【小説17巻】本好きの下剋上~司書になるためには手段を選んでいられません~第四部「貴族院の自称図書委員5」 (本好きの下剋上~司書になるためには手段を選んでいられません~)

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  • Amazon.co.jp ・本 (350ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784864727648

作品紹介・あらすじ

2022年春TVアニメ第3期放送決定!シリーズ累計500万部突破!(電子書籍を含む)

感想・レビュー・書評

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  • 春の終わりから、貴族院2年生が始まる冬までの話。

    どの企画も、領主一族を巻き込んだり、関係する人間が多く、ローゼマインの意思だけでは物事が進まない。
    ローゼマインの手を離れてしまい、ただ出来事が発生していく感じ。

    心理描写も少なく、それなりにたのしめるものの、ぐっと心を動かされるような場面が少なかった。

    その点では、本編よりも巻末の短編「城でのお留守番」「分かれ道」「専属への道」の方が、それぞれの内面に迫る構成で、キャラクターを楽しめる。

  • 面白かった。貴族と神殿の関係をどんどこと変えていくローゼマイン。
    アーレンスバッハから2人の花嫁がくる。
    ランプレヒトはよかったよかった。しかも、ヴェローニカ派うざい。
    臈纈染めの染色コンペ開催、実母エーファを専属にしようとするが、
    なかなかうまいこといかん。が、多分無事に選ばれると思う。
    読むんが加速する加速する。えぐい

  • 染め物コンペでエーファの布を見分けられなかったのがとってもリアル。
    そして、エーファもトゥーリのデザインに似合う柄、マインに似合う色と一生懸命考えて最終的にブリュンヒルデの目に留まったところも、家族愛を強く感じた。
    アウレーリアが敵が味方か謎やったんやけど、巻末挿入話で本音を垣間見られたしエックハルトのローゼマイン好きもわかったので裏側の事情が知れて良かった。
    冬の子供部屋で領主候補生がいない間でも、教育カリキュラムを理解したモーリッツ先生がいるから安心って感じほんと昔と違ってみんな成長したことを実感する。
    表紙でローゼマインの家族合作ドレスと髪飾りが見られてほんとに嬉しい。文章表現だけではイメージ難しいから、想像を上回るドレスに感動した。

  • 中世のグーテンブルクからプランタン、そしてルネッサンスへ時代が進んだ…!次はリトグラフが来るかしら?

    娘の服を用意するのが母親の務め。
    たとえ娘が領主の養女になろうとも、娘の衣服に関わり、直接顔を見るために励むエーファの愛と職人魂。
    ローゼマインの家族の家族愛も本当にすごい。

    一方でアーレンバッハから嫁いで来たアウレーリアへの情報収集…と思いきやお魚と本の話ばかりで、周りは困惑。
    祝いに来たアーレンバッハのアウブ達のフェルディナンドを見る目が、なにか…狙ってる?
    挿し絵のゲルギオーネの視線が怖い。なんて画力。

    グレッシェルの印刷業は平民と貴族の解離が激しくて、暗雲が。
    ローゼマインはブリュンヒルデに、
    手足を潰し続けたらいずれ自分も動けなくなる、と、ギーベとしての守るべき範囲が貴族だけとならないように平民との連携の大切さを説く。

    好きなもの、大切なものがあるのって強いなぁ。
    下町の家族やグーテンベルク達を守る為の発言だけど、立派な為政者、聖女の発言だ。
    下町の家族、グーテンブルク、孤児院工房…ローゼマインの守りたい範囲って意外と狭い。
    彼らを守るため、本を読むため、それだけ(?)の夢に向かって頑張る方向が貴族には理解できないんだろう。
    振り回されたり、呆気にとられたり、直接的なローゼマインの行動で周りは振り回される。
    シャルロットのように幼い方がやはり適応力あるね!

  • まだ貴族院二年生の学校に着いた直後までのエピソードで、どちらかというと経過の巻(学校で王族や上位の領主巻き込んで色々やらかす巻の方が好き)という印象。でも、染め物コンペや、ランプレヒトのお嫁さんになったアウレーリアがアーレンスバッハから時を止める魔法をかけて持ってきた魚に対するローゼマインの熱量はかなり楽しかった。
    今回はエピローグがとても良く、アナスタージウス卒業後の穴埋め(真打ち?)王族、第三王子ヒルデブラント、フィリーネの恋、アウレーリアが素顔を見られたくない理由、ローゼマイン専属を狙うエーファの親心と盛り沢山でした。
    このラノベはアニメより椎名優さんの挿絵の方が断然良いですね。たまに娘がアニメをテレビでつけてくれるのですが、絵が脳内で動いていたのより落ちます(世界観が付くのは素晴らしいけど)。巻末の四コママンガも楽しくて、読後の方が面白く読めるので、我慢して先に見ないようにしてます。本の内容とリンクした物語性のある挿絵を見るのも、このシリーズの楽しみの一つです。

