東山道エンジェル紀行

  • 左右社
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本棚登録 : 79
感想 : 6
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  • Amazon.co.jp ・本 (102ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784865280166

作品紹介・あらすじ

小説家と画家の魂が鳴り響く! 構想期間20年、幻のパンクファンタジー!
寺門孝之の絵画から、町田康が物語を紡ぐ。 絵画と物語の融合を体現した造本も美しい、奇跡のような一冊。

「俺は生涯、死ぬまで追放者だ」
郷里を追い放たれた《追放者》たる俺は、生涯続く、目的地のない不毛な旅路を行く。
軽発や案内侍に監視されながら、止まることを許されない俺を待ち受ける奇妙な出会いーーー泣き女、人虎、水中舞踏家、音楽女王、etc.
不毛な旅路の果てに《追放者》が見出した光景とはーー。
絵画から着想を得て誕生した傑作パンクファンタジー!

❖目次
1 泣き女
2 人虎
3 水中舞踏家
4 音楽女王
5 郷里にて
6 それでもいろんなことが
7 かんねん舟
8 かたまった夕景

感想・レビュー・書評

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  • 装丁と物語の世界観が恐ろしくマッチ。疾走感とストップモーション、物語のアップダウンがまさに夢の中に迷い込んだかのよう。ときにリアルな会話がシュールで笑える。

  • 昔話のような寓話のようなファンタジーのような。
    今そこにあるディストピアのような。
    町田氏の作品を読む時はかならず音楽を聴きながら読む。
    今回はマレウレウのウポポを聴きながら。
    https://youtu.be/VbdpHqxENk8

  • 「追放者」とは、じつは私たちのことではないか
    私たちはどうして人生という曠野を歩き、どこへと向かっているのか
    「追憶」ということの意味を、沈思する

    装丁が素晴らしすぎて、本を買うってまさしくこれだ、と改めて

  • 2024/4/15購入

  • 「えーっこんなに薄いの?」と驚くのだが、中年を過ぎ、自らの周囲が死んだり街並みが変わったりして、自分はこれからどうなるのかな、みたいな気分のときにはグッとくると思う。コロナとか影響してるのかな、と思ったら2010年ごろ書き始めたそうで、違うかも。

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著者プロフィール

町田 康(まちだ・こう)
一九六二年大阪府生まれ。作家。九六年、初小説「くっすん大黒」でドゥマゴ文学賞・野間文芸新人賞を受賞。二〇〇〇年「きれぎれ」で芥川賞、〇五年『告白』で谷崎潤一郎賞など受賞多数。

「2022年 『男の愛 たびだちの詩』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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