- Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
- / ISBN・EAN: 9784865282955
感想・レビュー・書評
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「我々はなぜ手を使うのか?」という問いと様々な手の使われ方について。常になにかを触り続けたがる「そわそわしてしてしょうがない生き物」としての人間について。
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手を使わず操作できるようにデザインされた、グーグル・グラスやSiriなどのテクノロジーが思ったほど使われないのはなぜか?
タップしたり、クリックしたり、スクロールする方を我々はなぜ好むのか?
それは、手を常に忙しい状態にしておくことが人間の中心的な活動だからである。
古くから人は、自分の手を忙しくしていなければならなかった。
手に何か仕事を与えておくことは、手が身体を刺激することに舞い戻ってしまわぬために重要だった。
親指を口に含み吸っていた赤ん坊が、やがて物を掴み、手を伸ばし、身体から離れていく動きと関連している。
本来、テクノロジーは距離を生み出すために生まれ、手が身体へと戻る運動を阻止したり、遅延させたりするものだ。
編み物やタバコ、コーヒー、数珠など、手を使わせるための技術は数多く、昨今のモバイル技術もこの系譜に連なる。
しかもスマホやタブレットは、お互いを近づけることも、身を引き離すことも可能にしてくれる。
人生から自分自身を引き離す目的にも役立つのだ。
このように人生とは、単に接続するだけでなく、切断することでもある。 -
ゾンビはなぜ手を前にして歩くのか?という一言に惹かれて購入した。自身の精神状態が手にどう表れるのかなど興味深かかった
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これほど、内容が頭に入ってこない本は、今まで体験したことがないかも。
内容が抽象的すぎて持ってる知識ではイメージ出来ないのかとも思ったけど、違う気がする。
装丁と帯はすごくいいのになぁ。
読み終わったら、感想変わるかな。
追記
感想は変わらず、思い至った理由は、結局のところ作者の意見にあまりに同意出来ないのだと思う。そこまで、手は口ほどに何かを語っているとはどうしても思えない。