魔術士オーフェンはぐれ旅 手下編

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  • Amazon.co.jp ・本
  • / ISBN・EAN: 9784864724258

感想・レビュー・書評

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  •   なんて見事なエピローグ。

     「彼女の他には誰も居ない、オーフェンだ!」なんて云って飛び出したくせに、このシリーズは紛れもなく家族、の話なんだなぁ、と。
     それを総括するみたいな、脱帽のエピローグ。
     結局いちばん苦労してるのは長兄と長女であるこのふたりだよね…フォルテさんなんてもう、先生そっくりになっちゃってほんとに…苦労がにじむ…
     こどもたちは皆、好き勝手冒険しちゃってるのだから保護者として苦労は尽きないですよね(そのこどもたち、に件の先生も含まれてしまってるあたり、ほんとに救いようがないわけで)。

     はぐれ旅第4部だけでなく、シリーズ全体をとおしてのエピローグとしても完璧。
    (しかし、このふたりが自由に動けるようになったなんて、オーフェン最大の危機はこれから始まるんじゃないだろうか。)

  • マジクの話。本編で彼がオーフェンから離反した時は唐突に感じたんですけど、やっぱりサファイアとの事をちゃんと描かれていなかったからなんですよね。後日談で空白が少しだけ埋められた感じがしました。憧れた魔術士になって最強の名を欲しいままにした彼が、本当に欲しかった物は何も手に入らなかったと。その空虚さが本当に切なかったです。やり場のない怒りを向ける先もなく生き延びてしまった虚しさ。彼が幸せになればいいと切実に思います。この話、割と暗いのでラッツベインが癒しですね。全体的に締めくくりを強く感じる短編たちです。

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著者プロフィール

1973年東京都生まれ。1991年『ひとつ火の粉の雪の中』でファンタジア長編小説大賞準入選を受賞し、作家デビュー。「魔術士オーフェン」シリーズが累計1000万部を超える大ヒットとなり、ライトノベル作家として活躍を続ける。一方、一般文芸、アニメノベライズ、PCゲームの脚本などにも活動の場を広げている。その他の著書に『機械の仮病』『虐殺機イクシアント』「巡ル結魂者」シリーズなどがある。

「2017年 『攻殻機動隊小説アンソロジー』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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