運河の家 人殺し (ルリユール叢書)

  • 幻戯書房
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感想 : 2
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  • Amazon.co.jp ・本 (413ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784864882460

作品紹介・あらすじ

〈メグレ警視〉シリーズの作家が、人間であることの病いをどこまでも灰色に、〝イヤミス〟以上にほろ苦く描く——シムノン初期の、「純文学」志向の〈硬い小説〉の傑作2篇がついに本邦初訳で登場! シムノン研究家の顔をもつ小説家・瀨名秀明による、決定版シムノン「解説」を収録。

感想・レビュー・書評

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  • 第37回『運河の家』(執筆者・瀬名秀明) | 翻訳ミステリー大賞シンジケート(2017.11.21)
    http://honyakumystery.jp/4103

    運河の家 人殺し ジョルジュ・シムノン(著/文) - 幻戯書房 | 版元ドットコム
    https://www.hanmoto.com/bd/isbn/9784864882460

  • 〈硬い小説(ロマン・デュール)〉2編が収録された、シムノンのノンシリーズ本。
    両親を失った都会の娘エドメが、田舎の豪農であるおじの家に来る「運河の家」
    妻と友人が→

    愛人関係にあることを知らされた医師クペルスが、二人を殺そうとする「人殺し」

    どちらの話も瀬名氏の解説文を引用すると“よそもの”の話で、物語自体とても重くて暗い。
    「運河の家」のエドメには危ういものを感じ、「人殺し」のクペルスに胸が痛くなる。
    人間のどうしようもない「ダメな部分」を→

    これでもか、と執拗に描かれている様は、もうね……シムノンなんだよ(笑)

    そして、メグレがいないから終わり方もエグい。わたし的にはメグレ大事(笑)

    すごい印象に残る物語ではあった。読んでいる時間ののめり込み方がすごかった……。

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著者プロフィール

1903年、ベルギー、リエージュ生まれ。中学中退後、転職を繰り返し、『リエージュ新聞』の記者となる。1921年に処女作“Au Pont des Arches” を発表。パリへ移住後、幾つものペンネームを使い分けながら数多くの小説を執筆。メグレ警視シリーズは絶大な人気を
誇り、長編だけでも70作以上書かれている。66年、アメリカ探偵作家クラブ巨匠賞を受賞。1989年死去。

「2024年 『ロニョン刑事とネズミ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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