好日日記―季節のように生きる

著者 :
  • パルコ
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本棚登録 : 1226
感想 : 105
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  • Amazon.co.jp ・本 (221ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784865062793

感想・レビュー・書評

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  • 日本は色彩やかで言葉が美味しく歳月が美しい。一編ごとにお茶をスっと飲みきったような読後感が堪らないエッセイ。その優しさについページを捲りたくなるけど、是非季節に合わせてちょっとずつ1年かけて読み進めてほしい。日記を書くように

  • 『日日是好日』が好きなので、続編にあたる本書を読んでみた。
    穏やかな時間と、お茶のお稽古を見学させてもらっているような臨場感。
    癒やされました。

  • 日日是好日を読んで
    季節は4つではなく24もあるって初めて知った
    その24の季節を感じられる一冊

    4月生まれで、誕生日の時期が嫌いだった
    夏が、秋が、冬が誕生日だったら良かったなぁと思うこともあったけど、
    どの時季も良いと思える内容。
    雨も時期によって温かかったり、表情があるってこと
    忘れてた

    季節を一緒に感じられる仲間がいること、
    厳しいけど、素敵な先生に教わること
    素敵な人生だなぁ

    いいなと思った掛け軸は
    柳緑花紅
    水掬月在手

  • 日日是好日の続編。
    所々に出て来るお茶の道具や上生菓子の優しい絵に心まで癒された。
    「今」を生きながら「今」この時に同時進行で進めてしまっている現代。
    例えばテレビを流し見しながらスマホを見たり…何かをしながら何かをしたり、タイムパフォーマンスに価値を置いたり。
    以前に比べて選べる時代だからこそ選択肢が多すぎて時々悩むこともある。
    当たり前だけど「今」この時は「今」しかないから、その瞬間を大事にしようと思った。
    季節と一緒に生きること。
    お茶を習うということは季節を大事にそしてより身近に感じ共存しながら生きて行くことなのかなと読んでいて思った。

  • 今という時を、ここにある空間を感じて、それらが愛しむように丁寧な言葉で綴られている素敵な本でした。
    作品から香り立つ、日本人が持つ独特の情緒を、自らの感覚で捉えることができることが素直に嬉しく、また誇らしくも感じました。
    茶道に、陰陽の完全性・空(くう)・無限の豊かさ・無、などを視るとき、本当にすばらしい世界だなあと惹かれて止まないのですが、利休様が女性だったら茶の湯は現在に伝えられているものとはまた一味違ったものになっていたのかなぁ、などと自由に想像するのもまた楽しい。

  • 前回の作品と同様に、五感に語りかけてくる文章
    が心地よい。茶道の世界をよりイメージすることができた。
    竹田先生が毎回の稽古で、茶室の掛け軸を変える。例えば、「本来無一物」。特に、「柳は緑、花は紅」という言葉が好きだ。
    茶道のことに加えて、禅語も知れるのが面白い。

    文中に、星野富弘さんの詩が登場する。この作品を読む直前に星野さんの詩を読んでいたので、運命を感じた。

    前回の作品でも今回の作品でも登場した、和菓子の「ゆず饅頭」が食べてみたい!

  • 日日是好日の続編のように読めた。著者が50代につけていた記録をもとに書いている、毎週のお稽古と日々感じたこと。週一で40年続けてる著者凄いし、毎週お稽古のために、言ってみれば茶会のように花や床の飾りとかを考えている先生も凄い。稽古主義の現代の茶道の在り方についていろいろ考えもあると思うが、これはこれで素晴らしい茶の湯とだな。

  • 二十四節気とお茶のお稽古で四季を感じる日々が語られる。
    茶道は、お道具や掛け軸、茶花、お菓子、それぞれが季節感にあふれている。お庭の花や、つくばいの音、日の光の差し具合、水の音など全てが静寂のなかで存在感がある。一つ一つの所作を覚えても、完璧になることはなく、続けていくことに意味があるのが茶道のように道とつくものだということに、なるほどと思った。
    落ち着いて季節や自然を感じることは、最高の贅沢で素敵な時間だ。この本をゆっくり読んで、その時間を味わえたようだった。
    森下さんの挿し絵も、とても繊細で色使いも素敵だった。茶菓子はとてもおいしそうで、お抹茶とお菓子をいただきたくなった。

  • 自然と自分との調和がうまく取れなくなった時
    森下さんの本を読む

    読むと呼吸が楽になり、今ここにいる私になれる
    周りの自然にも目を向けられるようになる

    大袈裟な感じだけどれど、この本は私が生きるために必要な本だ

  • ただ季節を感じて生きる。豊かだ。
    暑い夏も寒い冬も、日本の四季や文化が好き。
    引っ越したら四季の花を飾って、庭には花木を植えて、季節を感じて暮らそう。

    思わぬところで再開した、星野道夫の言葉。
    沁みる言葉を欲張る必要はない。ただ響いた言葉だけを携えて。

    抹茶が飲みたくなりました。
    甘すぎてあまり好きじゃなかったけど、可愛い見た目に気分も華やぐ四季を表したお菓子も食べたい。

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著者プロフィール

森下典子(もりした のりこ)
1956年生まれのエッセイスト。『週刊朝日』のコラム執筆を経て、1987年その体験を記した『典奴(のりやっこ)どすえ』を出版。代表作『日日是好日―「お茶」が教えてくれた15のしあわせ』は、大森立嗣監督・脚本、黒木華主演により2018年10月13日映画化され、樹木希林の遺作ともなり、大きな話題となった。他に、『いとしいたべもの (文春文庫)』『猫といっしょにいるだけで』などの作品がある。

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