IBS(過敏性腸症候群)を治す本

著者 :
  • 法研
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本棚登録 : 63
感想 : 5
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  • Amazon.co.jp ・本 (175ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784865132878

作品紹介・あらすじ

下痢・便秘などの症状に悩まされるIBS(過敏性腸症候群)。
IBSの患者さんは、5人に1人ともいわれています。
ストレスが症状を起こすきっかけとなることも多いため、心因性の病気と考えられていることも多く、患者さんが多い割には誤解の多い病気でもあります。

実はIBSは3つの病態に分けられ、ご自身がどれに当てはまるか知り、正しい対処をすればコントロールの容易な病気です。
本書は、大腸内視鏡検査のエキスパートで、患者に負担の少ない検査法である「浸水法」を開発した著者による、IBSの正しい知識と、治療法をわかりやすく解説する本です。
テレビ番組で紹介され反響の大きかった腸のマッサージ法など、患者さんが自宅でも行える対処法や、治療の最新情報も紹介しています。
また、正しい対処法を見つけてIBSを卒業していった患者さんの体験談も収載しています。

・電車や会議室など、トイレに行けない状況だと不安
・ストレスがかかる状況ではすぐにトイレに行きたくなる
・大腸内視鏡検査を行ったとき、とても時間がかかって大変だった
・食事をするとすぐにおなかがくだってしまう
・下痢、便秘で受診をしても、検査で異常が見つからない
・大便をもらしてしまいそうで心配
このようなことに思い当たる方にもおすすめです。

感想・レビュー・書評

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  • IBSー過敏性腸症候群の患者さんは日本ではだいたい20%ほどいるといわれているそうです。
    5人に1人がかかっている可能性がある、かなり身近な病気だそうです。

    この本のレビューはするかどうか迷ったのですが、という訳で残すことにしました。

    私はIBS(過敏性腸症候群)です。
    もう20年以上治りません。病院では抗うつ薬、抗不安剤、睡眠薬、下剤(酸化マグネシウム)を処方されています。
    最近IBSの症状が重くなってきて、外出するのがかなり大変になってきたのでこの本を手に取りました。

    読んでみると運動不足でも症状が重くなるとあったので、コロナ禍で外出が減ったのが追い打ちをかけたのかもしれないと思い当たりました。

    4、5年前にもかなり悪くなってきたことがあり、病院の先生に「下剤を変えてみましょう」と言われたのを下剤は20年前に、この病気にかかった時、何度も変えて、苦しい思いをしたのでお断りしてしまいましたが、今はとてもいい薬が出ているということがわかったので次回
    病院に行った時に相談してみようと思いました。

    この本には薬の種類も詳しく解説されていて症状に合わせてどの薬が合うのかがわかりやすかったです。

    私は20年来治っていませんが、この本によると治る病気だそうです。
    希望が持てました。


    IBSには3つの型があるそうです。

    ○ストレス型IBS
    ストレスに腸が反応しやすい体質によって引き起こされる。下剤とストレスとの悪循環によって病気になっている。

    ○腸管形態型IBS
    大腸がねじれたり、あるいは落ち込んでしまっている。

    ○胆汁性下痢型IBS
    食事の後に必ず下痢を起こすというパターンが決まっている。

    ○いくつかのタイプを併せ持っている場合。

    ※現在ストレス型IBSや胆汁型IBSには特効薬があり腸管形態型IBSではエクササイズが中心になるそうです。
    腸のマッサージの図解も載っています。

    • まことさん
      土瓶さん。初めまして。

      コメントありがとうございます。
      土瓶さんのコメントを拝見して、まず思ったのは「怖い!!」
      大腸の内視鏡検査...
      土瓶さん。初めまして。

      コメントありがとうございます。
      土瓶さんのコメントを拝見して、まず思ったのは「怖い!!」
      大腸の内視鏡検査、私も年末にかかりつけ医に相談に行ったら、
      「まずは、検査してみたらどうですか?」と言われましたが。
      「今はコロナが怖くてどこにも行きたくありません」とかちょっと変なことを言って逃れました。
      「それに、午前中の検査は、お腹が痛くて出かけられないので無理です」
      と言って断ろうとしたら、
      「午前中は家でお水を飲んで、腸の中をからっぽにして午後から検査ですよ」と優しくいわれましたが、土瓶さんの病院内の描写、怖すぎます。
      一番、懸念していたのはお尻に麻酔を注射するのかと思っていましたが、それはないみたいで安心できました。
      でも、怖いですね。
      土瓶さんは病気にもかかわらず、外でお仕事をされていらっしゃるのですね。尊敬しますよ。凄いです。
      私は最初、この病気になってからは最初は午後だけのパートをして、次は家でできる仕事をしたりしましたが、今は仕事はしていません。
      この病気の辛さはなった者にしかやっぱりわからないかもしれないですね。しかも、人に説明するのも億劫ですよね。
      最初パートの面接で「午後から」と言ったら理由を聞かれて適当にごまかしたら「嘘でしょう」と言われました。確かに嘘ですが「何もわかってもらえないなあ」と絶望的になりました。
      私も今、コロネルを処方してもらっていますが、効き目はいまいちですが、「他は漢方薬くらいしかありませんよ」とこないだ言われて、もう一度コロネルをお試し中です。イリボーという薬について、今度訊いてみようと思います。
      色々と、あまり言いたくないような体験談をありがとうございました。
      お互いによくなることがあるといいですね。
      私は歴20年以上なので、そんなに急に効き目がでないのではないかと思っています。
      2022/01/22
    • まことさん
      土瓶さん。
      あとから思い出したのですが、症状が、かなりお辛そうだと、思いました。
      今は、どこの、病院に通われているか、わかりませんが、この本...
      土瓶さん。
      あとから思い出したのですが、症状が、かなりお辛そうだと、思いました。
      今は、どこの、病院に通われているか、わかりませんが、この本の著者の水上健さんのいらっしゃる、久里浜病院には、専門のIBS外来があって他府県から、受診されに来る方も多いらしいです。
      土瓶さんの処方されている、薬はこの本に載っているものと、同じなので、それほど診療に違いはないかもしれませんが、ホームページもあるので、よかったら、一度覗いてみてください。
      2022/01/22
    • 土瓶さん
      まことさん。
      ご心配頂きありがとうございます。