  • 2019年最初のブクログ登録は「本好きの下剋上」シリーズ4-5。やっと読み終えました。

    すでにweb小説として読み終えているストーリーですが、書籍になって挿絵がつくことと、加筆されたショートストーリーがあることで、更にじっくり楽しめます。

    今回は、アーレンスバッハから嫁いできたアウレーリア視点のショートストーリーが良かった。主人公以外のキャラクタにも、きちんと人格とストーリーが付いているんおがわかるのがいいですよね。

  • 貴族院二年生の始まりと思いましたが、親睦会で終わってしまった。貴族院でローゼマインが何をしでかすか楽しみにしていたのですが、そこまで話が進まず。
    この巻の主なお話は、ランプレヒトの結婚と染色コンペ。アーレンスバッハは、かろうじて上位領地に留まっていますが、風前の灯みたいですね。ゲオルギーネがアーレンスバッハのために何かしてくる日は迫っている気がしてなりません。今回の襲撃計画のように未然に防げることを祈るばかりです。
    染色コンペは、マインの家族愛が試されましたが、残念でした。次回は是非、エーフェの布を選び取って欲しいものです。

  • 因縁のアーレンバッハから2人の花嫁がエーレンフェストにやってきました。そのうち一人はギーベの姪で、ローゼマインの親族に。警戒するローゼマインたちですが予想していたよりも穏便に進みそうな気配が見えます。派閥争いに固執する保護者達とは異なり、貴族院で学んだ子どもたちが領主側につきたいという思いを強くしていることは心強くも感じます。

    いよいよ貴族院での2年生がはじまりますので、シャルロッテを加えた領主候補生たちがどのように活躍するのか期待が高まります。

  • 貴族院から帰還後のあれこれ

    イタリアンレストランでカルボナーラで卵黄を使ってるけど
    卵を生食できる養鶏体制ができているのだろうか?
    養鶏に関してはルッツの家のように個人宅でやってるだけなのか
    それとも養鶏場のような生産拠点があったりするんだろうか?
    あるとしても近所の農村とかでなければ臭いがキツイのではなかろうか?


    ランプレヒトの結婚式に備えて魔石から鎧を作る方法を教わっていますね
    前にも疑問に思ったけど、防寒の機能があるんだから冬に活用するればいいと思うんですけどね
    その割にこの後にも鎧を使っている描写がないんですよね
    もしかして、騎士でもないのに鎧を身につけるのは非常識なんだろうか?
    TPOに合わせた服装として、インナーの代わりの簡易鎧はOKさけど、全身鎧なNGとか?


    染色コンペでブリュンヒルデのSS
    貴族と平民の商人との常識の違いが理解できる
    アウレーリアとローゼマインのズレも面白い
    ローゼマイン視点だけでも「多分常識違いなんだろうな」と思えるのがわかるけど、具体的にどこがどう違うのかがわかりやすい


    アウレーリア視点のSS
    ランプレヒトも自分の主に使える意識ができてきたのだろうか?
    家族と派閥を違えても自ら選んだ妻、そして主の事を考えられるようになっているように思えるのだけれども
    でも、まだまだ考えの甘さもある気がする

    あと、本好きの下剋上の中で貴族の男女のリアルに甘い描写は希少
    手を握る事すら破廉恥なようですしねぇ
    他に甘い描写があるのはアナスタージウス、コルネリウスくらい?
    ハルトムートとクラリッサのあれは甘い関係とは違うよなぁ

  • お魚が近づいてまいりました笑

    それは置いておいて、エーレンフェストの階級意識に少し変化が現れる回ですね。平民のことといいアーレンスバッハのことといい。この2つは、貴族の内外に影響する出来事になりそうです。
    相変わらず不穏な雰囲気は漂ってますが、無事に過ごしてほしいものです。

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著者プロフィール

香月美夜(かづき みや)
小説家。1月22日生まれ。中学2年生の頃より小説を書き始め、社会人となり結婚後、子どもの世話がひと段落してから執筆を再会。2013年より小説投稿サイト「小説家になろう」で『本好きの下剋上』を公開して人気作品となる。2015年にTOブックスより書籍化され一般誌デビュー、シリーズ化される代表作になる。同作シリーズは累計100万部を突破し、「このライトノベルがすごい! 2018&2019」2年連続第1位に輝き、テレビアニメ化も決定した。

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