狙われた島 数奇な運命に弄ばれた19の島

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  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784865980486

作品紹介・あらすじ

島をじっくり歩けば、日本の裏と側面が見えてくる

人間魚雷、自殺の名所、産廃、ハンセン病、金山、隠れキリシタン、領土問題、毒ガス、津波、炭鉱…日本の多くの島々が、数奇な歴史と運命に翻弄された。

その背景には必ず、国家を、民衆を、他人を自分の思い通りに操りたいと思う「力ある者」の身勝手な思惑があった。彼らの傲慢な思いは、辺境である「島」に、しばしば形になって現れる……。

感想・レビュー・書評

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  • 日本の19島,歴史の影を辿る旅。差別問題や戦争など日本の隠蔽された歴史を垣間見る事ができる。戦争や災害の記憶を忘れず,経験や教訓を生かしたい。

  • 島に歴史あり。

    名前が知られた(メジャーな!)島から、おそらく素人は絶対に行かないだろうマイナーな島まで網羅した旅本。

    コロナ禍の現在、なかなかふらっと旅に出ることは叶わないのだけど、(良くも悪くも)作者の主観がたっぷり盛り込まれているので、島への旅気分を味わえる一冊。

    ちなみに、タイトルと本の内容には齟齬があるのでご注意を!(タイトルの禍々しさはない、どちらかと言うとのどかな紀行文です)。

    個人的に、広島の大久野島のことを調べたくて手に取った本だったのだけと、他の島の歴史などにも興味をそそられるものがあった。

    それにしても、どの島にも忍び寄る過疎化にはやるせなさを感じるなぁ。

  • 【島は癒しの楽園ではない】

    必ず歴史がある

    そして有事の際には
    権力者の愚かさを映し出す鏡となる

    今はウサギ
    昔は毒ガスの島を知っていますか

    人間魚雷
    大津島の回天記念館には

    「何かをひとつ心に受け止めて
     お帰り下さい」と記されている

    この本から受け止めるのは
    一つではない

  • 九州産業大学図書館 蔵書検索(OPAC)へ↓
    https://leaf.kyusan-u.ac.jp/opac/volume/1407886

  • 行ったことがある島と行ってみたい島、名前も知らない島のレポで読んでいて懐かしく思ったり、そうだったのかと勉強になる一冊だった。

    豊島美術館の困惑具合が私と同じ感想で読みながら爆笑してしまった
    現代アートはよくわからん笑
    産廃で有名だったのは知らなかったのでいつかまた行く機会があったらアート目的ではなくそちらを見に直島共々訪れたい
    直島にも滞在したのでセブンイレブンの衝撃と例の銭湯のきらびやかさに慄く感じは親近感がわいた。
    瀬戸内、アート目的で行った限りだと小豆島の寒霞渓が一番良かった
    寒霞渓までのバス道中など
    やはり島は人工物よりも元々あった自然を生かした景観が一番綺麗なのかもなぁと改めて思った

    うさぎの島が思っていたよりもうさぎ観光客が多いと知り驚いた
    この島の毒ガス関連の施設はいつか行ってみたいと思っていたので、予習ができた。

    どの島にも戦争の爪痕があり、観光地として訪れて初めて知る歴史がある

    コロナが終息したらまたいろんな島を私も巡りたい。
    しばらくどこにも行けてない鬱屈感が読んだことで薄まった。

  • 奥尻島、佐渡島、伊豆大島、
    豊島直島、長島大島、金輪島大久野島、似島江田島、大津島、久賀島生月島、池島伊王島、隠岐島後、津堅島

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著者プロフィール

1965年北海道生まれ、早稲田大学卒。読売新聞社ほかを経て2002年からフリー。沖縄と島を中心に全国を周り、紀行文を執筆している。近著は『ビジホの朝メシを語れるほど食べてみた』(ユサブル)、『ニッポンのムカつく旅』(彩流社)、『何度行っても 変わらない沖縄』(林檎プロモーション)、『狙われた島』(アルファベータブックス)、『突撃! 島酒場』『肉の旅』『絶海の孤島』(共にイカロス出版)。ほか『沖縄の島へ全部行ってみたサー』(朝日文庫)、『沖縄・奄美の小さな島々』(中公新書ラクレ)、『沖縄戦546日を歩く』(彩流社)など沖縄、島関連の著書多数。早稲田大学社会人講座「実踏体感!沖縄学」「ニュースの街を歩く」ほか随時開講、ラジオアプリ「勢太郎の海賊ラジオ」でも番組「カベルナリア吉田のたまには船旅で」を随時配信。趣味はレスリング、バイオリン、料理。175cm×75kg、乙女座O型。

「2022年 『新日本エロい街紀行』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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