ル・コルビュジエの身体図像

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  • 武蔵野美術大学出版局
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  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784864631617

作品紹介・あらすじ

カサブランカで離別したH・ボガートと
I・バーグマンがユニテ・ダビタシオンで再会?!
走り回る子ども、台所でおしゃべりする人々…
図面に描かれた身体にみるモデュロールの物語

1943年夏のパリ。疎開しようと準備するスタッフに、ル・コルビュジエは謎めいた宿題を与えた。「手をあげた人間の高さ2メートル20、それを1メートル10の正方形を2つ重ねた中に入れる」、すると何かの解答を得られるはずだと。後にMODULOR(モデュロール)と呼ばれる「人間的な尺度」の探究はここから始まった。ル・コルビュジエの身体図形成を5期に分類し、ユニテ・ダビタシオンへと至る過程の画期的考察!

【目次】
併走する建築家:鈴木明……はじめに 山名善之
序 気散じな身体をめぐって……本論の背景と目的
Ⅰ 気散じな身体
第1章 くつろぐ身体……アルカション海岸のプロト・モデュロール
第2章 従順な身体……近代建築と機械、そして世界戦争
第3章 発見される身体……一九二九年のサロン・ドートンヌ
Ⅱ モデュロールの身体図像
第4章 著書『モデュロール』精読
第5章 モデュロール理論の形成過程で描かれた身体……考察と分析
第6章 観察される身体……ユニテのオープンハウスにて
第7章 ユニテ・ダビタシオンに導入されたモデュロール身体
Ⅲ 試される身体
第8章 カップ・マルタンの休暇小屋にて
あとがき
主要参考文献

著者プロフィール

1953年東京都生まれ。1975年、武蔵野美術大学大学院造形研究科デザイン専攻修了。建築雑誌編集部勤務を経て、1978年、建築・都市ワークショップ設立共同主宰、神戸芸術工科大学教授(2000〜2013)、武蔵野美術大学造形学部建築学科教授(2014〜2023)。博士(工学、東京理科大学、2022)。

〈主な業績〉
「くまもとアートポリス」コミッショナー事務局運営(八束はじめディレクター・建築都市ワークショップ、1992〜2004)、「国際花と緑の博覧会・大阪フォリー」建築家コーディネーション事務局運営(1990)、「せんだいメディアテーク」プロジェクト検討委員会委員・プロジェクトチーム、バリアフリー環境デザイン(1996〜2001)
〈主な著作〉
『ビデオ ル・コルビュジエ』、『ビデオ シャルロット・ペリアン』J・バルサック監督作品、日本語版制作。翻訳監修・多木浩二。制作、建築・都市ワークショップ、1998年。テレスコープ/TELESCOPE誌、編集、建築・都市ワークショップ、1987〜1995年。『4+1/2: The Internal Landscapes of Tokyo』「Today's JAPAN展」 建築展カタログ、編著、Harbour front Centre, トロント、カナダ、1995年。Do Android Crows Fly Over the Skies of An Electronic Tokyo? Architectural Association Publications ロンドン、英国、2000年。『インタラクション・デザイン・ノート』神戸芸術工科大学大学院、2003年。Archilab-Japan 2006 Nested in the City、編著、HYX刊、オルレアン、フランス、2003年。『建築教室の教科書 子どもとあそぶ家づくり』建築・都市ワークショップ刊、2007年。『つくる図書館をつくる─伊東豊雄と多摩美術大学の実験』編著、鹿島出版会刊、2007年。
〈主な論文〉
「ル・コルビュジエのモデュロールに描かれた身体図像に関する研究(その1〜その2)」日本建築学会計画系論文集。東京理科大学学位論文「ル・コルビュジエのモデュロールに描かれた身体図像に関する研究」2022年。

「2024年 『ル・コルビュジエの身体図像』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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