      久里浜ですかー。仕事とコロナが一段落したら行ってみようかな。
      これがもし、スッキリ...
      まことさん。
      ご心配頂きありがとうございます。

      久里浜ですかー。仕事とコロナが一段落したら行ってみようかな。
      これがもし、スッキリ治るなんて夢のようですから。
      ホームページも覗いてみました。
      ほんとうに専門的にやられているようでびっくりしました。
      ギャンブルやアルコール外来なんてのもあるんですね。
      貴重な情報、レビューをあげてくれてありがとうございました。
       
      あ、それから、大腸カメラは自分にとってそんなに怖くはなかったですよ。
      お腹の中のものを全部出してからの検査になるので、終わった後はものすごくお腹が減りましたがw
      むしろ、胃カメラのほうが怖かったかな。
      えづいてしまいそうで。
      最近だとPCR検査が怖いです。
      鼻の奥のさらに奥まで突っ込まれるのでホントに痛くて、逃げ出したくなりますw
       
      歴20年以上の大先輩に比べればまだまだ小僧のようなものですが、お互いになんとかやっていきましょう。
      これからもよろしくおねがいします。
      2022/01/23
  • 『IBS(過敏性腸症候群)を治す本』
     IBSの治療はカンタン!

    このタイトルを見ただけでもホッとする。
    IBSって治るんだ!
    自分でもできる改善策があるんだ!
    専門医 水上 健さん著で、とても分かりやすくスラスラ読める解説だった。

    同じ病気で悩む方の体験談や、分かりやすいイラスト付きで、お腹が痛くて、下痢や便秘で悩まされた経験がある人は、読んでおいて損はない一冊だと思う。
    当人にとっては本当に切実で、社会生活を脅かす問題なのに、周りに理解されにくいIBS。
    特に日本では、ストレスに弱い人がなる病気と、偏見のある人までいるので、相談すら出来ずに悩んでいる人も多いと思う。

    先ず、IBSはセルフコントロールが可能な
    「体質」だと知ることが第一歩。
    さらに自分で出来る対処法を見つけることで、健やかで楽しい日々が取り戻せる期待が膨らむ内容だった。

    特に勉強になった内容
    IBSはこんな病気
    ・症状別 ・原因別 それぞれの症状
    IBSを自分で治す方法
    ・マッサージ ・食生活 その他

    パートナーが長年患っている病気なので、まずは紹介されていたマッサージから一緒に試してみようと思う。

  •  長い間、腹痛に悩まされています。痛くて、痛くて、でも原因はなくて、対処法もなくて。周りに分かってもらうことも難しさがあって。
    そんな時に、寄り添ってもらえる本でした。ストレスが要因ではなく、体質。必ず治るの言葉に励まされます。

  • ここ最近がががっと読んだIBS本では白眉かな。
    確かに「ストレス」を強調されると、「そんなの仕事辞めない限り治らないじゃん」ってなりそう。そうではなく、治る病気なんだよってことを強調しているところがよい。

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著者プロフィール

国立病院機構久里浜医療センター内視鏡部長。慶應義塾大学消化器内科非常勤講師(便秘外来担当)1965年福岡県生まれ。1984年筑波大学附属高等学校、1990年慶應義塾大学医学部卒業。2000年医学博士。専門は大腸内視鏡検査・治療、過敏性腸症候群(IBS)・便秘の診断・治療。横浜市立市民病院内視鏡センター長などを経て、国立病院機構久里浜医療センター内視鏡検診センター部長、ハイデルベルグ大学Salem Medical Center客員教授。自身が開発した無麻酔大腸内視鏡挿入法「浸水法」は、スタンフォード大学・UCLAなどをはじめ国内外で広く導入されている。慢性便秘症診療ガイドライン作成委員。小児の診療にも力を入れておりESPGHAN欧州小児消化器肝臓栄養学会full member。

「2018年 『慢性便秘症を治す本』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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