- Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
- / ISBN・EAN: 9784865811476
作品紹介・あらすじ
政治記者も戸惑う、政治のおかしなリアル!
著者は、朝日新聞政治部の記者として20年にわたり、首相官邸や自民党、民主党などを担当してきた超ベテラン。政治部に配属になったばかりの記者が担当する総理大臣担当の「総理番」からスタート。激動、変動の政治情勢に身を置いてきた中から、政局を読むキーワードになる国会・政界用語を選びだし、各用語に政治状況の内側から見た解説を試みる。
「政治とは伝統芸能保存会である」「いかようにでも文意をくみ取れるように表現する官僚の作文=霞が関文学」「言語明瞭、意味不明瞭の『保守の知恵』」などなど、誰も書かなかった、一線の記者も戸惑う政治がわかる本。
感想・レビュー・書評
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政治記者の目線で、政治、国会の実情がエッセイのように綴られていて面白かった。
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党人派:自民党で官僚出身者や世襲議員ではなく秘書や地方議員からの叩き上げの政治家のこと
鉄の三角形:政策形成で政治家、官僚、業界団体が相互に利益を供与しあって癒着し、政策のあり方を歪める構造
戸別訪問は「選挙運動のため」でなければ許される
選挙期間中に選挙事務所で飲食物を提供するのは禁止で、湯茶及びこれに伴い通常も打ち入られる程度の菓子なので、ペットボトルはキャップを外して提供する
リベラル:2017年に民進党が分裂、再編する中で、政党や政治家の立ち位置、思想的立場を示すためによく使われた言葉。日本では独特の意味で用いられている。立憲民主党に集まった人々は、民進党内の「リベラル系」の人々とされた。
「リベラルのは本来、個人の自由・多様性・寛容」を指し示す立場である。」
「政府の権力が肥大化すれば、個人の自由や権利を侵害する。それを避けるためには、政府の権限を厳しく制限すべきである」
「20世紀にはむしろ大きな政府を支持する立場を意味するようになる。労働者の権利保護や社会保障を含め、福祉国家の役割を重視する立場をリベラリズムというようになった」
日本では、「具体的には革新という言葉に含まれてきた、日本国憲法やその下での戦後民主主義を擁護するという立場を継承しつつ、そこから社会主義的な色彩を払拭したうえで、西欧的なリベラルの持つ個人主義的な要素を導入しようとしたのが日本的なリベラルの用法」
労組は強力な野党の支援団体でもある。財界や業界が与党を支援するのに対抗して、労組は野党を支援する。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
「不思議の国会・政界用語ノート曖昧模糊で日本が動く秋山訓子2018年」国会や国会議員、官僚のへんちくりんな文化を記者の視点で短文で紹介して面白かった。が、「党人派」の紹介で、世襲や官僚出身議員より「人情の機微に通じ、細やかな心づかいができ」る議員として菅義偉・二階が紹介されていて笑
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新聞読んでもテレビニュース見ても、出てこない裏話的な情報を面白く読むことが出来た。
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東2法経図・6F開架 312.1A/A38f//K
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ここまで中身のない本は久しぶりです。自虐的に自分の記者としての無能さを書いているのですが、この人を知らないもので、そのまま無能な人としか受け取れず、この新聞社はこの無能な人に記事を書かせ続けたんだとしか思えませんでした。
表現もとても稚拙で言葉を仕事にしていた人とは思えませんでした。
あ、中身は感想文で、思いや気づきはほぼ無し。
ホント編集者はレビューしたのかね。