- Amazon.co.jp ・本 (196ページ)
- / ISBN・EAN: 9784864367196
作品紹介・あらすじ
風俗嬢。この言葉に人は何を連想するだろうか。セックスを金で売る堕落した女。他に行き場を失った哀れな女。体で稼ぐ他に能のないバカな女。いずれにしても、そのイメージは暗い。風俗嬢という言葉の周縁には、いつだって「不幸」の二文字が、亡霊のように漂っている。しかし、果たして風俗嬢とは、本当に「不幸」な存在なのだろうか。この問いに対し、本書は敢然と「否」を叩き付ける。風俗嬢は、堕落した女でもなければ、哀れな女でもなく、あまつさえ、能無しのバカ女などでもない。風俗嬢とは、高度な専門技術と特殊な才能とを兼ね備えた、現代のビジネスウーマンである。本書は、現役の風俗嬢によって書かれた、風俗嬢、風俗業界の現在についての本である。そして、その執筆の過程において期せずして炙り出されることになったのは、「風俗嬢は不幸な存在である」という虚妄の正体、風俗嬢を「不幸」と見做さずにはいられないフツーの人々の、異様な姿だった。
感想・レビュー・書評
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感想
普通の人間が抱くイメージ。なぜ歪むのか。平均的であることに病的に拘る現代。そこからはみ出したものは徹底的に叩く。それは遺伝子のせいか。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
精神科ユーザーに風俗業界で働く人は少なくない。その背景を理解するのに役立つ。著書が精神疾患というわけではありません。
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風俗嬢の立場からマジメに風俗について語った一冊。
学術的すぎて面白みには欠けたが、勉強にはなった。 -
タイトルがちょっとあれだけど、中身はすごくまとも。
風俗嬢の自立の方法や新人の店選び、感染症の知識まで、風俗嬢のことを思った書いている珍しい本。 -
私がちょろっと読んでる松沢呉一とかと絡むような著者の本っぽいので
内容的に似たところがある
というか、似た立場から語っている
だけど、それにしては弱い気がする
悪くないんだが、その話をするならこの著者では弱い気がする
意味があるとしたら、男の著者が書くのではなく、
女性自身も書いているというところなんだろうか
この人が書くならもっと違うものを書けば面白い事がかけるんじゃないかとおもう
実際働いてたのに、それを説得力を持たせるためにか第三者的に語っている
それよりも、当事者として書いた方が読み人に訴えたり、
考えさせる内容になるんじゃないかなっと -
-http://naokis.doorblog.jp/archives/sex_worker.html【書評】『風俗で働いたら人生変わったwww』(18禁)(その1)〜なぜこの本を読むのかという告白
^http://naokis.doorblog.jp/archives/proud_as_sex_worker.html【書評】『風俗で働いたら人生変わったwww』(18禁)(その2)〜裸になるのは身体だけではない。
<目次>
序章 不幸物語の終焉
第一章 風俗で働いたら人生変わった
第二章 だから風俗嬢は面白い
第三章 風俗嬢とは一体何者なのか
第四章 風俗を巡る誤解と偏見
第五章 誰が風俗嬢を殺すのか
第六章 これから風俗で働く人のために
あとがき
2015.09.27 予約
2016.01.09 読書開始
2016.01.13 読了 -
中身は非常に真面目で内容のつまった本。
読んで良かった。色眼鏡を外して読んでみるとすごく学べる部分が多い。
それにしても著者の洞察力の鋭さ、お見事としか言いようがない。 -
タイトルの割にシリアスでヘビ-な内容だった。中で出てくる風俗嬢に差別的な某フェミニズム関係者って誰だろう。
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ふざけた印象のタイトルとは裏腹に、業界の実体についてかなりきちんと理詰めや比較をしていて色々と感銘を受けた。
売春を非犯罪化してレイプや性感染症が激減した話、世界に比べて保護も無く激安で売られる日本の風俗の実体等、勉強になる部分も多かった。
業界に疎い人は読んでおいて損はない一冊。