忍土

著者 :
  • 幻戯書房
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本棚登録 : 23
感想 : 6
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  • Amazon.co.jp ・本 (234ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784864880534

作品紹介・あらすじ

女と男、"未練"の断章。東京・飯田橋の小さな居酒屋で交錯する、それぞれの人生-どう生きても、ためらいがある。巡り合う人々、連作短篇集。

感想・レビュー・書評

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  • 前半の何篇かがとても好きで、文章に惚れた。平明な言葉で綴られていながら、一語一語に大切な気持ちが込められている。このような文章は己と向き合ったすえにやっと現れるのだとおもう。話の先を知らないのにもかかわらず、次の一文を読んでいったときにもっとも知りたく、読みたい一文を読ませてくれる。小説としてこんなにも美しいことがあろうか。
    こちらの読み方の問題かもしれないが中盤から後半にかけて文章と読んでいる私の気持ちが離れた感覚がある。だが改めて物凄いところを土俵にして闘っている作家だとおもう。

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著者プロフィール

佐藤洋二郎(さとう ようじろう)
1949年福岡県生まれ。中央大学卒。主な作品集に『未完成の友情』『福猫小判夏まつり』『グッバイマイラブ』『神名火』『沈黙の神々Ⅰ・Ⅱ』などがある。『夏至祭』で野間文芸新人賞、『岬の蛍』で芸術選奨新人賞、『イギリス山』で木山捷平文学賞。著書多数。

「2023年 『百歳の陽気なおばあちゃんが人生でつかんだ言葉』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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