イライラに困っている子どものためのアンガーマネジメント スタートブック──教師・SCが活用する「怒り」のコントロール術
- 遠見書房 (2018年10月30日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (156ページ)
- / ISBN・EAN: 9784866160764
作品紹介・あらすじ
イライラしたときはどうしたらいいの?
怒りの感情をコントロールできずに友達や周囲の人にきれてしまい,相手を傷つけたり,自分が傷ついたりする子ども達のために,怒りとの上手な付き合い方を学ぶアンガーマネジメントを導入しよう!
本書は,ストレスへの対処法,イライラしやすい自分の考え方のクセを知ること,他者との円滑なコミュニケーション法など,大人にとっても子どもにとっても,すぐに役立ち,ずっと使える知識が満載。
長年,小学校・中学校にアンガーマネジメントを広める活動を続けてきた著者による,アンガーマネジメント入門書です。
感想・レビュー・書評
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全体的に大河原美以先生の内容と共通する印象です。感情の社会化が原理原則。
まとまっているため、とても読みやすいですし、振り返りができました。
タイムリーにも、我が子が最近年頃なのかなんなのか、今まであまり不平不満を言わない朗らかな子だったのに、新年度を迎えてからネガティブワードがとても増えてきました。クラスメイトほぼ嫌いだの、担任に対する評価もとても厳しいです。
あまりにグチグチ言うし、楽しい毎日を送って欲しいとの思いから、「相手の立場に立って、もしかすると相手はこう思ったのかもと想像しなさい。粗探しばかりしないで。」と言うと、しばらく黙っていた子どもが
「どうしてただ言ってるだけなのに、正そうとしてくるの?聞いてほしいだけなのに」と泣いてたのがつい昨日の話です。。。
ネガティブ感情をただ受け止めてあげればいいと、この本で再確認。
ただ、愚痴りたい気持ちも分かるけど、一面的にしか物事を見れない人にはなってほしくないし、どうしたらいいのかと迷います。
でもたぶん、子どもはよく分かっているし、今後分かっていくことだから、信じてあげればいいのかもしれません。「腹が立つね、嫌だったね」って聞いてあげたいと思いました。反省。
色んな感情があって間違いじゃないよ、感情はたくさんあるよって話し合っていきたいと思いました。
実際、私自身が日々色んな感情で溺れそうです。
つくづく自分のことを認めて、子どものことも認めようって思いました。
そう言えば、子どもがクラスメイトほぼ嫌いと言いながらもこの一年の目標は「友達みんなと仲良くすること」と寝る前に言っていました。心が揺れ動いているんだろうし、他者を意識しだしてる証拠だなって思いました。親じゃなくて、友達関係に心が向き出した。これも成長の表れかもしれないと思い、目頭が熱くなります。去られるために私はここにいるんだと覚悟し直しました。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
「怒り」のコントロールはとても難しく、原因を探ったりしてもすぐに解決できるものではないだろうとは思う。
でも、怒りについて少しずつ理解し、その子どもに合った怒りとの向き合い方を探っていくことは、その子にとっても、周りにとっても必要なことなんだろうと思う -
入門書としていいと思います。意外と新しくて2018年出版。