戦争とフォーディズム 〔戦間期日本の政治・経済・社会・文化〕

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  • 藤原書店
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  • Amazon.co.jp ・本 (512ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784865783476

作品紹介・あらすじ

日本は欧州大戦後の変化にどう対処したのか? 石原莞爾、永田鉄山、岸信介等の功罪を問う。
第一次世界大戦は軍事の機械化や生産の合理化に根本的な変革を促した。それを象徴する実践的思想フォーディズムの本質を、戦間期日本の戦闘的知性は捉えそこなったのではないか? 政治、経済、軍事、産業、文化、情報メディア等を検証し、太平洋戦争の悲惨な敗戦の原因を論じる。

感想・レビュー・書評

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  • 東2法経図・6F開架:210.69A/Ta63s//K

  • 第一部 石原莞爾における世界最終戦争への視角
     第一章 フォーディズム、統制経済、軍の合理化
     第二章 「世界最終戦争論」とフォーディズム
     第三章 東亜連盟論および熱河作戦にあらわれた航空機、戦車、自動車、歩兵の複合
     第四章 帝国の産軍複合体構想とフォーディズム
     補 論 石原莞爾の王道主義についての歴史的究明

    第二部 理研コンツェルンと兵器生産
     第一章 農村解体の危機と農村の工業化
     第二章 農村の工業化
     第三章 高賃金・低コストの経済
     第四章 「科学主義工業」と航空機生産
     第五章 原爆計画と科学動員の展開

    第三部 帝国陸軍の合理化とフォーディズム
     第一章 帝国の危機におけるヴェルサイユ派の分裂
     第二章 国家総動員体制成立期における陸軍省動員課長永田鉄山の役割
     第三章 軍用自動車保護法制定期における日本フォード・日本GMの優位
     第四章 フォーディズムの受容と文武官僚の役割
     第五章 思想革命としてのフォーディズム
     第六章 帝国における装甲機械化兵団運用理論と戦車テクノロジー

    第四部 世界大恐慌への対応としての帝国における産業合理化
     第一章 岸信介の生い立ちから農商務省入省まで
     第二章 岸信介はドイツ産業合理化調査で何を見たのか
     第三章 産業合理化運動の環としてのフォーディズム
     第四章 商工省に現われたテクノクラシーの相剋
     第五章 石橋湛山の産業合理化批判

    第五部 帝国が支配した港都大連
     第一章 視聴化された満蒙
     第二章 公娼制度の定着と婦人救済運動

     むすび

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著者プロフィール

1929年、元大阪産業大学経済学部教授。
著書に『独占と兵器生産──リベラリズムの経済構造』(勁草書房、1971年)、『大正文化』(講談社 現代新書、1980年)、『廃娼運動──廓の女性はどう解放されたのか』(中央公論社、1982年)、『関西モダニズム再考』(編著、思文閣出版、2008年)、『竹村民郎著作集』全5巻(三元社、2011─2015 年)、『戦争とフォーディズム—戦間期日本の政治・経済・社会・文化』(藤原書店、2022年)。

「2023年 『蜘蛛の巣上の無明』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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