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- Amazon.co.jp ・本 (413ページ)
- / ISBN・EAN: 9784864882460
作品紹介・あらすじ
〈メグレ警視〉シリーズの作家が、人間であることの病いをどこまでも灰色に、〝イヤミス〟以上にほろ苦く描く——シムノン初期の、「純文学」志向の〈硬い小説〉の傑作2篇がついに本邦初訳で登場! シムノン研究家の顔をもつ小説家・瀨名秀明による、決定版シムノン「解説」を収録。
感想・レビュー・書評
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〈硬い小説(ロマン・デュール)〉2編が収録された、シムノンのノンシリーズ本。
両親を失った都会の娘エドメが、田舎の豪農であるおじの家に来る「運河の家」
妻と友人が→
愛人関係にあることを知らされた医師クペルスが、二人を殺そうとする「人殺し」
どちらの話も瀬名氏の解説文を引用すると“よそもの”の話で、物語自体とても重くて暗い。
「運河の家」のエドメには危ういものを感じ、「人殺し」のクペルスに胸が痛くなる。
人間のどうしようもない「ダメな部分」を→
これでもか、と執拗に描かれている様は、もうね……シムノンなんだよ(笑)
そして、メグレがいないから終わり方もエグい。わたし的にはメグレ大事(笑)
すごい印象に残る物語ではあった。読んでいる時間ののめり込み方がすごかった……。
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