作品紹介・あらすじ
ダイエットに、身心の不調に、「効くことば」!
日本のリハビリテーション医学の第一人者である著者が、リハビリ治療で実際につかっている名言、ダイエットやからだの不調などの悩みに答える名言、人生で直面するさまざまな問題解決の糸口になる名言……などを紹介しながら、やせられない人がやせるにはどうすればいいか、健康な生活を実現するにはどうすればいいか、病気のときや苦難のときの心のもち方、そして、身心のメンテナンス&リハビリ法を説く。
「脂肪に負けるな。」
「美味しいモノはもう一口よりも、もう一嚙みを。」
「過去と他人は変えられない。未来と自分は変えられる。」
「ミスをしない人間は、何もしない人間だけだ。」
「人は習慣を好む、なぜならそれを作ったのは自分だから」
「ファースト・ムービング(まず取りかかる)」……などなど!
感想・レビュー・書評
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自己啓発本にしては珍しく、心だけでなく、体にも焦点を当てた本。
心と体、両面を健全にするための考え方が述べられている。
その考え方というのは作者の考えというものもあれば、歴代の名言を紹介し、それに私見を述べられたものもある。
個人的には最初の方に書かれた体についての考え方の方が「なるほど」と思う事が多かった。
それは作者が医学博士で、その経験、知識から書かれたものだからだと思う。
例えば、
「お前はお金で食べ物を買ったつもりかもしれないが、同時に金で脂肪を買っている」
脂肪を買った結果として、あなたの財布はやせるが、あなたは太る。
その後、100キロカロリー消費するのに、
やや強いウォーキングを25分、自転車で20分、ゴルフで20分必要とある。
たった20分やそこらだけど、実際にやってみるときつい。
こういう具体的な数字が書いてある箇所は「なるほど」となった。
また、未来が残されている間は、クヨクヨせずにまた挑んでいこう。
未来でいったん成功したら過去のそれまでの失敗は未来の成功の素になり、オセロゲームのように過去の失敗を上書きできる。
というのはその後にあるイラストでイメージ的にも響いた。
この話は、IBM初代社長のトーマス・J・ワトソンの言葉をもとに書かれている。
私はいつもこういう本を読む時は、パラパラッとめくってひっかかる言葉があれば読む。
それで言うと、この本では、
「ミスをしない人間は何もしない人間だ」
「復讐の最善の方法は同類にならないこと」
という言葉にひかれた。
読みやすい本だし、心身を健康にしようと思うきっかけになるかもしれない本だと思う
上月正博の作品