”さんの『「磯野家」の幸福』という一冊。
国民的人気の漫画「サザエさん」を題材にしたノウハウ本で、
「生きていくうえで幸せになるためのヒント」が書かれた一冊です。
角を立てない「文句」の言い方。嫌味なく、自分を「売り込む」方法。無駄な「不安」を減らすコツ。ありそうで、どこにもない。サザエさんは、正しい“悪知恵”の宝庫です!(「BOOK」データベースより)
サザエさんといえば今でも人気のアニメ。
私が子どもの頃はテレビ放映もさることながら、
コミックのサザエさんもかなり読みました。
テレビの絵とコミックの絵とでは雰囲気もかなり違う事に驚いたりもしました。
この本では4コマ漫画のサザエさんに出てくるエピソードを基に、
現実の社会でも“磯野家的に生活する”ことで、
ストレスが軽減されたり人間関係が改善されたりするという事が書かれています。
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○角の立たない文句の良い方
磯野家の隣に住む気難しいお年寄り。
一人で碁を打っていると磯野家からバイオリンの音が大音響で聞こえてきます。
時間が経ってもバイオリンの音が鳴り止む様子を見せず、
頭に来たお年寄りが磯野家に向かって怒鳴り声をあげます。
「すこし、ラジオの音を小さくしたらどうですか!!」
下手なバイオリンを弾いていたマスオさんは、
「へ〜、ラジオの音か〜♪」とニコニコしながら楽器をしまいます。
隣のおばあさんが「あなたも如才ないわね」と声をかけると、
おじいさんは照れながら「おとなりどうしだからね」とつぶやきます。
○ちょっとした幸せを感じることの大切さ
会社帰りにパチンコ屋に寄ったマスオさん。
調子が良くてジャラジャラと球が出てきて、
景品と交換してみると元手よりも少しだけプラスになります。
「元手を引くと110円の儲けだ!」
ウキウキ気分で景品を見ながらバスに乗っているマスオさんの隣で、
不動産屋さんが顔を歪めながらつぶやいています。
「あの土地を売った儲けがたったの6,000万円か〜」
大もうけした人がため息をついて、
110円の儲けの人が鼻歌まじりでウキウキしているという様子です。
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サザエさんの漫画はユーモアたっぷりの内容ながら、
よくよく読んでみると精神的な豊かさや社会でのルールなど、
大切な事がたくさん書かれているんだなと思いました。
だからこそいつの時代になっても読み継がれているんですよね。
本書はそういった「昭和の良い部分」を前面に出しながらも、
精神的に幸せな時間を過ごすにはどうすれば良いかという事や、
忘れかけていた社会的マナーなどを教えてくれる一冊です。
子どもたちにもぜひ読ませたいなと思える一冊でしたよ。
かなりオススメです。