海のグレートジャーニーと若者たち—4700キロの気づきの旅

著者 :
  • 武蔵野美術大学出版局
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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784864630085

作品紹介・あらすじ

黒潮に乗って人々はどのようにして日本にやってきたのかを辿る"海のグレートジャーニー"。太古の人々がしたように、木を伐り、カヌーを作り、帆を織り、縄を綯い、星を見ながら航海に出よう。ひとりで経験するのはもったいない。50年後も生きている若者に、手触りや、匂いや、熱や、ほこりや、雨や、光や、風を伝えたい。旅の準備から航海まで、プロジェクトに関わる若者たちの「気づき」に寄り添う関野吉晴の1130日間。探検家のあらたな境地をひらく。

感想・レビュー・書評

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  • 人間の知恵とは何かを考えさせられる一冊。

    舟を造る道具から作る、と言う点では非常に古式ゆかしいが、そのために全国とアジアを文明の利器である交通機関で飛び回る、と言う点では非常に現代的な旅。

    しかし、豊かになったのはよいが、人間が地球の自然の一部であることを実感するために、こうまでしなくてはいけないのが現代の先進国における不幸なのかもしれない。

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著者プロフィール

1947年東京都墨田区生まれ。一橋大学在学中に同大探検部を創設、71年アマゾン全域踏査隊長としてアマゾン川全域を下る。82年横浜市立大学医学部卒業、医師となり南米に通いつづける。
93年から、アフリカに誕生した人類がユーラシア大陸を経てアメリカ大陸に拡散した約5万300キロの行程を逆ルートでたどる〈グレートジャーニー〉をはじめる。南米最南端ナバリーノ島をカヤックで出発、足かけ10年の旅は、2002年にタンザニア・ラエトリでゴールを迎えた。
2002年、武蔵野美術大学教授(教養文化研究室、文化人類学)に着任。翌年より〈新グレートジャーニー 日本列島にやって来た人々〉を開始。シベリア経由、稚内までの〈北方ルート〉、ヒマラヤからインドシナを経由、朝鮮半島から対馬までの〈南方ルート〉終え、09年からインドネシア・スラウェシ島から石垣島まで、足かけ三年の航海〈海のルート〉を11年に終了した。

「2013年 『海のグレートジャーニーと若者たち』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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