鈴木達央写真集 「=(EQUAL)」

著者 : 鈴木達央 ハービー・山口

• スタジオワープ (2008年2月14日発売)

感想・レビュー・書評

[ざじさんの感想 · 2013年12月9日]

衣装チェンジの少なさと、モノクロの多さとが最初気になったんだが、見てる内に（これはなんにもない日常のお散歩デートを、写真が趣味の彼氏が何気なくシャッター切った）写真に見えてくるんだよ…凄い自然体で。たっつんがバッシュの絵を描いてるんだけど、上手くてびっくりだ。脱ぎとかエロとか全くないけど、表情がホントに作ってなくて、なんか、アルバム借りて見た、って感じ。洋服屋さんのハンガーに持たれてる顔と、おみくじ引いてる顔が特に好き。洋書屋さんのV首ニット＆白シャツが個人的に凄い萌える服装だった…
香水のにおいが「鼻がもげそうなほど駄目」って言ってたり、食べ物好き嫌いが無い、とか、この子は何もかもが「天然素材」で出来てて、至極自然体だよなぁ。人工的なものに過剰に反応するかもしれんなぁ、だから心を偽る人とか来ても撥ね退ける力がある気がする。虫歯ないとか、ほんと驚きだ。そう言う「素」の感じと出そうとしたと思われる作品。５年前だから、男の子が一番綺麗な年頃に撮影している事になる。普通にタレントとして見栄えがする。
但し、いわゆる「写真」であって、企画モノではないので、そう言う類を求める人にはお勧めできないかもしれんなぁ。良くも悪くも「素」である、と言う事。余計なオプションは付いてない。ちょっと見てみたい、で買うのは頂けないかも。私の様に、今たっつんが無性に好きだ、って時に買うのがいい（笑）
やんちゃやけど、たっつんはあの年齢にしてはかなり深い懐持ってると思うんだよね…嫌な事はいや、って結構はっきり言う方だし自分の主張も持ってるけど、心が広い人、とか言う表現内でおさまらないミラクルな許容量と言うか。「単位」でくくらないと言うか、根っこが凄く大らかなんだろうね、と思う。